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公開番号2020025455
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200213
出願番号2019156868
出願日20190829
発明の名称一つ又は複数の物体の落下を制動する方法
出願人エディ・カーレント・リミテッド・パートナーシップ
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 49/02 20060101AFI20200121BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】可動部品の数を最小限に抑え、渦電流力の発生を最大化するアセンブリを提供する。
【解決手段】壁3A,3Bと、チューブ2に画定された空間部4とを含むチューブ2、およびチューブ2の空間部4に嵌合されるシリンダ5を備えるアセンブリ1であって、使用時、シリンダ5およびチューブ2が互いに異なる相対回転速度を有し、チューブ2およびシリンダ5またはその一部が、チューブ2およびシリンダ5上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、動きの異なる相対速度に対する渦電流起因の制動力を変化させるよう相互作用させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内側および外側の壁と、内部に画定された空間部とを含むチューブ、および、
前記チューブの前記空間部に嵌合されるシリンダ
を含むアセンブリであって、
前記シリンダおよび前記チューブのうちの一方は、(a)前記シリンダが前記チューブの前記空間部の中へと、または外へと少なくとも部分的に通過することができるようにする、前記シリンダおよび前記チューブのうちの他方に対する前記シリンダおよび前記チューブのうちの前記一方の軸線方向の並進と、(b)前記チューブの前記空間部を通る長手方向軸線を中心とした前記シリンダおよび前記チューブのうちの前記他方に対する前記シリンダおよび前記チューブのうちの前記一方の回転と、という2つの異なる運動度をもって、前記シリンダおよび前記チューブのうちの前記他方に対して運動し、
前記チューブおよび前記シリンダが、それらの軸線に沿った前記チューブおよび前記シリンダの相対的な回転が、前記チューブおよび空間部を通る長手方向軸線に沿った対応する相対的な並進の動きにリンクされる場合に前記チューブおよび前記シリンダの間に運動学的関係が存在する態様で接続されており、
前記シリンダは、前記シリンダおよび前記チューブの長手方向軸線を通るシャフトを中心として回転し、前記シャフトは、前記チューブおよび前記シリンダが異なる相対回転速度を有する場合に前記長手方向軸線を中心として別のまたは一緒の前記チューブおよび前記シリンダの軸線方向運動を生じさせる螺旋溝および/または傾斜面を有しており、
1つまたは複数の導電性部材および1つまたは複数の磁性部材が、前記チューブおよび前記シリンダに結合される、若しくは、前記チューブおよび/または前記シリンダそれ自体が、前記磁性部材または前記導電性部材であり、前記導電性部材と前記磁性部材又はその一部とは、互いに相互作用するように配置されたときに5mm未満離れて向きが定められており、それにより、
前記シリンダおよび前記チューブの1つまたは複数の導電性部材および1つまたは複数の磁性部材が互いに異なる回転の相対速度を有するとき、前記1つまたは複数の導電性部材および1つまたは複数の磁性部材が、制御された渦電流誘導の制動トルクを提供するための軸線方向及び回転方向の前記チューブおよび前記シリンダの平衡位置への、前記長手方向軸線に沿った前記チューブおよび前記シリンダの軸線方向運動および回転運動により生じる、前記チューブおよび前記シリンダ上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、前記チューブおよび前記シリンダの動きの異なる相対速度に対する渦電流制動力を誘導するように相互作用する、アセンブリ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記チューブおよび/またはシリンダが、物体が取り付けられるラインのスプールにリンクされるシャフトに連結されており、力が前記ラインおよびスプールに加えられるにつれて、ラインは前記スプールから繰り出され、前記スプールおよびシャフトの回転を引き起こし、これにより、前記シリンダを前記チューブの空間部に出入りさせ、前記シリンダに対する前記チューブの軸線方向の並進及び異なる回転速度が渦電流のドラグ力を生じさせ、これにより前記スプールからのラインの繰り出しを遅くする、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
ラインの前記スプールからの繰り出しに加えられる前記制動力は、加えられたトルクの範囲にわたって続くために実質的に一定の速度であり、加えられるトルクの範囲は、9kg〜150kgの重さのラインに取り付けられる物体をカバーする、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記チューブおよび前記シリンダが共通の長手方向の回転軸線を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記1つまたは複数の導電性部材は、前記1つまたは複数の磁性部材よりも幅広である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記チューブが適所に固定され、前記シリンダが前記チューブに対して軸線方向及び回転方向に運動する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記シリンダが適所に固定され、前記チューブが前記シリンダに対して軸線方向及び回転方向に運動する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記シリンダおよび前記チューブが、並流方向または向流方向で異なる相対速度で回転する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記シリンダおよび前記チューブは、前記シリンダおよび/または前記チューブが回転していないとき、少なくとも部分的に互いに離間されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記シリンダは、前記シリンダおよび/または前記チューブが回転していないとき、少なくとも部分的に前記チューブ内にある、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記シリンダの少なくとも一部が、導電性材料を含み、または導電性材料から形成されることにより導電性部材を形成している、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記チューブの少なくとも一部が、導電性材料を含み、または導電性材料から形成されることによりそれ自体が導電性部材を形成している、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項13】
当該アセンブリが、前記チューブおよび/または前記シリンダに直接のまたは非直接の軸線方向力を生成する付勢部材を含み、前記付勢部材は、前記チューブおよび前記シリンダが異なる相対回転速度を有する場合前記チューブおよび/または前記シリンダの回転と一緒にまたは別に、前記チューブおよび/または前記シリンダを軸線方向に付勢する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記チューブおよび/またはシリンダの軸線方向運動は、前記チューブおよび前記シリンダが異なる相対回転速度を有する場合、遠心力によるエネルギーを軸線方向の並進に変換することによって引き起こされる、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
当該アセンブリが筐体を含み、前記筐体は当該アセンブリの少なくとも一部を囲んでいる、請求項1〜14のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項に記載のアセンブリを含む落下防止安全装置。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれか一項に記載のアセンブリを含み、懸垂型のジップライン乗客用椅子の加減速を制御するためのジップラインの乗り物。
【請求項18】
前記シリンダが完全に導電性部材により作成されること、前記シリンダの少なくとも外面が導電性部材から完全に作成されるか導電性部材を含むこと、および/またはチューブ自体または前記チューブの空間部の外面が1つまたは複数の磁性部材から作成されるか前記磁性部材を含むこと、により連続的な渦電流の発生関係が実現される、請求項1〜15のいずれか一項に記載のアセンブリ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
部品間の運動の相対速度を制御または管理するためのアセンブリが、本明細書に記載されている。より詳細には、2つの部品間の運動の相対速度を制御または管理するために渦電流形成を用いたアセンブリが、本明細書に記載されている。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
渦電流形成は、部材の回転速度を調整するためにさまざまな態様において使用することができる。さまざまな装置が、例えば懸垂下降する際の、クライマの下降を制御するために、または、例えば、落下を引き起こすようなけがを防ぐために個人用保護具の状況で、存在している。渦電流の発生を使用する他の用途は、電車、ケーブルカー、ジップライン装置、およびジェットコースタのラインの繰り出しを制御することにある。
【0003】
1つの技術装置は、米国特許出願公開第2012/0055740号明細書に公開されている。この装置は、ロータアセンブリを利用している。ロータ自体が、導電性または磁性であってもよいし、それに取り付けられた導電性部材または磁性部材を有していてもよい。回転力が加えられると、ロータは、遠心力により中心軸線から外側におよび磁場(または導電性フィールド)に移動する。ロータが磁場を移動するにつれて、渦電流が生成され、その強度は回転速度に比例する。回転速度が減少するにつれて、ロータはばねによって回転軸線に向かって引き戻される。この装置は広く使用されているが、多くの可動部品を必要とする。別の欠点は、ロータが外側に移動し、磁場が生成されると、磁場がスピン軸線の周囲で連続していないということであり、したがって、連続的な渦電流発生経路を提供しない。
【0004】
理解され得るように、機械的なアセンブリにおいて部品の数を少なくすることは、組み立てコストを低減するために有効であり得る。また、機械的なアセンブリにおける可動部品は、一般に、メンテナンスを必要とするので、より多くの費用がかかる。可動部品の数を最小限に抑えることは、有効である。渦電流力の発生を最大化することも有効であり、または少なくとも選択肢を一般に提供することが有用である。
【0005】
アセンブリおよびその使用方法のさらなる態様および利点は、単なる例として与えられる次の説明から明らかとなろう。
【発明の概要】
【0006】
渦電流形成技術によりアセンブリ部品間の動きの相対速度を制御または管理するためのアセンブリおよびその使用方法が、本明細書に記載されている。また、このアセンブリおよび方法は、必要な部品の数を最小限に抑えることができ、可動部品の数を最小限に抑えることができ、それによって、より多くの可動部品を有しかつより複雑である技術設計と比較して、アセンブリの機械的耐久性を増加させる。
【0007】
第1の態様では、
壁と、チューブに画定された空間部とを含むチューブ、および、
チューブの空間部に嵌合されるシリンダ
を備えるアセンブリであって、
使用時、シリンダおよびチューブが、互いに異なる相対回転速度を有し、チューブおよびシリンダまたはその一部が、チューブおよびシリンダ上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、動きの異なる相対速度に対する渦電流起因の制動力を変化させるよう相互作用する、アセンブリが提供される。
【0008】
第2の態様では、チューブおよび/またはシリンダの軸線および回転が、ライン(紐)のスプールに連結され得るシャフトにリンクされ、速度制御アセンブリがスプールからのラインの繰り出しの速度を調節する、実質的に上述したアセンブリが提供される。
【0009】
第3の態様では、実質的に上述したアセンブリに連結されるラインのスプールに一つ又は複数の物体を連結するステップと、一つ又は複数の物体を重力によって落下させ、それにより、速度制御アセンブリがスプールからのラインの繰り出しに制動力を生成するシャフト上のトルク力を生成するステップとによって、物体の落下を制動する方法が提供される。
【0010】
第4の態様では、実質的に上述したアセンブリを含む落下防止安全装置が提供される。
【0011】
第5の態様では、実質的に上述したアセンブリであって、速度制御システムに連結されたケーブルに接続された吊るされたジップラインの乗客用椅子の加減速を制御するために、ジップラインの乗り物に組み込まれた、アセンブリが提供される。
【0012】
本発明者らは、さまざまな構成要素が、適用される力の程度を決定するチューブおよびシリンダ上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、渦電流起因の制動力を変化させるよう相互作用する装置を考案した。
【0013】
上記の利点は、アセンブリにおける部品の運動の相対速度を制御または管理するための渦電流力の効率的な使用と伝達を依然として提供するいくつかの可動部品を有する、アセンブリおよび方法の提供を含む。
【0014】
アセンブリおよびその使用方法のさらなる態様は、単なる例として与えられる以下の説明からおよび添付の図面を参照して、明らかとされよう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
非制動位置に部品を有するリードスクリュシャフトを用いたアセンブリの一実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有するシャフト上の駆動傾斜部を用いたアセンブリの代替の実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
付勢機構を用いたアセンブリの代替の実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
代替の付勢機構を用いたアセンブリの代替の実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有するシャフト上の駆動傾斜部および付勢機構を用いたアセンブリの代替の実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有するリードスクリュシャフトおよび重りを用いたアセンブリの一実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有するリードスクリュシャフト、重り、および付勢機構を用いたアセンブリの一実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有する傾斜部および重り装置を用いたアセンブリの一実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
部分制動位置に部品を有する傾斜部、重り装置、および付勢機構を用いたアセンブリの一実施形態の図であり、Aは斜視図、Bは側面図、Cは正面図、Dは切断線A−Aに沿った側断面図である。
使用することができるシリンダおよびチューブの代替形状を示す図である。
多層の同心壁を用いたチューブおよびシリンダ設計の断面側面図である。
図11に示したものに磁石位置を変えて多層の同心壁を用いたチューブおよびシリンダ設計の代替の断面側面図の実施形態を示している。
多層の同心壁の実施形態の別の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上述したように、渦電流の形成によりアセンブリ部品間の動きの相対速度を制御または管理するためのアセンブリおよびその使用方法が、本明細書に記載されている。また、このアセンブリおよび方法は、必要な部品の数を最小限に抑えることができ、可動部品の数を最小限に抑えることができ、それによって、より多くの可動部品を有しかつより複雑であり得る技術設計と比較して、アセンブリの機械的耐久性を増加させる。
【0017】
本明細書の目的のために、「約(about)」または「おおよそ(approximately)」という用語やその文法上の変形は、基準の数量、レベル、程度、値、数、頻度、比率、寸法、サイズ、量、重量、または長さに対し、30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%または1%だけ変化する、数量、レベル、程度、値、数、頻度、比率、寸法、サイズ、量、重量、または長さを意味する。
【0018】
「実質的に(substantially)」という用語またはその文法上の変形は、少なくとも約50%、例えば、75%、85%、95%、または98%をいう。
【0019】
「含む、備える(comprise)」という用語やその文法上の変形は、その包括的な意味を有するべきであり、すなわち、列挙されている直接参照する構成要素だけでなく、他の特定されていない構成要素または要素を含むことを意味すると解釈される。
【0020】
「チューブ(tube)」という用語やその文法上の変形は、一実施形態では、円形シリンダが嵌合する円形の穴すなわち空間部を有する円筒状の要素をいうだけでなく、正方形の外側チューブ壁および円形の空間部または多角形のチューブ壁(内側および外側)または円錐台形のチューブ壁とすることもできる。
【0021】
「シリンダ(cylinder)」という用語やその文法上の変形は、さまざまな形状に言及することができ、その重要な基準は、チューブの空間部スペースに相対して軸線方向におよび/または回転方向に運動するシリンダの能力であり、またはその逆に、すなわち、チューブもまた、シリンダに相対して軸線方向におよび/または回転方向に運動することができる。なお、シリンダは、固体である必要はなく、内部に空間部スペース(複数可)を有していてもよいことに留意されたい。
【0022】
第1の態様では、
壁と、チューブに画定された空間部とを含むチューブ、および
チューブの空間部に嵌合されるシリンダ
を備えるアセンブリであって、
使用時、シリンダおよびチューブが互いに異なる相対回転速度を有し、チューブおよびシリンダまたはその一部が、チューブおよびシリンダ上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、動きの異なる相対速度に対する渦電流起因の制動力を変化させるよう相互作用する、アセンブリが提供される。
【0023】
本発明者は、さまざまな構成要素が、適用される力の程度を決定するチューブおよびシリンダ上の力のバランスに起因して生じる制動力の調節を伴って、渦電流起因の制動力を変化させるよう相互作用する装置を考案した。
【0024】
シリンダは、
(a)シリンダがチューブ空間部の中へと、または外へと少なくとも部分的に通過することができるよう、チューブに対するシリンダの軸線方向の並進運動、および、
(b)チューブ空間部を通る長手方向軸線を中心としたチューブに対するシリンダの回転運動
という2つの異なる運動度(two separate degrees of movement)によりチューブに対して動作することが可能である。
【0025】
あるいは、チューブは、
(a)シリンダがチューブ空間部の中へと、または外へと少なくとも部分的に通過すこことができるよう、シリンダに対するチューブの軸線方向の並進運動、および、
(b)チューブ空間部を通る長手方向軸線を中心としたシリンダに対するチューブの回転運動
という2つの異なる運動度によりシリンダに対して動作することが可能である。
【0026】
1つまたは複数の導電性部材および1つまたは複数の磁性部材をチューブおよびシリンダに結合させることができ、チューブおよびシリンダはそれぞれ、磁性部材または導電性部材のいずれかを有し、導電性部材と磁性部材は互いに相互作用するように向きが定められている。
【0027】
チューブおよびシリンダは共通回転軸線を有することができる。上述したように、チューブおよびシリンダは、さまざまな断面形状を有することができ、円形である必要はない。しかし、チューブの円形の空間部および同様の嵌合する円形シリンダの断面は、最大の度合いの効率を提供することが予想され、したがって、これは、ほとんどの用途について有効であり得る。2つの入れ子式の円形断面を有することで、共通回転軸線は便利な特徴とされ得る。
【0028】
シリンダは、シリンダおよびチューブの回転軸線を通る回転部材を中心に回転することができる。回転部材はシャフトであってもよいが、他の構成も可能である。他の特徴的要素が、シャフトとベアリングのようなシリンダとの間に含まれてもよい。代替の実施形態では、チューブは、シャフトのような回転部材を中心に回転することができる。
【0029】
回転部材は、部材の回転運動をシリンダの直線運動に変換するために螺旋溝を含むことができる。螺旋溝のピッチおよび/またはリードを、制動応答を変化させるために変化させることができる。回転部材はリードスクリューであるとよい。螺旋溝を、シリンダの軸線方向運動を制御および/または駆動するために使用することができる。他の方法が、種々の付勢装置または種々の支承面装置などの軸線方向運動を制御および駆動するために使用され得るため、螺旋溝は必須ではなく、螺旋溝は、限定的なものとみなされるべきではない。
【0030】
導電性部材は、磁性部材よりも幅広であってもよい。必須ではないが、導電性部材が、完全な誘導磁場を発生するように磁性部材よりも幅広である場合、最大の渦電流の発生が起こり得る。より小さい導電性部材の領域が、さらに使用され得るが、より小さな磁場は、低減された渦電流のドラグ形成をもたらすこのような状況で生成され得る。
【0031】
磁性部材と導電性部材との間の隙間を、渦電流制動力を最大にするために、最小にすることができる。理解され得るように、大きな隙間が、より小さい磁場およびより少ない渦電流ドラグ力の生成につながる。これは、いくつかの状況では有効であるが、最小の取り組みで最大の力を生成するために、実質的に小さな隙間(おおよそ5mmより小さい、すなわち4mmや3mm、または2mm、または1mmより小さい)が有用であり得る。
【0032】
チューブを適所に固定することができ、シリンダは、チューブに対して軸線方向および回転方向に運動することができる。反対の運動(opposite movement)は、例えばモータによりチューブをシリンダに向かうようにまたはシリンダから離れるように移動させるのに有用であり得るが、本明細書に記載のアセンブリの目的は、必要な部品の全体の数を最小限に抑えること、また、可動部品の数を最小限に抑えることである。
【0033】
シリンダは、並流または向流方向においてチューブに対して異なる相対速度で回転することができる。理解され得るように、渦電流を発生するために重要であるのは、導電性部材と磁性部材との間の異なる相対回転速度である。これを達成する1つの手段は、チューブである導電性部材とシリンダである磁性部材を有し、各部材を異なる相対速度で回転させることである。上述したように、チューブは、適所に固定され、全く回転しなくてもよい。また、チューブは、シリンダと同じ方向に(ただし、シリンダとは異なる速度で)回転するか、またはシリンダとは反対方向に回転してもよい(この場合、大きな相対速度差に起因してより強い渦電流力をもたらす)。
【0034】
シリンダは、シリンダおよび/またはチューブが回転していないとき、チューブの少なくとも部分的に外側にあってもよい。シリンダは、シリンダおよび/またはチューブが回転していないとき、少なくとも部分的にチューブ内にあってもよい。アセンブリが静止しているときに軸線方向にシリンダの位置を変化させることにより、回転の開始時の特性を変えることができる。例えば、シリンダがチューブ内に既にある場合は、シリンダ(またはチューブ)が回転すると、即時の渦電流のドラグ力の生成が起こることになる。回転が開始されるときにシリンダがチューブの外側にある場合は、最小限の即時の渦電流力が発生することになり、例えば、ラインの低速の繰り出しが登山用途で必要とされるときのような、少しの回転が所望される場合、この遅延した効果が有用である可能性がある。落下が起こると、ラインの繰り出しは、はるかに速くなり、高速の回転は、その後、ドラグ力および制動効果を生成するために、軸線方向の並進によりシリンダおよびチューブの係合を引き起こす可能性がある。
【0035】
少なくとも1つの磁石部材の強度および/またはシリンダもしくはチューブ上の位置を変化させることにより、制動応答を変化させることができる。少なくとも1つの導電性部材の化学的組成および/またはシリンダもしくはチューブ上の位置を変化させることにより、制動応答を変化させることができる。この特徴をさらに説明するために、いくつかの技術の渦電流装置は、互いに離間された導電性部材または磁性部材を使用している。この結果は、連続的な磁場よりも低いレベルの渦電流の発生であってもよい。例えば、導電性部材は、磁場の中へとまたは外へと回転運動することができ、したがって、それらは、磁場が連続した場合よりも小さいすなわち効果的でない渦電流のドラグ力を単に作成しているかもしれない。対照的に、チューブおよびシリンダの説明した構成は、チューブ空間部の表面とシリンダの表面の連続的な性質に起因して導電性部材と磁性部材との間に連続的な磁場を発生することを可能にし得る。完全に連続的な渦電流の発生関係の一例は、シリンダが完全に導電性部材から作成されること、またはシリンダの少なくとも外面が導電性部材から作成されるか導電性部材を含むこと、およびチューブ自体またはチューブ空間部の外面が磁性部材から作成されるか磁性部材を含むことであり得る。連続的な界面が、その後、渦電流の発生のために2つの部品間に作成される。連続に満たない界面が所望される場合に、これに対する変化も着手され得るが、連続面を作成する機能は特有であり、この特定の設計の利点とされ得る。
【0036】
チューブおよびシリンダの回転の相対速度を変化させることにより、制動応答を変化させることができる。上述したように、相対速度は、渦電流を発生させる際に重要である。シリンダおよびチューブの軸線方向位置が変化せず、導電性部材および磁性部材の位置が変化しないと想定すると、渦電流の特性を変える次の方法は、相対回転速度を変更することであってもよい。
【0037】
シリンダの少なくとも一部が導電性材料を含んでもよく、または導電性材料から形成されてもよく、それにより導電性部材を形成してもよい。チューブの少なくとも一部が導電性材料を含んでもよく、または導電性材料から形成されてもよく、それにより導電性部材を形成してもよい。導電性部材を、シリンダまたはチューブの表面上に配置することができ、同様に、磁性部材は、シリンダまたはチューブの表面上に配置することができる。チューブまたはチューブ空間部の壁は、それ自体が導電性材料または磁性材料であってもよく、シリンダ自体またはシリンダ外部も同様である。
【0038】
チューブおよび/またはシリンダの軸線方向運動を、少なくとも1つのモータによって作動させることができる。モータを、アセンブリ全体の部品を最小限に抑えかつ可動部品を最小限に抑えるために避ける可能性があるが、必要に応じて組み込むことができる。
【0039】
アセンブリは、チューブおよび/またはシリンダに直接のまたは非直接の軸線方向力を生成する付勢部材を含むことができ、この付勢部材は、チューブおよび/またはシリンダを一緒に付勢するか、またはチューブおよび/またはシリンダの回転に関し別に付勢する。付勢部材はばねであってもよい。
【0040】
チューブおよび/またはシリンダの軸線方向運動は、チューブおよび/またはシリンダが回転するときに生じさせることができ、軸線方向運動は、遠心力によるエネルギーを軸線方向の並進に変換することによって引き起こされる。チューブおよび/またはシリンダは、回転軸線からオフセットした少なくとも1つの重りを含むことができ、この重りは、チューブおよび/またはシリンダの回転で遠心力を受ける可能性があり、運動学的関係により遠心力をチューブおよび/またはシリンダ上の軸線方向力に変換することによって、チューブおよび/またはシリンダの相対的な軸線方向運動を引き起こす。重りの回転運動をシリンダまたはチューブの軸線方向運動に変換するレバーは、運動学的関係を形成するように作用することができる。重りは、遠心力の適用で、少なくとも部分的に径方向に移動することができる。代替の実施形態において、重りの遠心力による外側への運動は、傾斜部に作用することによりシリンダの軸線方向運動を引き起こすことができる。
【0041】
チューブおよび/またはシリンダは複数の層として形成されてもよく、シリンダは例えば中空内部を有し、チューブおよびシリンダの相対運動の前に、最中に、または後に、シリンダはシリンダの外側にわたって少なくとも部分的に延びる外壁とシリンダの中空内部に延びる内壁を有するチューブと嵌合する。チューブおよびシリンダは、複数の入れ子式の同心壁を有することができる。磁石および/または導電性部材を、シリンダ壁および/または1つまたは複数のチューブ壁(外側および/または内側)に配置することができる。さらなる実施形態において、シリンダは、チューブ上の複数の同心壁と嵌合する複数の同心壁層、および壁層の一部またはすべてに配置された磁石および/または導電性部材を有していてもよい。
【0042】
第2の態様では、チューブおよび/またはシリンダの軸線および回転は、ラインのスプールに連結され得るシャフトにリンクされ、速度制御アセンブリは、スプールからのラインの繰り出しの速度を調節する、実質的に上述したアセンブリが提供される。
【0043】
上記アセンブリは、繰り出し力が除去されると、繰り出されたラインをスプールに引き戻すための引き込み機構を含むことができる。
【0044】
ラインのスプールの繰り出しのために加えられる制動力は、加えられたトルクの範囲にわたって続くために実質的に一定の速度であってもよい。
【0045】
上記のようなアセンブリは筐体を含むことができ、筐体は、アセンブリの少なくとも一部を囲んでいる。筐体は、アセンブリの耐候性のために、また、アセンブリの美観を向上させるために有用であり得る。また、筐体は、偶然の損傷を回避する安全性のために重要であり得る。
【0046】
第3の態様では、実質的に上述したアセンブリに連結されるラインのスプールに一つ又は複数の物体を連結するステップと、一つ又は複数の物体を重力によって落下させ、それにより、速度制御アセンブリがスプールからのラインの繰り出しに制動力を生成するシャフト上のトルク力を生成するステップとによって、物体の落下を制動する方法が提供される。
【0047】
また、制動力は、きれいに引き込むためにラインに何も取り付けられていない状態の完全に延伸したラインを可能にするのに十分であるほど、ラインの引き込み速度を減少させることも可能である。
【0048】
加えられるトルクの範囲は、約9kg、10kg、11kg、12kg、13kg、14kg、15kg、20kg、25kg、30kg、35kg、40kg、45kg、50kg、55kg、60kg、65kg、70kg、75kg、80kg、85kg、90kg、95kg、100kg、105kg、110kg、115kg、120kg、125kg、130kg、135kg、140kg、145kgまたは150kgの重さの、ラインに取り付けられる物体をカバーすることが可能である。この範囲を、約9kg〜約150kgとすることができる。
【0049】
第4の態様では、実質的に上述したアセンブリを含む落下防止安全装置が提供される。
【0050】
第5の態様では、実質的に上述したアセンブリであって、速度制御システムに連結されたケーブルに接続された懸垂型のジップライン乗客用椅子の加減速を制御するために、ジップラインの乗り物に組み込まれているアセンブリが提供される。
(【0051】以降は省略されています)

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