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公開番号2020025432
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200213
出願番号2019062884
出願日20190328
発明の名称電源装置、その制御方法、及び画像読み取り装置
出願人キヤノン株式会社
代理人特許業務法人 谷・阿部特許事務所
主分類H02J 7/10 20060101AFI20200121BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力供給機器側の状態を考慮し、蓄電部品の蓄電性能力低下を抑制する放電制御を行うこと。
【解決手段】電源装置であって、外部電源から供給された電荷を蓄電する蓄電部と、前記蓄電部の充電及び放電を制御する制御手段と、前記外部電源の電源状態を判定する状態判定手段と、前記蓄電部の電圧を検知する電圧検知手段と、を備え、前記電源装置からの電力供給により駆動する駆動部の駆動完了から所定の時間経過し、かつ、前記状態判定手段により前記電源状態が供給電力を制限する状態ではないと判定された場合、前記制御手段は、第1の電圧値である前記蓄電部の電圧を前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値になるように第1の放電制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外部電源から供給された電荷を蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部の充電及び放電を制御する制御手段と、
前記外部電源の電源状態を判定する状態判定手段と、
前記蓄電部の電圧を検知する電圧検知手段と、
を備えた電源装置であって、
前記電源装置からの電力供給により駆動する駆動部の駆動完了から所定の時間経過し、かつ、前記状態判定手段により前記電源状態が供給電力を制限する状態ではないと判定された場合、前記制御手段は、第1の電圧値である前記蓄電部の電圧を前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値になるように第1の放電制御を行う
ことを特徴とする電源装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記状態判定手段により前記電源状態が前記供給電力を制限する状態であると判定された場合は、前記制御手段は、前記蓄電部の電圧を前記第2の電圧値からさらに下げるよう第2の放電制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記蓄電部は複数の蓄電素子を含み、
前記電圧検知手段は、前記複数の蓄電素子のそれぞれの電圧を検知し、
前記制御手段は、前記複数の蓄電素子の電圧が等しくなるよう制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
【請求項4】
前記制御手段は、電源装置のシステムクロックのクロック値から算出することにより、前記所定の時間を計測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項5】
前記駆動部が駆動していない状態において前記第2の電圧値にすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項6】
前記蓄電部は複数の蓄電素子を含み、
前記制御手段は、前記第1の放電制御において、前記複数の蓄電素子のそれぞれに掛かる電圧を前記蓄電素子のそれぞれの定格電圧を超えないように放電制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第1の放電制御において、前記蓄電部と前記駆動部用の電源とを接続して前記駆動部の電圧生成を行うことにより、前記電圧生成に伴う損失に伴い前記蓄電部の電圧値を前記第2の電圧値まで下げるよう制御する特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項8】
前記外部電源はUSBケーブルから供給されるUSBバスパワーであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項9】
前記状態判定手段は、前記USBケーブルの信号から前記外部電源の電源状態を判定することを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記第2の放電制御において、前記蓄電部を抵抗部品と接続し、前記蓄電部を放電することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電源装置と、前記駆動部と、前記駆動部により駆動される画像読取センサーとを備えた画像読取装置。
【請求項12】
外部電源から供給された電荷を蓄電する蓄電部と、前記蓄電部の電圧を検知する電圧検知手段とを備える電源装置の制御方法であって、
前記外部電源の電源状態を判定する状態判定ステップと、
前記電源装置からの電力供給により駆動する駆動部の駆動完了から所定の時間経過し、かつ、前記状態判定ステップにて前記電源状態が供給電力を制限する状態ではないと判定された場合、第1の電圧値である前記蓄電部の電圧を前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値になるように放電制御を行う制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電素子の放電制御を行う電源装置、その制御方法、及び画像読み取り装置に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
電気二重層キャパシタ(EDLC)等の蓄電素子を備え、そこに蓄電した電荷を放電して主電源のピーク出力を補助することで、モーターの高出力駆動やヒータの急速加熱を行う機器がある。これらの機器は、PCからUSBケーブルを介し供給される電力を主電源にしながらも、あらかじめ電荷をEDLCに充電しておき、主電源以上の電力を要するとき、充電した電荷を放電して補助的に電力供給し、高出力又は安定的動作を可能にしている。また、大きな電力を要さない待機時はEDLCを再び満充電状態にしておくことで、次の動作時に速やかに電力供給することができるようにしている。
【0003】
一方、EDLCの満充電状態を長く続けると蓄電できる容量が少なくなることが知られている。このような容量低下の対策として、しばらく動作が無く電荷の供給が必要無いときは、蓄えておいた電荷の一部を放電させる方法が提案されている。特許文献1では、充電待機時間の短縮とEDLC劣化の抑制との両立を目的として、電力供給能力を検知し、検知された供給能力に応じてEDLCの放電量を調整する方法を開示している。USBを介した電力供給(USBバスパワー)では、USB2.0、USB3.0、USB−TYPECなど種々の規格が存在し、接続する機器・ケーブルに応じて異なる電力が供給される。そこで、電力供給能力が高い場合は、EDLCの充電が短時間で済むため、補助電力を必要としない状態では、EDLC内の電荷を全て放電する。一方、電力供給能力が低い場合は、EDLCの充電に長時間掛かってしまうため、全ての電荷を放電せず、EDLC劣化への影響が小さくなる程度まで電荷を放電することで、充電待機時間を短くするとともにEDLC劣化の抑制を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018−069617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
USBバスパワー等による電力供給の場合、機器・ケーブルの規格だけでなく、電力供給機器側のその時々の状態によっても電力供給能力が異なってくる。しかしながら、従来手法では、このような電力供給機器側の状態は考慮されていなかった。
【0006】
そこで本発明は、電力供給機器側の電力供給状態を考慮し、蓄電部品の蓄電性能低下を抑制する放電制御を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電源装置は、外部電源から供給された電荷を蓄電する蓄電部と、前記蓄電部の充電及び放電を制御する制御手段と、前記外部電源の電源状態を判定する状態判定手段と、前記蓄電部の電圧を検知する電圧検知手段と、を備え、前記電源装置からの電力供給により駆動する駆動部の駆動完了から所定の時間経過し、かつ、前記状態判定手段により前記電源状態が供給電力を制限する状態ではないと判定された場合、前記制御手段は、第1の電圧値である前記蓄電部の電圧を前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値になるように第1の放電制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、電力供給機器側の電力供給状態を考慮し、蓄電部品の蓄電性能低下を抑制する放電制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
補助電源装置のハードウェア構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る補助電源装置の放電に至るまでの電圧・電流状態の変化を表す図の一例である。
本発明の一実施形態に係る補助電源装置の蓄電部の放電制御を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照し実施例を挙げて説明する。
【0011】
<実施形態1>
本実形態を適用するのに好適な画像読取装置の構成について説明する。
【0012】
図1は、本発明を適用可能な補助電源装置1を含む画像読取装置と、画像読取装置に外部電源ケーブル2を介して接続される情報処理装置3と、を示す構成図である。なお、本実施形態では、情報処理装置3を外部電源として、情報処理装置3から画像読取装置に電力供給される例を説明する。補助電源装置1は電源デバイスが該当し、電源デバイスに相当する回路を実装した電源ユニットであってもよい。補助電源装置1は、CPU110を中心に構成されるシステム部、駆動部12、補助電源制御部113を中心に構成される蓄電部に大別される。なお、本実施形態の場合、駆動部12には、原稿を光学的に読み取る画像読取センサー(不図示)が搭載される。すなわち、画像読取センサーは駆動部12によって駆動される。駆動部12の詳細は後述する。
【0013】
CPU110は、補助電源装置1の全ての制御・駆動の演算を行うプロセッサーである。CPU110はデバイスチップが該当するが、マルチ機能チップに内蔵されるシステム処理ブロックであってもよい。CPU110は、ROM115内に保存されている補助電源装置1の動作プログラムと設定情報をRAM114に展開し、外部電源接続部117を介して情報処理装置3より受信した制御コマンドに応じ、補助電源装置1の制御を行う。またCPU110は、受信したコマンドに応じ、駆動制御部112へ駆動指示を行い、補助電源制御部113へ蓄電部13の充電指示及び放電指示を行う。
【0014】
さらにCPU110は、画像処理部111から画像データを受け、RAM114に一時保存し、調整処理と圧縮処理を行う。さらに、CPU110は、調整処理及び圧縮処理を行った後、外部電源接続部117を介し、情報処理装置3へ画像データを送信する。時間計測と充電電圧設定切り替えもCPU110により行われる。なお、CPU110が画像処理部111から取得する画像データは、画像読取センサーから出力された読取信号に基づくデジタルデータである。
【0015】
また、CPU110は、CPU110のシステムクロックを検出し、検出したクロック値から時間を算出するプログラムを用いて時間計測処理を行う。さらに、CPU110は、充電電圧設定切り替え処理を実行する。具体的には、まずCPU110はRAM114に充電電圧設定値を書き込む。例えば、補助電源装置1の初期設定時の充電電圧設定値は5Vに設定される。そして、CPU110は、駆動部12の動作完了から時間計測を行い、予め決められた設定時間が経過したら、RAM114に書き込まれていた充電電圧設定値を3Vに書き換える。この書き換えと合わせてCPU110は、補助電源制御部113に対してRAM114に書き込まれた充電電圧設定値、すなわち3Vに向け放電するよう指示を行う。
【0016】
画像処理部111は、アナログフロントエンドICが該当する。画像処理部111は、画像読取センサーからの入力信号と所定の基準電圧との差を画像信号レベルとし、その画像信号レベルをサンプリングし、補正を加えた後、デジタルデータに変換してCPU110に送信する。なお、画像読取センサーからの入力信号は、画像読取センサーが原稿からの反射光を受信することにより生成された読取信号に対応する。
【0017】
駆動制御部112は、モータードライバICが該当する。駆動制御部112は、CPU110で実行された動作プログラムからの命令に従い駆動部12に制御信号を送信し、画像読取センサーを搭載した駆動部12の主査方向の移動制御を行う。
【0018】
補助電源制御部113は、蓄電部13の充電制御及び放電制御(以下、充放電制御とも呼ぶ)を行う。補助電源制御部113はデバイスチップが該当するが、マルチ機能チップに内蔵される電源制御ブロックであってもよい。補助電源制御部113は、CPU110より指示を受け、RAM114に書き込まれている充電電圧設定値と蓄電部13の電圧とが同一になるよう供給制限切替部1130のオン/オフと駆動部電源1132の駆動を制御する。つまり、補助電源制御部113は、蓄電部13の電圧値を、設定された充電電圧設定値にするための制御を行う。
【0019】
また、補助電源制御部113は、蓄電部13が駆動部電源1132に供給可能な電力を確認するため、蓄電部13の充電電圧を検知する機能を備える。補助電源制御部113は、検知した蓄電部13の充電電圧が低く、駆動部12の駆動に足る電力を供給できないと判定した場合は、駆動部電源1132への電力補助を休止し、充電電圧がRAM114に保存されている充電電圧設定値に戻るまで待機する。
【0020】
さらに補助電源制御部113は、蓄電部13が備える蓄電素子131、132のどちらかに電圧の偏りが生じないよう制御する機能を持つ。具体的には、補助電源制御部113はコンパレーターを内蔵し、2つの蓄電素子131、132の間の電圧値と充電電圧設定値との差の電圧値を比較する。補助電源制御部113は、この差の電圧値がゼロでなく蓄電素子131、132の電圧値が同じで無い場合、蓄電素子131、132の電圧が同じになるように電圧制御を行う。
【0021】
供給制限切替部1130は、外部電源と、蓄電部13及び駆動部電源1132と、の接続を切り替えるスイッチである。供給制限切替部1130はゲートに掛かる電圧でオン/オフを切り替えるトランジスタが該当し、単一部品に限らず、デバイスに内蔵してもよい。補助電源制御部113からの制御指示に従い、蓄電部13を充電する場合は、供給制限切替部1130がオンされ、外部電源と、蓄電部13および駆動部電源1132と、が接続される。一方、補助電源制御部113からの放電制御指示に従い、蓄電素子13を放電する場合は、供給制限切替部1130がオフされ、外部電源と、蓄電部13および駆動部電源1132と、の接続が切られる。また、外部電源の異常に伴う過電圧または過電流が検知された際、供給制限切替部1130をオフし、蓄電部13と駆動部12とへの接続を切り、蓄電部13と駆動部12とを保護する。
【0022】
システム電源部1131は、CPU110、RAM114、ROM115等のシステム部に供給する電力を生成する部分である。レギュレータが該当し、単一部品に限らず、デバイスに内蔵してもよい。外部電源が供給する電圧は、3Vを超える場合が多く、一方、システムチップやマルチチップの論理部では3V程度もしくはそれ未満の電圧で動作するものが多い。そのため、システム電源部1131は、3Vを超える電圧値の電圧供給を受け、供給された電圧を降圧して、システム部へ低い電圧値(3V未満)の電圧を供給する。
【0023】
駆動部電源1132は、駆動部12の駆動のために供給する電力を生成する部分である。昇圧用の回路と電気部品群を備え、機能の一部がデバイスに内蔵されていてもよい。駆動部12は、外部電源からの電圧よりも高い電圧で駆動する場合が多い。そのため、駆動部電源1132は、外部電力と蓄電部13から供給された電力を受け、駆動部12で使用される高い電圧値の電圧を供給するため、昇圧を行う。
【0024】
RAM114は、DDRSDRAM等のメモリが該当する。RAM114には、電源補助装置1の動作プログラムの一時的保存、画像処理部111の読み込んだ画像データの一時的保存が行われる。
【0025】
ROM115は、フラッシュメモリ、EEPROM等が該当するが、HDDによる代用も可能である。ROM115には、電源補助装置1の動作用プログラムと設定情報が保存される。
【0026】
外部電源監視部116は、外部電源(電力供給元)として機能する情報処理装置3から供給される電力の電流値と、情報処理装置3の電源状態と、を監視する。外部電源監視部116は、USB等の外部インターフェイスの通信ICが該当し、通信機能がCPU110に内蔵される構成であってもよい。外部電源監視部116は、外部インターフェイスがUSBの場合、電力供給のためのラインV
BUS
から、バスパワーの電流を検知する。さらに、USBの信号ラインD+、D−から、電力供給する情報処理装置3の電源状態を監視する。なお、情報処理装置3の電源状態は、情報処理装置3からUSBパケットのポーリングがあるか否かにより判定される。情報処理装置3が稼働状態の場合は、定期的にパケットのポーリングがあるが、情報処理装置3がサスペンド状態(電源オフ状態又は省電力状態)の場合は、パケットのポーリングがなくなる。よって、外部電源監視部116は、情報処理装置3からある一定時間経過してもパケットが来ない場合、情報処理装置3はサスペンド状態であると状態判定することができる。
【0027】
外部電源接続部117は、外部インターフェイスの接続コネクタが該当する。外部電源接続部117は、情報処理装置3から電源補助装置1への制御指示転送と、画像読取装置から情報処理装置3への画像データの転送に用いられる。
【0028】
駆動部12は、モーターが該当し、画像読取装置においては画像読取センサーの駆動用モーターである。画像読取時にそれぞれの動作用プログラムに応じた駆動をする。なお、本実施形態では画像読取装置を例に説明しているが、プリンタにも同様に適用可能である。プリンタの場合は、駆動部12は、印刷部であるインクヘッドを載せたキャリッジ駆動用のモーター又は、給紙ローラの駆動用モーターであってもよい。
【0029】
蓄電部13が備える蓄電素子131、132は、EDLCが該当する。蓄電素子131、132は蓄電可能なキャパシタ部品であってもよい。EDLCの蓄電素子131、132としては、定格電圧が2.5Vのものが現時点で広く普及しているが、それ以上の電圧に耐えるものも存在する。これら蓄電素子131、132を用いて、各蓄電素子の定格を超える充電電圧に設定するには、蓄電素子131、132を直列で接続する必要がある。例えば、蓄電部13を充電電圧5Vで構成するためには、定格電圧2.5V以上の蓄電素子を2個直列接続することにより構成する。蓄電部13は、補助電源制御部113の充電制御に応じて、外部電源からの電力供給を受けて蓄電し、放電制御に応じて、駆動部12への電力補助として放電する。なお、放電制御では、複数の蓄電素子のそれぞれに掛かる電圧が定格電圧2.5Vを超えないように放電制御を行う。
【0030】
外部電源ケーブル2は、USBケーブル等が該当するが、電力供給可能な他の外部インターフェイスに対応したケーブルであってもよい。外部電源ケーブル2では、電力供給するとともに補助電源装置1と信号とデータの送受信が行われる。
【0031】
外部電源として機能する情報処理装置3は、PC等が該当するが、USB等を介して、電力供給するタブレット型端末であってもよい。情報処理装置3は、電力供給以外にも、画像読取装置の補助電源装置1と外部電源ケーブル2を介して、信号やデータの送受信を行うことができる。
【0032】
次に、本実施形態の電力制御について説明する。図2は、本発明を適用可能な補助電源装置1の放電に至るまでの時間軸に対し、主な電圧・電流状態の変化を表す図の一例である。
【0033】
図2は、外部電源からの供給電圧・電流、蓄電部13の充電電圧、蓄電素子131、132間の電圧、駆動部電源112の電圧、外部インターフェイスの電流制限の有無の時間経過に対する変化を表している。また図2は、駆動部12の動作完了直後からの各電圧、電流状態の変化を表している。
【0034】
図2に示されるとおり、駆動部12の動作完了直後は、外部電源からの供給電圧は、一定のままである。外部電源からの供給電流は、駆動部12で生じる負荷と蓄電部13への充電によって変化が生じる。駆動部12の動作中は、蓄電部13には消費した電力を補うため、外部電源から供給可能な電流制限値で電流が供給される。つまり、供給電流値として決められた最大値である電流制限値まで電流が供給される。なお、電流制限値は、外部電源である情報処理装置3の供給能力により決まる。例えば、情報処理装置3が稼働状態の場合における電流制限値は500mAである。この供給能力に関する情報は、事前に実行される信号ラインD+、D−を用いた電力供給判定シーケンスにより情報処理装置3から取得される。
【0035】
駆動部12の動作が完了し、駆動部12の負荷が小さくなると蓄電部13から放電される電流よりも、蓄電部13に充電される電流が大きくなる。よって、蓄電部13が満充電状態に近づいていくと、外部電源からの供給電流は小さくなっていく。蓄電部13が満充電状態になると、必要な電流量はCPU110等システム部の動作分と蓄電部13の電圧値を保つ分とを満たす量になり、外部電源からの供給電流は一定になる。なお、蓄電部13の電荷は、駆動部12が動作する間、駆動部電源1132へ放電される。そのため、蓄電部13の電圧は、駆動部12の動作で消費する電力分だけ満充電時の電圧値から低くなる。
【0036】
駆動部12の動作が完了し、負荷が小さくなると蓄電部13は放電より充電で受ける電流が増えていき、充電電圧が満充電時の電圧値に回復していく。直列接続された複数の蓄電素子の各々に対する充電電圧は、蓄電素子131、132に掛かる充電電圧に偏りが生じないよう、蓄電部13に掛けた充電電圧を蓄電素子数で割った値に補助電源制御部113により制御されている。本実施形態では蓄電素子数が2個であるので、蓄電素子131、132それぞれの充電電圧は、蓄電部13の充電電圧の半分になるよう制御されている。
【0037】
駆動部電源1132の電圧は、駆動部12の動作時、昇圧されているが、動作が完了すると電圧が下がり蓄電部13の充電電圧と同じレベルになる。なお、駆動部12の駆動中において、外部電源からの電流制限(供給電力の制限)は、駆動部12の動作中も動作完了直後も無効になっている。つまり、補助電源装置1と情報処理装置3の外部インターフェイスの通信が確立し、情報処理装置3がサスペンド状態でない場合(稼働状態の場合)、電流制限することなく安定して情報処理装置3から電力供給可能なため、電流制限は無効にする。
【0038】
駆動部12の動作が完了し、その後、情報処理装置3より新たな制御指示が無く、外部インターフェイスの通信の確立が継続したまま所定の時間(例えば10分)経過した場合、蓄電部13に対する第1の放電制御が行われる。第1の放電制御は、まず充電電圧設定値の変更から開始する。そして、供給制限切替部1130をオフして外部電源との接続を切った後、新たに設定された充電電圧設定値(例えば3V)に向け、駆動部用の電源である駆動部電源1132で電圧生成を行い、それに伴って電気的損失を生じさせることで行われる。さらに画像処理部111と駆動部12の制御に関わる機能をオフし、RAM114を省電力状態にする。このとき外部電源からの供給電圧は一定のままである。一方で、外部電源からの供給電流は、システム部の機能オフにより必要とする電力が減るため、電流値が小さくなる。蓄電部13の電圧は、第1の放電制御により下がり始める。このとき、第1の放電制御により蓄電部13から放電された分だけ駆動部電源1132の電圧が一時的に上昇する。
【0039】
蓄電部13の電圧が充電電圧設定値まで下がるよう第1の放電制御を継続し、充電電圧設定値に達すると第1の放電制御を停止し、蓄電部13の電圧は充電電圧設定値に保たれる。蓄電素子131、132間の電圧は、各蓄電素子131、132の電圧が等しく、電圧の偏りを無くすように制御されており、新たに設定された充電電圧設定値を素子数で割った電圧になるよう補助電源制御部113から制御される。このとき、まだ外部電源の電流制限は無効のままである。つまり、第1の放電制御は補助電源装置1と情報処理装置3の外部インターフェイスの通信が確立している状態で行われる。
【0040】
第1の放電制御による蓄電部13の放電後、特に経過時間の設定は無いが、情報処理装置3がサスペンド状態に入った場合、外部インターフェイスの通信に基づき外部電源の電流制限を有効にする指示があると、外部電源からの供給電流に制限が掛かる。つまり、外部電源監視部116により情報処理装置3がサスペンド状態と判定された場合、情報処理装置3から供給される電流の制限電流値は、情報処理装置3が稼働状態の場合に供給される電流制限値よりも小さくなる。例えば、情報処理装置3の電流制限値は、稼働状態のとき500mAであるのに対し、サスペンド状態のときでは2.5mAである。このように供給電流に制限がかかると、補助電源制御部113は、蓄電部13の接続先を抵抗部品に切り替えることにより第2の放電制御を行う。この第2の放電制御は、第1の放電制御と異なり、緩やかに蓄電部13の電荷を放電する。システム部は外部インターフェイスからの制御信号受信に必要な最小限の機能に留め、それ以外ほとんどの機能をオフする。このときも外部電源からの供給電圧は一定のままである。外部電源からは外部インターフェイスからの制御信号受信に必要な最小限の電力のみ供給され、電流は制限される。蓄電部13の電圧は、接続された抵抗部品を介し、蓄電部13内の電荷が放電されるため、放電時間の経過に伴って電圧が徐々に下がっていく。蓄電素子131、132間の電圧はこのタイミングでは制御から離れ、蓄電部13の電圧と同様に放電時間の経過に伴って電圧が徐々に下がっていく。駆動部電源1132の電圧は、駆動部12と駆動部電源1132が機能オフになっている状態で、蓄電部13の電圧と同様に放電時間の経過に伴って電圧が徐々に下がっていく。
【0041】
尚、外部電源の電流制限が一旦有効になると、情報処理装置3が電源オンし、外部インターフェイスからの再動作の指示がくるまで継続される。また、第1の放電制御及び第2の放電制御は、駆動部が駆動していない状態のときに行われる制御である。
【0042】
図3は、本発明を適用可能な補助電源装置1の蓄電部13の放電制御を示すフローチャートである。駆動部12の動作完了直後から図3に示すフローチャートが開始される。
【0043】
S101では、蓄電部13が満充電状態を保持していることを確認すると、S102へ進む。
【0044】
S102では、外部電源監視部116によって外部インターフェイスのデータ検出が行われ、外部電源が電流制限を掛けてないかを判定する。具体的には、情報処理装置3からのパケットのポーリングがあるかを判定し、情報処理装置3の電源状態がサスペンド状態でないかを判定する。電流制限が無い場合(情報処理装置3が稼働状態の場合)、S103へ進む。電流制限が有る場合は、S108へ進む。
【0045】
S103では、駆動部12の動作完了(駆動完了)後、所定の時間、例えば10分経過していない場合、S101へ進み、駆動部12の動作完了後、所定の時間、例えば10分経過していた場合、S104へ進む。
【0046】
S104では、放電制御の事前処理として蓄電部13の電圧検知を行う。電圧検知の結果、蓄電部13の電圧が3V以上の場合、S105へ進み、蓄電部13の電圧が3V未満の場合、S106へ進む。
【0047】
S105では、第1の放電制御を行う。つまり駆動部電源1132を昇圧して蓄電部13の放電を行う。S105の放電では、3Vを目標として蓄電部13の放電が行われる。そして、第1の放電制御の後に進んだS104において、3V未満と判定されたらS106へ進む。
【0048】
S106では、蓄電部13の放電後、蓄電部13への充電電圧3Vを保持し、S107へ進む。
【0049】
S107では、外部電源監視部116によって外部インターフェイスのデータ検出を行い、外部電源が電流制限を掛けてないかを判定する。この判定は、S102と同様に、例えば、情報処理装置3からのパケットのポーリングがあるかを判定し、情報処理装置3の電源状態がサスペンド状態でないかを判定する。電流制限が無い場合、S106へ進む。一方、電流制限が有る場合、S108へ進む。
【0050】
S108では、第2の放電制御を行う。つまり、蓄電部13を抵抗と接続し、抵抗を介した放電を実行する。S108の放電では、3Vよりもさらに小さい0Vを目標として蓄電部13の放電が行われる。その後、動作を完了する。
(【0051】以降は省略されています)

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