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公開番号2020005484
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200109
出願番号2018126086
出願日20180702
発明の名称モータ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類H02K 3/18 20060101AFI20191206BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】結線時の干渉を抑えられるモータを提供する。
【解決手段】周方向に複数の磁極を有するロータと、第1の三相巻線30及び第2の三相巻線40が巻回されるステータコアを有するステータ21備えたモータで、前記第1の三相巻線は第1のインバータ回路50に接続され、前記第2の三相巻線は第2のインバータ回路60に接続され、第1の三相巻線の少なくとも1つの相巻線31a〜31fと、第2の三相巻線の少なくとも1つの相巻線41a〜41fとが、ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
周方向に複数の磁極を有するロータと、第1の三相巻線及び第2の三相巻線が巻回されるステータコアを有するステータと、を備えたモータであって、
前記第1の三相巻線は、第1のインバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第1の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第1の異相間渡り線とを有し、
前記第2の三相巻線は、第2のインバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第2の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第2の異相間渡り線とを有し、
前記第1の三相巻線の少なくとも1つの前記相巻線と、前記第2の三相巻線の少なくとも1つの前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出されることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1の三相巻線の全ての前記相巻線と、前記第2の三相巻線の全ての前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記第1の三相巻線と前記第1のインバータ回路とを電気的に接続する第1接続線と、
前記第2の三相巻線と前記第2のインバータ回路とを電気的に接続する第2接続線と、
を有し、
前記第1接続線と前記第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において前記第1接続線及び前記第2接続線の少なくとも一方の前記接続線が、前記相巻線の端末で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ。
【請求項4】
前記第1の三相巻線及び前記第2の三相巻線は、前記相巻線同士がデルタ結線されるものであり、
前記第1接続線は、前記第1の異相間渡り線を含み、
前記第2接続線は、前記第2の異相間渡り線を含むことを特徴とする請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記第1接続線と前記第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において前記相巻線の端末で形成された一方の接続線が他方の接続線と軸方向にずらして配設されることを特徴とする請求項3又は4に記載のモータ。
【請求項6】
前記ロータは、周方向に10個又は14個の磁極を有するものであり、前記ステータは、周方向に12個のスロットを有するものであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のモータ。
【請求項7】
前記ステータコアは、周方向に6分割された分割コアであることを特徴とする請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記ステータコアは、周方向に3分割された分割コアであって、電気角が150±30度の位相差で通電が行われることを特徴とする請求項6に記載のモータ。
【請求項9】
周方向に複数の磁極を有するロータと、第1の三相巻線及び第2の三相巻線が巻回されるステータコアを有するステータと、を備えたモータであって、
前記第1の三相巻線は、インバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第1の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第1の異相間渡り線とを有し、
前記第2の三相巻線は、インバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第2の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第2の異相間渡り線とを有し、
前記第1の三相巻線及び前記第2の三相巻線の各相巻線は、同相同士が径方向に対向して配置され、
前記第1の三相巻線の全ての前記相巻線と、前記第2の三相巻線の全ての前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出され、
前記相巻線の内で同相同士が電気的に接続されるとともに前記インバータ回路に接続されることを特徴とするモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに関する。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータを駆動源として電動でブレーキ動作を実施する電動ブレーキシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。このような電動ブレーキシステムとして、例えばポンプ等の外部機構をモータの回転軸の出力側において直接又は間接的に駆動連結させることで駆動させて所望の液圧を発生させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016−114132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなモータでは、ステータとして、2系統の電源回路に対応するように3相巻線が分けられ、例えば1系統が失陥しても残りの1系統の3相巻線を用いてロータが回転可能な冗長性を持たせものが採用されることがある。このような構成のステータでは、例えば巻線同士を接続する渡り線や巻線の端末である引出線等が近接し易く、結線時に干渉する虞がある。また、これらのことは、2系統のみならず1系統の3相巻線を複数設けた場合にも同様のことが考えられる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、結線時の干渉を抑えられるモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するモータは、周方向に複数の磁極を有するロータと、第1の三相巻線及び第2の三相巻線が巻回されるステータコアを有するステータと、を備えたモータであって、前記第1の三相巻線は、第1のインバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第1の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第1の異相間渡り線とを有し、前記第2の三相巻線は、第2のインバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第2の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第2の異相間渡り線とを有し、前記第1の三相巻線の少なくとも1つの前記相巻線と、前記第2の三相巻線の少なくとも1つの前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出される。
【0007】
上記態様によれば、第1の三相巻線の少なくとも1つの相巻線と、第2の三相巻線の少なくとも1つの相巻線とが、ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出されることで、第1の三相巻線の相巻線と第2の三相巻線の相巻線とを離間させることができ、結線時の干渉を抑えることができる。
【0008】
上記モータにおいて、前記第1の三相巻線の全ての前記相巻線と、前記第2の三相巻線の全ての前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出されることが好ましい。
【0009】
上記態様によれば、第1の三相巻線の全ての相巻線と、第2の三相巻線の全ての相巻線とが、ステータコアの径方向において互いに異なる位置か引き出されるため、第1の三相巻線の全ての相巻線と第2の三相巻線の全ての相巻線とを離間させることができ、結線時の干渉を抑えることができる。
【0010】
上記モータにおいて、前記第1の三相巻線と前記第1のインバータ回路とを電気的に接続する第1接続線と、前記第2の三相巻線と前記第2のインバータ回路とを電気的に接続する第2接続線と、を有し、前記第1接続線と前記第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において前記第1接続線及び前記第2接続線の少なくとも一方の前記接続線が、前記相巻線の端末で構成されることが好ましい。
【0011】
上記態様によれば、第1接続線と第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において少なくとも一方の接続線が、相巻線の端末で構成される。ここで、例えば各三相巻線とインバータ回路とを接続する接続線同士が干渉し易い状況であっても、金属板状のターミナル等と比較して柔軟性のある相巻線の端末を曲げるなどして接続線同士の干渉を抑えることができる。
【0012】
上記モータにおいて、前記第1の三相巻線及び前記第2の三相巻線は、前記相巻線同士がデルタ結線されるものであり、前記第1接続線は、前記第1の異相間渡り線を含み、前記第2接続線は、前記第2の異相間渡り線を含むことが好ましい。
【0013】
上記態様によれば、それぞれデルタ結線された第1の三相巻線及び第2の三相巻線の各異相間渡り線を含む構成においても柔軟性のある相巻線の端末を曲げるなどして接続線同士の干渉を抑えることができる。
【0014】
上記モータにおいて、前記第1接続線と前記第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において前記相巻線の端末で形成された一方の接続線が他方の接続線と軸方向にずらして配設されることが好ましい。
【0015】
上記態様によれば、第1接続線と第2接続線の内、互いに軸方向視で重なる部位において相巻線の端末で形成された一方の接続線が、他方の接続線と軸方向にずらして配設されるため、接続線同士の干渉を抑えることができる。
【0016】
上記モータにおいて、前記ロータは、周方向に10個又は14個の磁極を有するものであり、前記ステータは、周方向に12個のスロットを有するものであることが好ましい。
上記態様によれば、10極又は14極のロータと、12スロットのステータとを有するモータにおいて結線時の干渉を抑えることができる。
【0017】
上記モータにおいて、前記ステータコアは、周方向に6分割された分割コアであることが好ましい。
上記態様によれば、6分割された分割コアにおいて、結線時の干渉を抑えられる。
【0018】
上記モータにおいて、前記ステータコアは、周方向に3分割された分割コアであって、電気角が150±30度の位相差で通電が行われることが好ましい。
上記態様によれば、周方向に3分割された分割コアであって、電気角が150±30度の位相差で通電が行われる構成において、結線時の干渉を抑えられる。
【0019】
上記課題を解決するモータは、周方向に複数の磁極を有するロータと、第1の三相巻線及び第2の三相巻線が巻回されるステータコアを有するステータと、を備えたモータであって、前記第1の三相巻線は、インバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第1の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第1の異相間渡り線とを有し、前記第2の三相巻線は、インバータ回路から三相交流が供給される複数の相巻線と、該相巻線の内で同相の相巻線間を繋ぐ第2の同相間渡り線と、前記相巻線の内で異なる相の相巻線間を繋ぐ第2の異相間渡り線とを有し、前記第1の三相巻線及び前記第2の三相巻線の各相巻線は、同相同士が径方向に対向して配置され、前記第1の三相巻線の全ての前記相巻線と、前記第2の三相巻線の全ての前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出され、前記相巻線の内で同相同士が電気的に接続されるとともに前記インバータ回路に接続される。
【0020】
上記態様によれば、第1の三相巻線の全ての前記相巻線と、前記第2の三相巻線の全ての前記相巻線とが、前記ステータコアの径方向において互いに異なる位置から引き出されることで第1の三相巻線の全ての相巻線と第2の三相巻線の全ての相巻線とを離間させることができ、結線時の干渉を抑えることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のモータによれば、結線時の干渉を抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
一実施形態におけるモータの概略構成図。
同実施形態におけるステータの結線図。
同実施形態におけるステータを展開して示す結線図。
変形例におけるステータの結線図。
変形例におけるステータを展開して示す結線図。
同変形例におけるステータの斜視図。
変形例におけるステータの結線図。
変形例におけるモータの概略構成図。
変形例におけるステータの結線図。
参考例におけるステータを展開して示す結線図。
参考例におけるステータを展開して示す結線図。
同参考例におけるステータの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、ロータ11とステータ21とを有する。
【0024】
ロータ11は、ロータコアの表面に複数の永久磁石を有する所謂SPM型のロータである。永久磁石は、径方向外側の磁極がN極とS極とで周方向略等角度間隔で交互となるようにロータコアの表面に例えば10個設けられる。
【0025】
ステータ21は、複数のティース24を有するステータコア22と、ステータコア22の各ティース24にそれぞれ巻回されるステータコイル23とを有する。
ステータコア22は、分割構造であって、それぞれ1つのティース24を有するように周方向に12分割してなる12個の分割コア25から構成されている。したがって、各分割コア25は、1つのティース24と、ティース24の基端部(径方向外側)から周方向両方向に延びた分割環状部26を有している。各ティース24は、周方向に30度略等間隔で設けられる。
【0026】
ステータコイル23は、第1のインバータ回路50と電気的に接続される第1の三相巻線30と、第2のインバータ回路60と電気的に接続される第2の三相巻線40とを有する。
【0027】
図2及び図3に示すように、第1の三相巻線30は、第1のインバータ回路50から120度位相の異なる三相交流電流が供給される複数の相巻線31a〜31fと、各相巻線31a〜31fの内で同相の相巻線31a〜31f間を繋ぐ第1の同相間渡り線32a〜32cと、前記相巻線31a〜31fの内で異なる相の相巻線31a〜31f間を繋ぐ第1の異相間渡り線33a〜33cとを有する。第1の三相巻線30の複数の相巻線31a〜31fは、U+相巻線31aと、U−相巻線31bと、V+相巻線31cと、V−相巻線31dと、W+相巻線31eと、W−相巻線31fとを有する。
【0028】
図2及び図3に示すように、第2の三相巻線40は、第2のインバータ回路60から120度位相の異なる三相交流電流が供給される複数の相巻線41a〜41fと、各相巻線41a〜41fの内で同相の相巻線41a〜41f間を繋ぐ第2の同相間渡り線42a〜42cと、前記相巻線41a〜41fの内で異なる相の相巻線41a〜41f間を繋ぐ第2の異相間渡り線43a〜43cとを有する。第2の三相巻線40の複数の相巻線41a〜41fは、X+相巻線41aと、X−相巻線41bと、Y+相巻線41cと、Y−相巻線41dと、Z+相巻線41eと、Z−相巻線41fとを有する。
【0029】
そして、本実施形態のステータコイル23は、各ティース24毎に、例えばU+相巻線31a、Z+相巻線41e、W−相巻線31f、Y−相巻線41d、V+相巻線31c、X+相巻線41a、U−相巻線31b、Z−相巻線41f、W+相巻線31e、Y+相巻線41c、V−相巻線31d、X−相巻線41bの順で巻回されている。
【0030】
ここで、U+相巻線31aとU−相巻線31bとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が逆向きとなっている。またV+相巻線31cとV−相巻線31dとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が逆向きとなっている。またW+相巻線31eとW−相巻線31fとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が逆向きとなっている。また、U+相巻線31a及びU−相巻線31bは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。V+相巻線31c及びV−相巻線31dは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。W+相巻線31e及びW−相巻線31fは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。
【0031】
また、X+相巻線41aとX−相巻線41bとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が逆向きとなっている。またY+相巻線41cとY−相巻線41dとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が互いに逆向きとなっている。またZ+相巻線41eとZ−相巻線41fとは、ティース24に対して巻回される巻回方向が逆向きとなっている。X+相巻線41a及びX−相巻線41bは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。Y+相巻線41c及びY−相巻線41dは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。Z+相巻線41e及びZ−相巻線41fは、互いに周方向180度反対側となる位置のティース24に巻回されている。
【0032】
第1の同相間渡り線32a〜32cは、3相交流の内で同相の交流電力が供給される相巻線31a〜31f同士を接続するものであり、U+相巻線31aとU−相巻線31bとを接続する同相間渡り線32aと、V+相巻線31cとV−相巻線31dとを接続する同相間渡り線32bと、W+相巻線31eとW−相巻線31fとを接続する同相間渡り線32cとを有する。
【0033】
第2の同相間渡り線42a〜42cは、3相交流の内で同相の交流電力が供給される相巻線41a〜41f同士を接続するものであり、X+相巻線41aとX−相巻線41bとを接続する同相間渡り線42aと、Y+相巻線41cとY−相巻線41dとを接続する同相間渡り線42bと、Z+相巻線41eとZ−相巻線41fとを接続する同相間渡り線42cとを有する。
【0034】
上記の同相間渡り線32a,32b,32c,42a,42b,42cは、ステータコア22の軸方向一方側で引き回される。
U+相巻線31aの端末部分は、隣接するZ+相巻線41eが巻回されたティース24を越えてW−相巻線31fまで引き出されることで第1の異相間渡り線33aが形成される。U−相巻線31bの端末部分は、隣接するX+相巻線41aが巻回されたティース24を越えてV+相巻線31cまで引き出されることで第1の異相間渡り線33bが形成される。W+相巻線31eの端末部分は、隣接するY+相巻線41cが巻回されたティース24を越えてV−相巻線31dまで引き出されることで第1の異相間渡り線33cが形成される。つまり、第1の異相間渡り線33a〜33cは、各相巻線31a,31b,31eの端末部分で形成される。
【0035】
X−相巻線41bの端末部分は、隣接するV−相巻線31dが巻回されるティース24を越えてY+相巻線41cまで引き出されることで第2の異相間渡り線43aが形成される。Y−相巻線41dの端末部分は、隣接するW−相巻線31fが巻回されるティース24を越えてZ+相巻線41eまで引き出されることで第2の異相間渡り線43bが形成される。Z−相巻線41fの端末部分は、隣接するU−相巻線31bが巻回されるティース24を越えてX+相巻線41aまで引き出されることで第2の異相間渡り線43cが形成される。つまり、第2の異相間渡り線43a〜43cは、各相巻線41b,41d,41fの端末部分で形成される。
【0036】
上記の異相間渡り線33a,33b,33c,43a,43b,43cは、ステータコア22の軸方向他方側で引き回される。つまり、異相間渡り線33a,33b,33c,43a,43b,43cと同相間渡り線32a,32b,32c,42a,42b,42cとは、ステータコア22を挟んで軸方向反対側に位置するようになっている。そのため、各渡り線33a,33b,33c,43a,43b,43c,32a,32b,32c,42a,42b,42cが煩雑となることが抑えられている。
【0037】
また、第1の三相巻線30の各相巻線31a〜31fの引き出し部35と第2の三相巻線40の各相巻線41a〜41fの引き出し部45とは径方向にずれて引き出されている。より具体的には、第1の三相巻線30の各相巻線31a〜31fはステータコア22の径方向内側から引き出され、第2の三相巻線40の各相巻線41a〜41fはステータコア22の径方向外側から引き出される。また、各相巻線31a〜31f,41a〜41fの引き出し部35,45は、周方向に隣り合うティース24間に1つずつ設けられる。また引き出し部35と引き出し部45とが周方向において交互となるように配置される。
【0038】
第1の異相間渡り線33aによって電気的に接続されるU+相巻線31a及びW−相巻線31fは、接続ターミナルT1を介して第1のインバータ回路50と電気的に接続される。第1の異相間渡り線33bによって電気的に接続されるU−相巻線31b及びV+相巻線31cは、接続ターミナルT2を介して第1のインバータ回路50と電気的に接続される。第1の異相間渡り線33cによって電気的に接続されるV−相巻線31d及びW+相巻線31eは、接続ターミナルT3を介して第1のインバータ回路50と電気的に接続される。なお、第1の異相間渡り線33a及び接続ターミナルT1の組み合わせ、第1の異相間渡り線33b及び接続ターミナルT2の組み合わせ、及び、第1の異相間渡り線33c及び接続ターミナルT3の組み合わせのそれぞれが、第1接続線に相当する。
【0039】
第2の異相間渡り線43cによって電気的に接続されるX+相巻線41a及びZ−相巻線41fは、接続ターミナルT4を介して第2のインバータ回路60と電気的に接続される。第2の異相間渡り線43aによって電気的に接続されるX−相巻線41b及びY+相巻線41cは、接続ターミナルT5を介して第2のインバータ回路60と電気的に接続される。第2の異相間渡り線43bによって電気的に接続されるY−相巻線41d及びZ+相巻線41eは、接続ターミナルT6を介して第2のインバータ回路60と電気的に接続される。なお、第2の異相間渡り線43c及び接続ターミナルT4の組み合わせ、第2の異相間渡り線43a及び接続ターミナルT5の組み合わせ、及び、第2の異相間渡り線43b及び接続ターミナルT6の組み合わせのそれぞれが、第2接続線に相当する。
【0040】
上記のように構成されたステータ21の第1の三相巻線30の各相巻線31a〜31fは、Δ(デルタ)結線で接続されている。また、第2の三相巻線40の各相巻線41a〜41fは、Δ結線で接続されている。
【0041】
図2に示すように、第1のインバータ回路50及び第2のインバータ回路60は、例えば1つの回路基板CB上に形成されている。つまり、第1のインバータ回路50及び第2のインバータ回路60は、同一平面上に形成される。また、第1のインバータ回路50及び第2のインバータ回路60は、ステータ21の径方向外側に配置される。
【0042】
第1のインバータ回路50は、第1接続端子51、第2接続端子52及び第3接続端子53を有する。
第1接続端子51は、ターミナルT2を介してV+相巻線31cの一端側並びにU−相巻線31bの一端側と電気的に接続される。V+相巻線31cの他端側はV−相巻線31dの一端側と電気的に接続される。U−相巻線31bの他端側はU+相巻線31aの一端側と電気的に接続される。第2接続端子52は、ターミナルT1を介してU+相巻線31aの他端側並びにW−相巻線31fの一端側と電気的に接続される。W−相巻線31fの他端側はW+相巻線31eの一端側と電気的に接続される。第3接続端子53は、ターミナルT3を介してW+相巻線31eの他端側並びにV−相巻線31dの他端側と電気的に接続される。これにより、第1接続端子51と第2接続端子52との間に電流を供給すると、第1接続端子51と第2接続端子52との間に接続されたU+相巻線31a及びU−相巻線31bが励磁される。第1接続端子51と第3接続端子53との間に電流を供給すると、第1接続端子51と第3接続端子53との間に接続されたV+相巻線31c及びV−相巻線31dが励磁される。第2接続端子52と第3接続端子53との間に電流を供給すると、第2接続端子52と第3接続端子53との間に接続されたW+相巻線31e及びW−相巻線31fが励磁される。
【0043】
また、第2のインバータ回路60は、第1のインバータ回路50と同様に、第1接続端子61、第2接続端子62及び第3接続端子63を有する。
第1接続端子61は、ターミナルT5を介してX−相巻線41bの一端側並びにY+相巻線41cの一端側と電気的に接続される。X−相巻線41bの他端側はX+相巻線41aの一端側と電気的に接続される。Y+相巻線41cの他端側はY−相巻線41dの一端側と電気的に接続される。第2接続端子62は、ターミナルT4を介してX+相巻線41aの他端側並びにZ−相巻線41fの一端側と電気的に接続される。Z−相巻線41fの他端側は、Z+相巻線41eの一端側と電気的に接続される。第3接続端子63は、ターミナルT6を介してY−相巻線41dの他端側並びにZ+相巻線41eの他端側と電気的に接続される。これにより、第1接続端子61と第2接続端子62との間に電流を供給すると、第1接続端子61と第2接続端子62との間に接続されたX+相巻線41a及びX−相巻線41bが励磁される。第1接続端子61と第3接続端子63との間に電流を供給すると、第1接続端子61と第3接続端子63との間に接続されたY+相巻線41c及びY−相巻線41dが励磁される。第2接続端子62と第3接続端子63との間に電流を供給すると、第2接続端子62と第3接続端子63との間に接続されたZ+相巻線41e及びZ−相巻線41fが励磁される。
【0044】
第1のインバータ回路50側の第1〜第3接続端子51〜53は、例えば一列に並んで配置されることが好ましい。同様に、第2のインバータ回路60側の第1〜第3接続端子61〜63は、例えば一列に並んで配置されることが好ましい。また、第1のインバータ回路50側の第1〜第3接続端子51〜53と第2のインバータ回路60側の第1〜第3接続端子61〜63とは、互いに1つの回路基板CB上において近接配置されることが好ましい。そして、第1のインバータ回路50側の第1〜第3接続端子51〜53の並設方向と第2のインバータ回路60側の第1〜第3接続端子61〜63の並設方向とが平行となるように近接配置されている。
【0045】
ここで、第1のインバータ回路50と第2のインバータ回路60とは、通電(励磁)タイミングの同調動作が実施される。具体的には、U+相巻線31a及びU−相巻線31bと、X+相巻線41a及びX−相巻線41bとが同一のタイミングで励磁される。また、V+相巻線31c及びV−相巻線31dと、Y+相巻線41c及びY−相巻線41dとが同一のタイミングで励磁される。また、W+相巻線31e及びW−相巻線31fと、Z+相巻線41e及びZ−相巻線41fとが同一のタイミングで励磁される。このため、例えば、U+相巻線31a及びU−相巻線31bと、X+相巻線41a及びX−相巻線41bに通電されると、U+相巻線31a及びX+相巻線41aが巻回されるティース24が同極となるよう励磁され、U−相巻線31b及びX−相巻線41bが巻回されるティース24が同極となるように励磁される。そして、U+相巻線31a及びX+相巻線41aが巻回されるティース24と、U−相巻線31b及びX−相巻線41bが巻回されるティース24とは、極性が逆となる。このように、第1のインバータ回路50と第2のインバータ回路60とで通電(励磁)タイミングの同調動作が実施されることで、直列接続されるU+相巻線31a及びU−相巻線31bと、同じく直列接続されるX+相巻線41a及びX−相巻線41bとが1つのインバータ回路に対して並列接続された場合(すなわち2直列2並列接続された場合)と同様の動作が実現できる。なお、V+相巻線31c及びV−相巻線31dと、Y+相巻線41c及びY−相巻線41dとの組み合わせや、W+相巻線31e及びW−相巻線31fと、Z+相巻線41e及びZ−相巻線41fとの組み合わせについても第1及び第2のインバータ回路50,60を同調動作させることで同様のことが実現できる。
【0046】
第1のインバータ回路50の第1接続端子51は、回路基板CBと略同一平面上において各端子51〜53,61〜63の並設方向と直交する方向において第2のインバータ回路60の第1接続端子61と対向する。第1のインバータ回路50の第2接続端子52は、回路基板CBと略同一平面上において各端子51〜53,61〜63の並設方向と直交する方向において第2のインバータ回路60の第2接続端子62と対向する。第1のインバータ回路50の第3接続端子53は、回路基板CBと略同一平面上において各端子51〜53,61〜63の並設方向と直交する方向において第2のインバータ回路60の第3接続端子63と対向する。つまり、実質的に同相の端子51〜53,61〜63同士が対向する。
【0047】
図2に示すように、本例では径方向外側に位置する第1のインバータ回路50及び第2のインバータ回路60に対して第1の三相巻線30及び第2の三相巻線40を電気的に接続する際、径方向内側に位置する各相巻線31a〜31fと接続されるターミナルT1〜T3が第2の異相間渡り線43bと軸方向に重なることとなる。そして、第2の異相間渡り線43bは、Z+相巻線41eの端末部分で構成されるため、前述のターミナルT1〜T3を軸方向にずらした状態で配索することができる。
【0048】
本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のステータ21の各ティース24には、第1の三相巻線30と第2の三相巻線40とが巻回されている。第1の三相巻線30を構成する各相巻線31a〜31fは、径方向内側から引き出され、第2の三相巻線40を構成する各相巻線41a〜41fは径方向外側から引き出される。
【0049】
ここで、第1の三相巻線30の各相巻線31a〜31fと第2の三相巻線40の各相巻線41a〜41fとを径方向において同一位置から引き出した場合の参考例のステータ100について図10を用いて説明する。
【0050】
図10に示すように、径方向において同位置から引き出した場合、各相巻線31a〜31f,41a〜41fの引き出した部位同士が近接する。このため、第1のインバータ回路50や第2のインバータ回路60と電気的に接続する場合の取り回し(配索)の仕方によっては、相巻線31a〜31f,41a〜41f同士が意図せず干渉してしまう虞がある。
(【0051】以降は省略されています)

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