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公開番号2019205336
公報種別公開特許公報(A)
公開日20191128
出願番号2019052348
出願日20190320
発明の名称ケーブル連結部の絶縁加工
出願人エヌケーティー エイチブイ ケーブルズ エービー
代理人園田・小林特許業務法人
主分類H02G 1/14 20060101AFI20191101BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良する方法を提供する。
【解決手段】2つのケーブル端の間の連結部の形成する方法は、接続ゾーンにおいて連結された未被覆の導体を有し、各ケーブル端は、未被覆の導体に隣接する円錐部として形成された未被覆の絶縁体を含む、未被覆の絶縁ゾーンも含む、2つのケーブル端を得ること26、28と、導体を追加の絶縁体の層で被覆すること30と、追加の絶縁体層と円錐部とを測定すること32と、測定の値に基づいて円錐部と追加の絶縁体の層との外形を判定すること33と、円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形であって、2つのゾーンの間の円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形ずれを判定すること34と、ずれの判定に基づいて、所望の外形を達成するために円錐部及び追加の絶縁体の層から除去すべき材料を決定すること35と、円錐部及び追加の絶縁体の層から材料を除去すること36を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
2つのケーブル端(24)の間の連結部の特性を改良するために、ロボットコントローラにより制御されるロボットによって少なくとも部分的に実行される方法であって、前記方法は、
2つのケーブル端(24)であって、前記2つのケーブル端(24)の導体(10)は未被覆であり且つ接続ゾーン(CZ)で連結されており、各ケーブル端(24)は、未被覆の前記導体(10)に隣接する円錐部(50)として形成された未被覆の絶縁体を含む未被覆の絶縁ゾーン(UIZ1、UIZ2)も含む、2つのケーブル端(24)を得ることと、
連結された前記導体を追加の絶縁体の層(52)で被覆すること(30)と、
前記追加の絶縁体の層(52)及び前記円錐部(50)を測定すること(32)と、
前記測定の値に基づいて前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層(52)の外形を判定すること(33)と、
前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層の所望の外形であって、前記未被覆の絶縁ゾーンから前記接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形ずれを判定すること(34)と、
前記ずれの判定に基づいて、前記所望の外形を達成するために前記円錐部(50)及び前記追加の絶縁体の層(52)から除去すべき材料を決定すること(35)と、
特性が改良された連結部を得るために、前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層から前記材料を除去すること(36)と
を含む、方法。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
1つの未被覆の絶縁ゾーンから前記接続ゾーンへの円滑な移行部を得るために除去すべき材料の前記決定において、両方の円錐部の外形が考慮される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所望の外形は、前記円錐部の表面と前記導体(10)を通る長手方向軸(A)との間の角度(α)を含み、材料の前記除去は、前記角度を維持する除去である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記所望の外形において、各円錐部(50)は、前記接続ゾーン(CZ)に向かって厚さが減少する壁部を有し、未被覆の絶縁ゾーンでは、前記円錐部の壁部の前記接続ゾーンに最も近い部分の厚さは、前記未被覆の絶縁ゾーンに最も近い点での前記追加の絶縁体の層の厚さと同じである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記所望の外形は、前記円錐部と前記追加の絶縁体の層との平滑な表面を含み、材料の前記除去は、孔をなくすように前記表面の高さを下げる材料除去である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記所望の外形は、前記円錐部及び/又は前記追加の絶縁体の層の波形形状を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記円錐部の壁部が最も厚いところにおける前記円錐部の表面と揃う高さまで、前記追加の絶縁体と前記円錐部との周りに第2の絶縁体を装着すること(38)をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
2つのケーブル端を得ることが、未被覆の連結された前記導体を追加の絶縁体の層(52)で被覆する前に、前記未被覆の導体同士を接続すること(26)と、前記接続ゾーンに隣接する前記絶縁円錐部を形成すること(28)と、を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良する装置であって、前記装置はロボットコントローラ(46)を含むロボット(42)を含み、前記ロボットコントローラは、
2つのケーブル端(24)であって、前記2つのケーブル端(24)の導体(10)は未被覆であり且つ接続ゾーン(CZ)で連結されており、各ケーブル端(24)は、未被覆の前記導体(10)に隣接する円錐部(50)として形成された未被覆の絶縁体を含む絶縁ゾーン(UIZ1、UIZ2)も含む、2つのケーブル端(24)を得るよう前記ロボット(42)を制御し、
連結された前記導体を追加の絶縁体の層(52)で被覆するよう前記ロボット(42)を制御し、
前記追加の絶縁体の層(52)及び前記円錐部(50)を測定するよう前記ロボット(42)を制御し、
前記測定の値に基づいて前記円錐部(50)及び前記追加の絶縁体の層(52)の外形を判定し、
前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層の所望の外形であって、前記未被覆の絶縁ゾーンから前記接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形のずれを判定し、
前記ずれの判定に基づいて、前記所望の外形を達成するために前記円錐部(50)及び前記追加の絶縁体の層(52)から除去すべき材料を決定し、
特性が改良された連結部を得るために、前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層から前記材料を除去するよう前記ロボットを制御する
よう構成されている、装置。
【請求項10】
1つの未被覆の絶縁ゾーンから前記接続ゾーンへの円滑な移行部を得るために除去すべき材料の前記決定において、両方の円錐部の外形が考慮される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記所望の外形は、前記円錐部の表面と前記導体(10)を通る長手方向軸(A)との間の角度(α)を含み、前記ロボットコントローラは、材料を除去するよう前記ロボットを制御する際に、前記除去の間前記角度を維持するように前記ロボットを制御するようさらに構成される、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記所望の外形において、各円錐部(50)は、前記接続ゾーン(CZ)に向かって厚さが減少する壁部を有し、前記未被覆の絶縁ゾーンでは、前記接続ゾーンに最も近い前記円錐部の壁部の厚さが、前記未被覆の絶縁ゾーンに最も近い点での前記追加の絶縁体の層の厚さと同じである、請求項9から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記所望の外形は、前記円錐部と前記追加の絶縁体の層との平滑な表面を含み、前記ロボット(42)を制御する際に、前記ロボットコントローラ(46)は、孔がなくなるように前記表面の高さを下げる、請求項9から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記所望の外形は、前記円錐部及び/又は前記追加の絶縁体の層の波形形状を含む、請求項9から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
2つのケーブル端(24)の間の連結部の特性を改良するためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、ロボット(42)のロボットコントローラ(46)で実行されると、前記ロボットコントローラ(28)に、
2つのケーブル端(24)であって、前記2つのケーブル端(24)の導体(10)は未被覆であり且つ接続ゾーン(CZ)で連結されており、各ケーブル端(24)は、未被覆の前記導体(10)に隣接する円錐部(50)として形成された未被覆の絶縁体を含む未被覆の絶縁ゾーン(UIZ1、UIZ2)も含む、2つのケーブル端(24)を得るよう前記ロボット(42)を制御させ、
連結された前記導体を追加の絶縁体の層(52)で被覆するよう前記ロボットを制御させ、
前記追加の絶縁体の層(52)及び前記円錐部(50)を測定するよう前記ロボットを制御させ、
前記測定の値に基づいて、前記円錐部(50)及び前記追加の絶縁体の層(52)の外形を判定させ、
前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層の所望の外形であって、前記未被覆の絶縁ゾーンから前記接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形のずれを判定させ、
前記ずれの判定に基づいて、前記所望の外形を達成するために前記円錐部(50)及び前記追加の絶縁体の層(52)から除去すべき材料を決定させ、
特性が改良された連結部を得るために、前記円錐部及び前記追加の絶縁体の層から前記材料を除去するよう前記ロボットを制御させる、
コンピュータプログラムコード(62)を含む、
コンピュータプログラム製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高電圧関連の電気ケーブルに関する。より詳細には、本発明は、2つのケーブル端間の連結部の特性を改良するための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品に関する。
続きを表示(約 9,500 文字)【背景技術】
【0002】
ケーブル端間の連結部の形成は、今日では多かれ少なかれ手動で行われており、連結は外装機械又は組立機械で行われている。
【0003】
連結部の形成時に用いられ得る機械の一例が、国際公報第2011/127978号明細書に示されている。この文献に記載された機械では、ケーブルを固定具にて受容し保持する。その後工具を用いてケーブルの材料を除去し、シールド層と絶縁層との間の円滑な移行部を得る。
【0004】
上記文献は連結部の形成におけるいくつかの改善策を提供はいるものの、準備時間を短縮し品質が改善されるよう、連結部の獲得を更に改善することが有益であろう。
【0005】
本発明の態様は、上記のようなインターフェースにおける改良に関する。
【発明の概要】
【0006】
従って、本発明の1つの課題は、連結部を得る方式を改良することである。
【0007】
第一の態様によれば、2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良する方法によってこの課題が達成される。上記方法は、ロボットコントローラにより制御されたロボットによって少なくとも部分的に実行され、以下を含む。
2つのケーブル端であって、該2つのケーブル端の導体は未被覆であり且つ接続ゾーンで連結されており、各ケーブル端は、該未被覆の導体の近傍の円錐部として形成された未被覆の絶縁体を有した未被覆の絶縁ゾーンも含む、2つのケーブル端を得ることと、
連結された導体を、追加の絶縁体の層で被覆することと、
追加の絶縁体の層と円錐部とを測定することと、
測定の値に基づいて、円錐部と追加の絶縁体の層との外形を判定することと、
円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形であって、未被覆の絶縁ゾーンから接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形とのずれを判定することと、
ずれの判定に基づいて、所望の外形を達成するための、円錐部及び追加の絶縁体の層から除去すべき材料を決定することと、
特性が改良された連結部を得るために、円錐部及び追加の絶縁体の層から材料を除去すること。
【0008】
第2の態様によれば、目的は、2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良する装置によって達成される。該装置は、ロボットコントローラを含むロボットを含み、ロボットコントローラは、下記を行うように構成されている。
2つのケーブル端であって、該2つのケーブル端の導体は未被覆であり且つ接続ゾーンで連結されており、各ケーブル端は、未被覆の導体の近傍の円錐部として形成された未被覆の絶縁体を有した未被覆の絶縁ゾーンも含む、2つのケーブル端を得るようロボットを制御し、
連結された導体を追加の絶縁体の層で被覆するようロボットを制御し、
追加の絶縁体の層と円錐部とを測定するようロボットを制御し、
測定の値に基づいて、円錐部と追加の絶縁体の層との外形を判定し、
円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形であって、未被覆の絶縁ゾーンから接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形ずれを判定し、
ずれの判定に基づいて、所望の外形を達成するために円錐部及び追加の絶縁体の層から除去すべき材料を決定し、
特性が改良された連結部を得るために、円錐部及び追加の絶縁体の層から材料を除去する。
【0009】
第3の態様によれば、2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良するためのコンピュータプログラム製品によって達成される。コンピュータプログラム製品は、ロボットのロボットコントローラで実行されるとロボットコントローラに下記を実施させるプログラムコードを含む。
2つのケーブル端であって、該2つのケーブル端の導体は未被覆であり且つ接続ゾーンで連結されており、各ケーブル端は、未被覆の導体の近傍の円錐部として形成された未被覆の絶縁体を有した未被覆の絶縁ゾーンも含む、2つのケーブル端を得るようロボットを制御し、
連結された導体を追加の絶縁体の層で被覆するようロボットを制御し、
追加の絶縁体の層と円錐部とを測定するようロボットを制御し、
測定の値に基づいて円錐部及び追加の絶縁体の層との外形を判定し、
円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形であって、未被覆の絶縁ゾーンから接続ゾーンへの円滑な移行部を含む、所望の外形からの外形ずれを判定し、
ずれの判定に基づいて、所望の外形を達成するために円錐部及び追加の絶縁体の層から除去すべき材料を決定し、
特性が改良された連結部を得るために、円錐部及び追加の絶縁体の層から材料を除去する。
【0010】
上述の態様によれば、本発明は幾つかの利点を有する。円錐部と追加の絶縁体の層との間に円滑な移行部が存在する所望の外形を、正確に得ることができる。これにより、電界が平滑となり、連結部の信頼性が向上する。さらに、別々の工程に同一のロボットが利用され得るため製造が迅速である。これにより、別々の機械の間でケーブルを移動する必要がない。
【0011】
第1及び第2の態様の第1の変形例において、1つの未被覆の絶縁ゾーンから接続ゾーンへの円滑な移行部を得るために除去すべき材料の決定時に、両方の円錐部の外形が考慮される。
【0012】
所望の外形は、円錐部の表面と導体を通る長手方向軸(A)との間の角度を含み得る。
【0013】
第1の態様の第2の変形例において、材料の除去が、そのような角度を維持する除去である。
【0014】
対応する第2の態様の第2の変形例においては、材料を除去するようロボットを制御する際に、ロボットコントローラが、除去中にそのような角度を維持するようロボットを制御するように更に構成される。
【0015】
所望の外形において、各円錐部は、接続ゾーンに向かって厚さが減少する壁部を有し、未被覆の絶縁ゾーンでは、接続ゾーンに最も近い円錐部の壁部の厚さが、未被覆の絶縁ゾーンに最も近い点での追加の絶縁体の層の厚さと同じであり得る。
【0016】
所望の外形は、円錐部及び追加の絶縁体の層の平滑な表面を含む。
【0017】
第1の態様の更なる変形例において、材料の除去が、孔をなくすよう表面の高さを低下させる材料除去であり得る。
【0018】
対応する第2の態様の更なる変形例において、材料を除去するようロボットを制御する際に、ロボットコントローラが、孔をなくすよう表面の高さを低下させるようにロボットを制御するよう、更に構成される。
【0019】
更なる代替例では、所望の外形が円錐部及び/又は追加の絶縁体の層の波形形状を含み得る。
【0020】
第1の態様の更なる変形例では、方法が、円錐部の表面のうち壁部が最も厚い部分と揃う高さまで、追加の絶縁体と円錐部との周りに第2の絶縁体(補助的な絶縁体)を装着することを更に含む。
【0021】
対応する第2の態様の変形例では、ロボットコントローラが、円錐部の表面のうち壁部が最も厚い部分と揃う高さまで、追加の絶縁体と円錐部との周りに第2の絶縁体を装着するようロボットを制御するように更に構成されている。
【0022】
第1の態様の更なる変形例では、2つのケーブル端を得ることが、未被覆の連結された導体を追加の絶縁体の層で被覆する前に、未被覆の導体同士を接続することと、接続ゾーンに隣接する絶縁円錐部を形成することと、を含む。
【0023】
対応する第2の態様の変形例では、2つのケーブル端を得る際に、ロボットコントローラが、未被覆の連結された導体を追加の絶縁体の層で被覆する前に、未被覆の導体同士を接続することと、接続ゾーンに隣接する絶縁円錐部を形成するようロボットを制御するように更に構成されている。
【0024】
本明細書中で使用される「備える(comprises、comprising)」という語は、記載されている特徴、実体、ステップ、工程、及びコンポーネントの存在を特定するが、一又は複数の他の特徴、実体、ステップ、工程、及びコンポーネント又はそのグループの存在や追加を除外するものではないことを強調しておく。
【0025】
ここで、本発明を、添付の図面との関連においてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
高圧DCケーブルの一端の斜視図を概略的に示す。
2つのケーブル端の間の連結部の形成に利用される方法の幾つかの方法ステップのフロー図を概略的に示す。
ロボットコントローラにより制御されるロボットを使用した、接続ゾーンにおける連結部の導体間の接続の形成を概略的に示す。
ロボットを使用した、接続ゾーンの周囲の絶縁円錐部の形成を概略的に示す。
ロボットを使用した、接続ゾーンにおける追加の絶縁体の層の形成を概略的に示す。
円錐部及び追加の絶縁体の層を測定するための、接続ゾーンにおける絶縁円錐部及び追加の絶縁体の層での幾つかの測定点を概略的に示す。
円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形を得るための、円錐部からの材料の除去を概略的に示す。
円錐部及び追加の絶縁体の層の上への更なる絶縁体の追加を概略的に示す。
遠隔制御装置の制御ユニットの機能を実行するコンピュータプログラムを含むCDROMディスクの形態によるコンピュータプログラム製品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の記載では、本発明の完全な理解を促すべく、限定ではなく説明のために、特定の構造、インターフェース、技術等の具体的な細部について記載する。しかしながら、本発明がこれら具体的な細部とは異なる他の実施形態でも実施可能であることが、当業者には明らかであろう。他の例では、不要な詳細により本発明についての説明が不明確とならないよう、公知の装置、回路、及び方法についての詳細な説明は省略する。
【0028】
本発明は一般に、例えば100kV以上で動作する高電圧直流(HVDC)ケーブルのような直流(DC)ケーブル等の電気ケーブルを対象とする。本発明がそのような種類の電気ケーブルには限定されず、例えば交流(AC)ケーブルとの関連において又は他の電圧レベルのケーブルのためにも利用されるということを認識されたい。本発明は、より詳細には、このような2つのケーブルの間の連結部の形成に関し、連結部は、一例として、いわゆる工場ジョイント(factory joint)であり得る。
【0029】
図1は、第1のこのようなDCケーブル22の第1の端部24を概略的に示しており、第1の端部24は、同様の第2のDCケーブルの対応する末端と連結されることとなる。このケーブルは、絶縁された高電圧DCケーブル22であり、内側から外側に向かって、高電圧DC導体10と、ポリマーベースの絶縁システム12〜16と、グランド層18と、外装又は外部シース20と、を含む。本例では、絶縁システムは、第2の絶縁層14の内側の第1の絶縁層と、第2の絶縁層14の外側の第3の絶縁層16と、を含む。第1の絶縁層12は第1の半導電性の絶縁層、第2の絶縁層14は主絶縁層、第3の絶縁層16は第2の半導電性の絶縁層であり得る。この場合、第3の絶縁層、即ち第2の半導電性の絶縁層を省き得るということも認識されたい。
【0030】
ポリマーベースの絶縁システム12〜16は、任意の簡便な方法で押出し成型、成形、又は製造されてよい。主絶縁層14は、架橋ポリエチレン層、熱可塑性層、又は、他の適切な材料の層であってよい。
【0031】
上述したように、本発明は、2つのこのようなケーブル端の間の連結部の形成に関する。
【0032】
図2は、2つのケーブル端の間の連結部の形成に利用される方法の幾つかの工程を示しており、上記工程の少なくとも幾つかは、2つのケーブル端の連結部の特性を改良する方法におけるロボットコントローラの制御下にあるロボットによって実行される。
【0033】
従って、ロボットによりケーブルに対して行われる操作は、ロボットコントローラによって制御され、ロボットコントローラは、これら操作の少なくとも幾つかとの関連において計算も行う。ロボットとロボットコントローラとのそのような組み合わせによって、2つのケーブル端の間の連結部の特性を改良するための装置も形成される。
【0034】
連結部を得るためには、ケーブル端24から上述のグランド層18及びシース20を除去して接続ゾーンを作成することが必要となり得る。2つのケーブルの2つの導体10間の接続は、この接続ゾーンで行われる。接続ゾーンを得るためには、絶縁システム、即ち、第1の半導電性の絶縁層12及び第2の半導電性の絶縁層16、並びに主絶縁層14を除去することも必要となり得る。このような除去は、切削工具(図示せず)を用いるロボットによって行われ得る。ここで、シース、グランド層、第2の半導電性の絶縁層が、第1の半導電性の絶縁層及び主絶縁層よりも多く除去されうることに言及してもよい。これにより、上記第1の半導電性の絶縁層及び主絶縁層が、外部シース、グランド層、第2の半導電性の絶縁層の縁端を超えて延在し得る。これにより、各ケーブルは、接続ゾーンの一部、例えば接続ゾーンの半分と、未被覆の絶縁ゾーン、即ち絶縁体が被覆されていないゾーンであってこの場合第2の絶縁層が被覆されていないゾーンと、を含み得る。この未被覆の絶縁ゾーンは、未被覆の導体にも隣接している。従って、未被覆の絶縁ゾーンは、接続ゾーンに隣接して配置され得る。従って、この接続ゾーンは、2つのケーブル端の未被覆の導体を含み、この接続ゾーンは、2つの未被覆の絶縁ゾーンによって囲まれており、ケーブルが加工されていない部分であって、層の除去が行われていない部分へと移行する。
【0035】
図3は、上記ケーブルの連結部を処理する、ロボットコントローラ46を含むロボット42を概略的に示しており、接続される2つのケーブルの未被覆の導体10を含む接続ゾーンCZが存在し、接続ゾーンCZは、第1の未被覆の絶縁ゾーンUIZ1と、第2の未被覆の絶縁ゾーンUIZ2と、により囲まれており、第1の未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及び第2の未被覆の絶縁ゾーンUIZ2では、第1の半導電性の絶縁体12及び主絶縁体14は残っているが、第2の半導電性の絶縁体16、グランド層18、及び外部シース20は除去されている。未被覆の絶縁ゾーンでは、絶縁体は被覆されておらず外気に晒され得る。この場合、主絶縁層14は外気に晒されていることが見て取れる。このあと、第1の未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及び第2の未被覆の絶縁ゾーンUIZ2が、変更がなく又は加工されていないケーブル区域、即ち、材料が除去されていないケーブル区域へと移行する。
【0036】
ここで、ロボット42並びに区域及び層は縮尺どおりではないということが言及され得る。
【0037】
上述した方式で、未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及びUIZ2から層が除去された後に、導体を除く全ての材料が接続ゾーンCZから除去されると、即ち導体10のみが接続ゾーンCZに残ると、ロボット42がこれらの導体を接続する(工程26)。このことが図3に概略的に図示されている。この目的のために、ロボット42は、導体同士を接続するための第1のツール44を備え得る。この接続ツールは有利に、2つの導体同士を溶接するために用いられる溶接工具であり得る。溶接は、一例として、ティグ溶接(TIG:タングステン‐不活性ガス溶接)又はミグ溶接(MIG:金属‐不活性ガス溶接)であり得る。
【0038】
その後、絶縁円錐部の形成が行われる。絶縁円錐部は円錐台であり得る。円錐部は、未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及びUIZ2の第2の絶縁層14を、円錐部50の形状へと成形することによって得られ得る(工程28)。この成形が、図4に概略的に示されている。このため、ロボット42は、主絶縁層14の表面を円錐部50の形状へと切削しかつ/又は平滑化するために利用される第2のツール48を備え得る。この種の成形は、両ケーブル端の未被覆の絶縁ゾーンにおいて行われる。円錐部には、接続ゾーンCZに向かって厚さが薄くなり又は減少する壁部が設けられることも見て取れる。
【0039】
従って、以下のような2つのケーブル端が得られていることが分かる。導体が未被覆であり且つ接続ゾーンCZで接続されており、各ケーブル端は、接続ゾーンCZの未被覆の導体10の付近の又は近傍の円錐部50として形成された未被覆の絶縁体14を有した未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及びUIZ2も含む。
【0040】
上記の処理が行われた後で、接続ゾーンCZの連結された導体の周りに追加の絶縁体を配置することが必要である(工程30)。
【0041】
追加の絶縁体52を配置することは、ケーブルの第1の絶縁層で利用されたのと同じ種類の追加の絶縁体を配置することを含み得る。このことは、本例では、追加の絶縁体52が、接続ゾーンCZの連結された導体10の周りに配置された半導電性の絶縁体であり得ることを意味する。このことが、図5に概略的に示されている。配置は、第3のツール54を使用するロボット42によって実行され得る。第3のツール54は、追加の絶縁体のシートを、連結された導体の周りに巻回し、例えば、カーボンブラック粒子を含むセルローズ紙又はポリマー紙のシートを、導体の周りに巻回する。これにより得られた追加の絶縁材料の層52が、円錐部54の内径におおよそ等しい厚さで設けられる。この場合、装着は厳密でなくてもよい。
【0042】
この後で、ロボット42は、追加の絶縁体の層及び円錐部を測定するために、超音波センサを含み得る第4のツール56を利用する(工程32)。測定は、接続ゾーンCZの追加の絶縁体の層52の厚さ、及び、未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及びUIZ2の円錐部50の厚さの測定を含み得る(工程32)。このために、円錐部50の表面及び追加の絶縁体52の表面に沿って、幾つかの測定点MPが定められ得る。より詳細には、測定点MPは、連結部の導体により定められる長手方向軸Aの周りに径方向に及び長手方向軸Aに沿って軸方向に設けられ得る。
【0043】
測定点は、一例として、円錐部50の表面の、長手方向軸Aに沿った軸方向の位置に定められ得る。上記軸の周りの同じ軸方向の位置における円錐部表面の幾つかの測定点は、測定点の組となり得る。この場合、測定点は、円錐部の形状により定められる曲線に従い、例えば円を描き得る。曲線は、軸Aに対して直角の平面に設けられ得る。幾つかの測定点の組が、第1の未被覆の絶縁ゾーンUIZ1と第2の未被覆の絶縁ゾーンUIZ2とにおける軸Aに沿った円錐部50の表面上、並びに、接続ゾーンCZにおける追加の絶縁体の層52の表面上に、定められ得る。表面は、この場合外表面であり、即ち、軸Aとは反対方向を向いた表面である。
【0044】
測定は、測定点間でツール56を動かすロボット42によって行われ得る。代替として、ケーブル端24を機械によって回転させながら、2つの未被覆の絶縁ゾーンUIZ1、UIZ2の間でロボットを軸方向に動かすということが可能である。
【0045】
測定点MPから獲得された測定値に基づいて、ロボットコントローラ46は、未被覆の絶縁ゾーンUIZ1及びUIZ2の円錐部50の外形、及び、接続ゾーンCZの追加の絶縁体の層の外形のモデルを形成する(工程33)。
【0046】
従って、ロボットコントローラ46は、円錐部及び追加の絶縁体の層の形状、及び、円錐部及び追加の絶縁体の層の厚さを判定し得る。さらに、ロボットコントローラ46は、円錐部及び追加の絶縁体の層の外表面の突起又は孔を検出し得る。このように、測定値から得られた情報に基づいて、ロボットコントローラ46は、円錐部及び追加の絶縁体の3次元モデル等のモデルを構築し、モデルでは、上記構成要素の形状(表面のあらゆる凸凹を含む)及び厚さが定められている。
【0047】
この後で、ロボットコントローラ46は、円錐部及び追加の絶縁体の層の所望の外形からの、上記モデルの外形のずれを判定することが可能である。所望の外形は、未被覆の絶縁ゾーンから接続ゾーンへの円滑な移行部を含む(工程34)。
【0048】
所望の外形とは、円錐部及び追加の絶縁体の層の表面から突起や孔が除去されている外形であり得る。さらに、所望の外形とは、所望の表面品質の実現であり、この所望の表面品質は、表面が平滑であるということであり得る。代替として、所望の表面品質は、円錐部及び追加の絶縁体の表面が波形形状を有することであってもよい。
【0049】
所望の円錐部の外形は、円錐部の所望の形状、及び追加の絶縁体の所望の形状を含み得る。所望の円錐部の形状は、導体10により定められる長手方向軸Aに対する円錐部50の外表面の所望の傾斜角αの利用に基づき得る。さらに、追加の絶縁体は、傾斜角に関連する所望の形状を有し得る。しかしながらこの場合、外表面が軸Aに対して平行であるため、所望の傾斜角は0度である。追加の絶縁体の層の所望の形状は、所望の厚さを有する円筒形状であり得る。所望の円錐部の形状は、所望の傾斜角による平滑な表面又は波形形状の表面を含み得る。さらに、追加の絶縁体の所望の形状も、平滑な又は波形形状の表面を含み得る。
【0050】
円錐部は、上述の角度により定められる名目上の形状を有し得る。さらに、未被覆の絶縁ゾーンで実施された測定によって、突起及び孔の発生による上記形状からの円錐部の表面のずれが導出され得る。同様に、追加の絶縁体の層の測定によって、突起及び孔の発生に起因する、測定した絶縁層の追加の絶縁体の層の所望の形状からのずれが導出され得る。
(【0051】以降は省略されています)

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