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公開番号2019197804
公報種別公開特許公報(A)
公開日20191114
出願番号2018090812
出願日20180509
発明の名称コイル部品およびコイル装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許業務法人
主分類H01F 27/28 20060101AFI20191018BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル部品の小型化と大電流化の双方を満足することが容易なコイル部品とコイル装置を提供すること。
【解決手段】第1開口部61aを持つ第1コイルパターン部61bが形成してある第1導電板部61と、第1導電板部61に対して積層方向に所定間隔で配置され、第2開口部62aを持つ第2コイルパターン部62bが形成してある第2導電板部62と、を有するコイル装置である。第1導電板部61と第2導電板部62とは、同じ板材から成形され、これらは、折曲連結部63により一体化されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1開口部を持つ第1コイルパターン部が形成してある第1導電板部と、
前記第1導電板部に対して積層方向に所定間隔で配置され、第2開口部を持つ第2コイルパターン部が形成してある第2導電板部と、
前記第1導電板部および前記第2導電板部と同じ板材から成形され、これらの前記第1導電板部および前記第2導電板部を接続している折曲連結部と、を有するコイル部品であって、
前記折曲連結部が、前記第1開口部に接する前記第1コイルパターン部の第1外側縁部の一部と、前記第2開口部に接する前記第2コイルパターン部の第2外側縁部の一部とを直接に連結しているコイル部品。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記折曲連結部は、前記第1コイルパターン部の第1パターン終点から前記第1開口部の周囲に沿って所定の第1終点長さで、前記第1コイルパターン部に連結してあると共に、前記第2コイルパターン部の第2パターン終点から前記第2開口部の周囲に沿って所定の第2終点長さで、前記第2コイルパターン部に連結してある請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1終点長さは、前記第1コイルパターン部の第1幅よりも長く、前記第2終点長さは、前記第2コイルパターン部の第2幅よりも長く、
前記第1終点長さと前記第2終点長さとは略同一である請求項2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第1パターン終点から前記第1終点長さの位置で、前記第1コイルパターン部には、前記第1開口部に向けて凹んでいる第1切欠が形成してあり、
前記第2パターン終点から前記第2終点長さの位置で、前記第2コイルパターン部には、前記第2開口部に向けて凹んでいる第2切欠が形成してある請求項2または3に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記折曲連結部の屈曲内面または屈曲外面には、屈曲用凹部が形成してあり、
前記折曲連結部の厚みが、前記第1コイルパターン部の第1厚みよりも小さく、前記第2コイルパターン部の第2厚みよりも小さい請求項1〜4のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第1コイルパターン部と前記第2コイルパターン部との間には、絶縁部材が介在してある請求項1〜5のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第1導電板部は、前記1コイルパターン部の第1パターン始点から前記第1開口部の周囲に沿って所定の第1始点長さで、前記第1コイルパターン部に連結してある第1リード部を有する請求項1〜6のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項8】
前記第1リード部は、前記第1コイルパターン部の平面から前記積層方向に沿って折り曲げられており、
前記第1リード部の先端部には、先端に向けて幅が狭くなるテーパ部が形成してある請求項7に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記第1導電板部は、前記第1リード部の先端部以外で、絶縁層で覆われている請求項7または8に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記第2導電板部は、前記2コイルパターン部の第2パターン始点から前記第2開口部の周囲に沿って所定の第2始点長さで、前記第2コイルパターン部に連結してある第2リード部を有し、
前記第2リード部は、前記第2コイルパターン部の平面から前記積層方向に沿って折り曲げられて、前記第1コイルパターン部の外側に位置する請求項1〜9のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項11】
前記第1開口部の長手方向の一端に位置する内側面が第1円弧状内曲面を有し、
前記第1円弧状内曲面に対応する前記第1導電板部の外側面が第1角状突出部を有し、
前記第2開口部の長手方向の一端に位置する内側面が第2円弧状内曲面を有し、
前記第2円弧状内曲面に対応する前記第2導電板部の外側面が第2角状突出部を有する請求項1〜10のいずれかに記載のコイル部品。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載のコイル部品と、
前記コイル部品の第1開口部の内部と、前記第2開口部の内部と、前記第1コイルパターン部の外面と、前記第2コイルパターン部の外面と、前記折曲連結部の外面とを一体的に覆う磁性体を含有するコア圧粉体と、を有するコイル装置。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれかに記載のコイル部品と、
磁性体で成形されて、前記コイル部品が内部に装着されるコア部材と、を有するコイル装置であって、
前記コア部材が、
前記コイル部品の前記第1開口部の内部と前記第2開口部の内部とに挿入される中脚部と、
前記第1コイルパターン部の軸芯方向の外面と、前記第2コイルパターン部の前記軸芯方向の外面とに配置される平板状のベース部と、
前記第1コイルパターン部の外側面と、前記第2コイルパターン部の外側面と、前記折曲連結部の外側面とに配置される外脚部と、を有するコイル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばインダクタなどとして用いられるコイル装置と、そのコイル装置の内部に配置されるコイル部品とに関する。
続きを表示(約 9,800 文字)【背景技術】
【0002】
各種の電子・電気機器には、インダクタなどとして用いられる多くのコイル装置が搭載されている。そのようなコイル装置を構成するコイル部品の一例として、たとえば特許文献1に示すコイル部品が開発されている。この特許文献1に示すコイル部品では、環状のコイルパターン部からはみ出している部分に、連結部分や屈曲部分が形成されてコイル部品が構成してある。
【0003】
しかしながら、コイル装置の小型化と大電流化によりコイル部品を構成する導電板部の板厚が厚くなると、環状部からはみ出す連結部分や屈曲部分が小型化に対応できなくなってきている。
【0004】
特に、特許文献1に示すコイル部品を、磁性粉体などを含む圧縮成型体から成るコア部で覆ってコイル装置を構成する場合に、環状のコイルパターン部から大きくはみ出している連結部分や屈曲部分をもコア部で覆うことになり、コイル装置の小型化が図れないという課題を有している。また、環状のコイルパターン部から大きくはみ出している連結部分や屈曲部分をもコア部で覆うために、コイルとして機能しない無駄な部分をコア部で覆うことになり、材料の無駄になり、コストアップにもつながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013−187454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、コイル部品の小型化と大電流化の双方を満足することが容易なコイル部品とコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル部品は、
第1開口部を持つ第1コイルパターン部が形成してある第1導電板部と、
前記第1導電板部に対して積層方向に所定間隔で配置され、第2開口部を持つ第2コイルパターン部が形成してある第2導電板部と、
前記第1導電板部および前記第2導電板部と同じ板材から成形され、これらの前記第1導電板部および前記第2導電板部を接続している折曲連結部と、を有するコイル部品であって、
前記折曲連結部が、前記第1開口部に接する前記第1コイルパターン部の第1外側縁部の一部と、前記第2開口部に接する前記第2コイルパターン部の第2外側縁部の一部とを直接に連結している。
【0008】
本発明に係るコイル部品では、折曲連結部が、第1開口部に接する第1コイルパターン部の第1外側縁部の一部と、第2開口部に接する第2コイルパターン部の第2外側縁部の一部とを直接に連結している。そのため、環状の第1コイルパターン部および環状の第2コイルパターン部から突出する折曲連結部の飛び出し部分を必要最小限にすることができる。したがって、コイル部品の小型化を図ることが容易になる。
【0009】
また、コイル部品の小型化を図ることが容易になるため、コイル部品と、そのコイル部品が一体的に内蔵されるコア圧粉体とを有するコイル装置の小型化を図ることも容易である。さらに、コイル部品の小型化を図ることが容易になるため、コイル部品と、そのコイル部品が内部に装着されるコア部材とを有するコイル装置の小型化を図ることも容易である。さらに、第1コイルパターン部が形成してある第1導電板部と、第2コイルパターン部が形成してある第2導電板部とを、厚く成形することが容易になり、これらのコイルパターン部に流れる電流の高電流化を図ることが可能になる。
【0010】
好ましくは、前記折曲連結部は、前記第1コイルパターン部の第1パターン終点から前記第1開口部の周囲に沿って所定の第1終点長さで、前記第1コイルパターン部に連結してあると共に、前記第2コイルパターン部の第2パターン終点から前記第2開口部の周囲に沿って所定の第2終点長さで、前記第2コイルパターン部に連結してある。
【0011】
折曲連結部と第1コイルパターン部との接続部の幅が、第1終点長さに対応し、折曲連結部と第2コイルパターン部との接続部の幅が、第2終点長さに対応し、これらの長さを所定範囲に保つことで、これらの接続部での電気抵抗の増大を抑制することができる。
【0012】
好ましくは、前記第1終点長さは、前記第1コイルパターン部の第1幅よりも長く、前記第2終点長さは、前記第2コイルパターン部の第2幅よりも長い。このように構成することで、折曲連結部の厚みを薄くしても、折曲連結部の横断面積の減少を抑制し、電気抵抗の増大を抑制することができる。また、好ましくは、前記第1終点長さと前記第2終点長さとは略同一である。さらに、折曲連結部は、折曲方向に沿って幅が略同一であることも好ましい。ただし、折曲連結部は、必ずしも積層方向に沿って同一の位置に配置されること無く、折曲連結部の両幅方向端は、傾斜して配置されていても良い。
【0013】
好ましくは、前記第1パターン終点から前記第1終点長さの位置で、前記第1コイルパターン部には、前記第1開口部に向けて凹んでいる第1切欠が形成してあり、
前記第2パターン終点から前記第2終点長さの位置で、前記第2コイルパターン部には、前記第2開口部に向けて凹んでいる第2切欠が形成してある。
【0014】
このように構成することで、環状の第1コイルパターン部および環状の第2コイルパターン部から突出する折曲連結部の飛び出し量をさらに小さくすることができる。したがって、コイル部品のより小型化を図ることができる。
【0015】
好ましくは、前記折曲連結部の屈曲内面または屈曲外面には、屈曲用凹部が形成してあり、
前記折曲連結部の厚みが、前記第1コイルパターン部の第1厚みよりも小さく、前記第2コイルパターン部の第2厚みよりも小さい。
【0016】
このように構成することで、環状の第1コイルパターン部および環状の第2コイルパターン部から突出する折曲連結部の飛び出し量をさらに小さくすることができる。したがって、コイル部品のより小型化を図ることができる。また、折曲連結部の厚みを小さくすることで、第1コイルパターン部と第2コイルパターン部との間の積層方向の隙間を、さらに小さくすることが容易になる。その結果、これらのコイルパターン間の磁気的結合を強くすることが可能になると共に、これらの間に、コア圧粉体に含まれる金属磁性粉などが入り込み難くなり、短絡不良などが生じ難くなる。
【0017】
好ましくは、前記第1コイルパターン部と前記第2コイルパターン部との間には、絶縁部材が介在してある。絶縁部材としては、たとえば接着剤が例示される。
【0018】
前記第1導電板部は、前記1コイルパターン部の第1パターン始点から前記第1開口部の周囲に沿って所定の第1始点長さで、前記第1コイルパターン部に連結してある第1リード部を有していてもよい。
【0019】
好ましくは、前記第1リード部は、前記第1コイルパターン部の平面から前記積層方向に沿って折り曲げられている。このように構成することで、コイル部品をさらに小型化することができる。また、好ましくは、第1リード部の先端部には、先端に向けて幅が狭くなるテーパ部が形成してある。
【0020】
この第1リード部の先端部が、たとえばコア圧粉体から露出することになり、実装部との接続部になる。第1リード部の先端部にテーパ部を形成することで、たとえば金属磁性体を含むコア圧粉体との接触を容易に避けることができ、金属磁性体との短絡を防止することができる。
【0021】
好ましくは、前記第1導電板部は、前記第1リード部の先端部以外で、絶縁層で覆われている。このように構成することで、たとえば金属磁性体を含むコア圧粉体との接触を容易に避けることができ、第1導電板部と金属磁性体との短絡を有効に防止することができる。
【0022】
前記第2導電板部は、前記2コイルパターン部の第2パターン始点から前記第2開口部の周囲に沿って所定の第2始点長さで、前記第2コイルパターン部に連結してある第2リード部を有していてもよい。好ましくは、第2リード部は、第2コイルパターン部の平面から積層方向に沿って折り曲げられて、第1コイルパターン部の外側に位置する。このように構成することで、コイル部品をさらに小型化することができる。また、好ましくは、第2リード部の先端部にも、第1リード部と同様に、先端に向けて幅が狭くなるテーパ部が形成してある。また、好ましくは、第2導電板部も、第1導電板部と同様に、第2リード部の先端部以外で、絶縁層で覆われている。
【0023】
前記第1開口部の長手方向の一端に位置する内側面が第1円弧状内曲面を有してもよく、
前記第1円弧状内曲面に対応する前記第1導電板部の外側面が第1角状突出部を有してもよく、
前記第2開口部の長手方向の一端に位置する内側面が第2円弧状内曲面を有してもよく、
前記第2円弧状内曲面に対応する前記第2導電板部の外側面が第2角状突出部を有してもよい。
【0024】
このように構成することで、第1角状突出部および第2角状突出部の近くに位置するコア圧粉体またはコア部材にまで磁束を広げることが可能になり、磁束をコア圧粉体またはコア部材の全体へ広げ、コア圧粉体またはコア部材の角部を有効利用することができる。また、第1角状突出部では、第1導電板部の横断面積が広がり、電気抵抗が下がると共に、第2角状突出部では、第2導電板部の横断面積が広がり、電気抵抗が下がる。
【0025】
本発明の第1の観点に係るコイル装置は、
上記のいずれかに記載のコイル部品と、
前記コイル部品の第1開口部の内部と、前記第2開口部の内部と、前記第1コイルパターン部の外面と、前記第2コイルパターン部の外面と、前記折曲連結部の外面とを一体的に覆う磁性体を含有するコア圧粉体と、を有する。
【0026】
本発明の第2の観点に係るコイル装置は、
上記のいずれかに記載のコイル部品と、
磁性体で成形されて、前記コイル部品が内部に装着されるコア部材と、を有するコイル装置であって、
前記コア部材が、
前記コイル部品の前記第1開口部の内部と前記第2開口部の内部とに挿入される中脚部と、
前記第1コイルパターン部の軸芯方向の外面と、前記第2コイルパターン部の前記軸芯方向の外面とに配置される平板状のベース部と、
前記第1コイルパターン部の外側面と、前記第2コイルパターン部の外側面と、前記折曲連結部の外側面とに配置される外脚部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の概略斜視図である。
図2は図1に示すコイル装置に内蔵してあるコイル部品の斜視図である。
図3は図2に示すIII−III線に沿うコイル装置の断面図である。
図4Aは図2に示すIVA−IVA線に沿うコイル装置の断面図である。
図4Bは図2に示すIVB−IVB線に沿うコイル装置の断面図である。
図5Aは図2に示すコイル部品の製造過程を示す斜視図である。
図5Bは図5Aの続きの工程を示す斜視図である。
図5Cは図5Bの続きの工程を示す斜視図である。
図6は本発明の他の実施形態に係るコイル装置の分解斜視図である。
図7Aは図6に示すコイル部品の拡大斜視図である。
図7Bは図6に示す上側コアを異なる角度から見た拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0029】
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態におけるコイル装置としてのインダクタ素子2は、圧粉成形体としてのコア部(封止部)4を有する。コア部4は、本実施形態では、略6面体形状を有し、上面4Aと、その上面4AとZ軸方向の反対側に位置する下面4Bと、4つの側面4Cとを有する。本実施形態では、下面4Bが、回路基板などに接続するための実装面となる。
【0030】
コア部4の上面4Aは、下面4Bに対して略平行な反実装側外面であり、4つの側面4Cは、これらの上面および下面に対して略垂直となっている。ただし、コア部4の形状は、特に限定されず、6面体に限らず、円柱形、楕円柱、多角柱などであってもよい。
【0031】
また、本実施形態では、コア部4は、Y軸方向よりも、X軸方向に細長く成形してあり、X軸方向の側面4Cに、図2に示すリード部66,67がX軸方向に露出して形成してある。これらのリード部66,67の先端は、図3に示すように、コア部4の下面4BよりもZ軸方向の下側に突出するようにコア部4に装着してある。なお、図面において、X軸とY軸とZ軸は、相互に略垂直であり、本実施形態では、Z軸がコイル装置2の上下方向であり、X軸がコイル装置2の長手方向に一致する。
【0032】
図2に示すように、コア部4の内部には、コイル部品6が装着してある。コイル部品6の主要部分は、コア部4により覆われている。なお、コイル部品6の主要部分とは、コア部4から露出しているリード部66,67の一部を除く部分である。
【0033】
なお、図3に示すように、本実施形態では、好ましくは、リード部66,67のX軸方向端面の大部分がコア部4から露出しているが、必ずしも露出している必要はなく、コア部4の内部に埋め込まれていても良い。ただし、各リード部66,67のZ軸方向の下端部は、回路基板との接続部になるため、少なくともZ軸方向の所定高さZ1の範囲でコア部4から露出していることが好ましい。所定高さZ1は、好ましくは0.1〜0.5mmである。
【0034】
各リード部66,67のZ軸方向の下端部を所定高さZ1以上の範囲で、コア部4に接触しないように露出させるために、図3および図4Bに示すように、コア部4からのリード取出部には、Z軸方向の下方に向けて広がるテーパ状凹部4Dが形成してある。また、同様な理由により、各リード部66,67のZ軸方向の下端部には、図4Bに示すように、Z軸方向の下端に向けてY軸方向幅および/またはX軸方向厚みが小さくなるようなテーパ部が形成してあることが好ましい。
【0035】
このように構成することで、回路基板のランド部に、リード部66,67の下端部をハンダなどで容易に接続することができ、しかも、ハンダは、コア部4の下面4Bには付着し難くなる。なお、各リード部66,67の下端部では、後述する絶縁層64が剥離されており、リード部66,67を構成する金属の表面が露出している。
【0036】
図2および図3に示すように、コイル部品6は、Z軸方向(積層方向)に積層される複数の導電板部を有する。以下の実施形態では、2つの第1および第2導電板部61および62がZ軸方向に積層されてコイル部品6が構成されているものとして説明するが、これに限定されない。
【0037】
図2に示すように、第1導電板部61には、第1開口部61aを持つ第1コイルパターン部61bが形成してある。第2導電板部62は、第1導電板部61に対して積層(Z軸)方向に所定間隔で配置される。第2導電板部62には、第1開口部61aとZ軸方向に連通して略同じサイズの第2開口部62aを持つ第2コイルパターン部62bが形成してある。
【0038】
本実施形態では、第1コイルパターン部61bは、X軸方向に細長く伸びる第1開口部を、第1パターン始点61cから第1パターン終点61dまでの約一周弱で囲むパターンを有する。第1パターン始点61cと第1パターン終点61dとの間には、第1開口部61aが外部に向けて開かれている第1切り欠き部が形成してある。第1切り欠き部のX軸方向の切欠幅は、特に限定されず、第1パターン始点61cと第1パターン終点61dとの間の絶縁性が保たれる程度の幅であれば特に限定されない。
【0039】
第2コイルパターン部62bは、X軸方向に細長く伸びる第2開口部を、第2パターン始点62cから第2パターン終点62dまでの約一周弱で囲むパターンを有する。第2パターン始点62cと第2パターン終点62dとの間には、第2開口部62aが外部に向けて開かれている第2切り欠き部が形成してある。第2切り欠き部のX軸方向の切欠幅は、特に限定されず、第2パターン始点62cと第2パターン終点62dとの間の絶縁性が保たれる程度の幅であれば特に限定されない。
【0040】
本実施形態では、第1導電板部61および第2導電板部62と同じ板材から成形してある折曲連結部63により、これらの第1導電板部61および第2導電板部62が接続されている。折曲連結部63は、第1開口部61aに接する第1コイルパターン部61bの第1外側縁部の一部と、第2開口部62aに接する第2コイルパターン部62bの第2外側縁部の一部とを直接に連結している。
【0041】
すなわち、折曲連結部63は、第1コイルパターン部61bの第1パターン終点61dから第1開口部61aの周囲に沿って所定の第1終点長さX1(X軸方向の長さ)で、第1コイルパターン部61bの第1外側縁部に一体的に連結してある。また、折曲連結部63は、第2コイルパターン部62bの第2パターン終点62dから第2開口部62aの周囲に沿って所定の第2終点長さX2(X軸方向の長さ)で、第2コイルパターン部62bの第2外側縁部に一体的に連結してある。
【0042】
これらの終点長さX1およびX2は、好ましくは略同一であることが好ましいが、異なっていても良い。また、本実施形態では、折曲連結部63と第1コイルパターン部61との接続部のX軸方向位置と、折曲連結部63と第2コイルパターン部62との接続部のX軸方向位置とが略一致しているが、X軸方向に位置ずれしていてもよい。
【0043】
本実施形態では、好ましくは、第1パターン終点61dから第1終点長さX1の位置で、第1コイルパターン部61bには、折曲連結部63の折曲方向と反対方向(第1開口部61aに向かう方向)に凹んでいる第1切欠61eが形成してある。また、好ましくは、第2パターン終点62dから第2終点長さX2の位置で、第2コイルパターン部62bには、折曲連結部63の折曲方向と反対方向(第2開口部62aに向かう方向)に凹んでいる第2切欠62eが形成してある。
【0044】
これらの切欠61e,62eは、必ずしも具備させる必要は無いが、具備させることで、環状の第1コイルパターン部61bおよび環状の第2コイルパターン部62bからY軸方向に突出する折曲連結部63の飛び出し量をさらに小さくすることができる。したがって、コイル部品2のより小型化を図ることができる。
【0045】
なお、これらの切欠61e,62eの各々のX軸方向幅は、特に限定されないが、第1導電板部61および第2導電板部62の厚み(Z軸方向厚み)の0.1〜2倍程度が好ましい。また、切欠61e,62eの各々のY軸方向深さは、特に限定されないが、第1導電板部61および第2導電板部62の幅(Y軸方向幅)の0.1〜0.7倍程度が好ましい。
【0046】
また、折曲連結部63の屈曲内面には、屈曲用凹部63aが形成してあり、その部分で、図4Aに示すように、折曲連結部63の厚みt0が、第1コイルパターン部61bの代表的な第1厚みt1よりも小さくなっている。なお、第1コイルパターン部61bの代表的な第1厚みt1は、第2コイルパターン部62bの第2厚みと同程度であり、これらのパターン部を構成する金属板の板厚と同等である。t0/t1は、1以下であり、好ましくは、0.3以上〜1未満である。
【0047】
図2に示す第1終点長さX1は、図4Aに示す第1コイルパターン部61bの代表的な第1幅W1よりも長い。たとえばW1/X1(W1/X2も同様)は、1以下であり、好ましくは0.1以上で1未満である。第1コイルパターン部61bの代表的な第1幅W1は、第2コイルパターン部62bの代表的な第2幅と同等である。第1コイルパターン部61bの代表的な第1幅W1は、折曲連結部63および切り欠き部61eが形成されていない部分における第1コイルパターン部61bのY軸方向幅の最小値として定義される。また、同様に、第2コイルパターン部62bの代表的な第2幅は、折曲連結部63および切り欠き部62eが形成されていない部分における第2コイルパターン部62bのY軸方向幅の最小値として定義され、第1幅W1と略同一である。
【0048】
本実施形態では、図4Aに示す第1コイルパターン部61bの代表的な第1幅W1は、特に限定されないが、第1開口部61aのY軸方向幅W0との関係で、W1/W0が、好ましくは0.2〜2となるように決定される。また、第1幅W1は、第1コイルパターン部61bの代表的な第1厚みt1との関係で、好ましくはt1/W1が0.3〜1となるように決定される。なお、第1開口部61aと第2開口部62aとは、Y軸方向およびX軸方向に位置決めされて配置され、第2開口部62aのY軸方向幅は、第1開口部61aのY軸方向幅W0と同等であることが好ましい。
【0049】
図2に示すように、本実施形態では、第1導電板部61は、第1コイルパターン部61bの第1パターン始点61cから第1開口部61aの周囲に沿って所定の第1始点長さY1(Y軸方向の長さ)で、第1コイルパターン部61bに連結してある第1リード部66を有する。第1リード部66は、第1コイルパターン部61bのX軸およびY軸を含む平面から積層方向(Z軸方向の下方)に沿って折り曲げられている。図4Bに示すように、第1リード部66の先端部には、先端に向けて幅が狭くなるテーパ部66aが形成してある。
【0050】
図2に示すように、第2導電板部62は、第2コイルパターン部62bの第2パターン始点62cから第2開口部62aの周囲に沿って所定の第2始点長さY2(Y軸方向の長さ)で、第2コイルパターン部62bに連結してある第2リード部67を有する。第2リード部67は、第2コイルパターン部62bのX軸およびY軸を含む平面からZ軸方向に沿って下方に向けて折り曲げられて、第1コイルパターン部61bの外側に位置する。第2リード部67の先端部には、先端に向けて幅が狭くなるテーパ部67aが形成してある。図4Bに示すように、第2リード部67の先端部は、第1リード部66の先端部と同様に、コア部4の下面4Bから下方に飛び出している。
(【0051】以降は省略されています)

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