TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2019180136
公報種別公開特許公報(A)
公開日20191017
出願番号2018067956
出願日20180330
発明の名称モータ
出願人日本電産サンキョー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 5/08 20060101AFI20190920BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】カバーを樹脂封止体で覆う際にカバーの内側への樹脂の流入を抑制することのできるモータを提供すること。
【解決手段】モータ1において、カバー60は、端子台45とともにモータケース10の開口部111を塞いでいる。カバー60の樹脂流入防止用の突出部63は、端子ピン80において端子台45の溝456内に位置する部分のうち、第1方向Xの途中部分から第1端部81側に位置する部分に被さっている。端子ピン80において突出部63から露出している部分は、第2端部82付近を除いて封止樹脂体70によって封止される。突出部63は、第2端面450に被る第1板部66と、第1板部66から突出して複数の溝456の各々の内部に嵌った複数の第2板部67とを有している。このため、樹脂モールドによって封止樹脂体70を形成する際、溝456を介して第1端部81が位置する側に樹脂が流入しにくい。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
永久磁石を備えたロータと、
前記永久磁石に対向するステータと、
前記ロータおよび前記ステータを覆い、軸線方向の一方側の端部に端板部が設けられたモータケースと、
前記モータケースの前記軸線方向の他方側に配置され、前記軸線方向の他方側の端面に、第1方向に延在する複数の溝が、前記軸線方向および前記第1方向に対して直交する第2方向に並列するように形成された端子台と、
前記複数の溝の各々の内側に保持され、前記第1方向の一方端であるコイル線接続用の第1端部、および他方端である外部接続用の第2端部が各々、前記端子台の異なる第1側面および第2側面から突出した複数の端子ピンと、
前記第1端部を覆うように配置されて、前記モータケースの前記軸線方向の他方側に向けて開口する開口部を前記端子台とともに塞ぐカバーと、
前記端子台および前記カバーを前記軸線方向の他方側から覆うように設けられて前記モータケースの側面を覆い、前記第2端部が突出する壁面を備えた封止樹脂体と、
を有し、
前記カバーは、前記第1側面に対向して前記モータケースの開口縁が当接する胴部と、前記胴部から突出して前記端子台に前記軸線方向の他方側から被さる樹脂流入防止用の突出部と、を有し、
前記突出部は、前記端面に重なる第1板部と、前記第1板部から前記軸線方向の一方側に突出して前記複数の溝の各々の内部に嵌った複数の第2板部と、を有することを特徴とするモータ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記カバーは、前記胴部において前記モータケースの端部が当接する位置より径方向内側で前記軸線方向の一方側に突出して前記モータケースの内周面に径方向内側から当接する第1凸部を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記端子台は、前記内周面に径方向内側から当接する円弧状の段部を備え、
前記第1凸部は、前記段部の周方向の途切れ部分に嵌った状態で前記内周面に径方向内側から当接していることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記胴部において前記端子台と対向する面には、前記第1端部が内側に位置する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載のモータ。
【請求項5】
前記凹部には、前記複数の端子ピンのうち、前記第2方向で隣り合う端子ピンの間を仕切る仕切り壁が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のモータ。
【請求項6】
前記カバーは、前記突出部から前記軸線方向の一方側に離間する位置で前記胴部から突出して前記端子台の前記軸線方向の一方側に向く第1受け面に被さる第2凸部を有していることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記第2凸部は、前記第2方向で離間する2ヶ所に形成され、
前記端子台は、前記第2凸部が各々、前記第2方向の逆側から当接する第2受け面を備えていることを特徴とする請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記複数の端子ピンは各々、前記複数の溝に保持されている部分から前記第1端部まで直線的に延在しており、
前記第2凸部の前記軸線方向の他方側の面は、前記胴部から前記軸線方向の一方側に傾いて前記第1受け面に向けて延在する傾斜面を備え、
前記複数の第2板部の前記軸線方向の一方側の面は各々、前記胴部から前記軸線方向の一方側に傾いて前記溝内まで延在する第1面を備えていることを特徴とする請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記第1面は、前記傾斜面より前記胴部から離間する位置まで延在しており、
前記複数の第2板部の前記軸線方向の一方側の面は各々、前記第1面に対して前記胴部とは反対側で前記軸線方向に対して直交する方向に延在する第2面を有していることを特徴とする請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記端子台には、前記カバーに向けて突出した位置決め用の第3凸部が設けられ、
前記カバーには、前記第3凸部に対して周方向の一方側および他方側から当接する位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1から9までの何れか一項に記載のモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子台に保持された端子ピンの一方の端部を覆うカバーを備えたモータに関するものである。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
ロータおよびステータを覆うモータケースの気密性を高めたモータとして、複数の端子ピンを保持する端子台と、端子ピンを覆うカバーとによってモータケースの開口部を塞いだ状態で樹脂モールドを行い、端子台、カバーおよびモータケースの側面を覆う封止樹脂体を設けた構造が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のモータにおいて、端子ピンは、端子台に形成された溝内に保持され、カバーは、端子ピンの溝内に位置する部分の全体を覆うように設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008−113495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構成で端子ピンのコイル接続用の端部を覆っただけでは、樹脂封止体を成形した際、カバーの内側に樹脂が流入し、その際の圧力でコイル線が切断する等の問題点がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、カバーを樹脂封止体で覆う際にカバーの内側への樹脂の流入を抑制することのできるモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るモータは、永久磁石を備えたロータと、前記永久磁石に対向するステータと、前記ロータおよび前記ステータを覆い、軸線方向の一方側の端部に端板部が設けられたモータケースと、前記モータケースの前記軸線方向の他方側に配置され、前記軸線方向の他方側の端面に、第1方向に延在する複数の溝が、前記軸線方向および前記第1方向に対して直交する第2方向に並列するように形成された端子台と、前記複数の溝の各々の内側に保持され、前記第1方向の一方端であるコイル線接続用の第1端部、および他方端である外部接続用の第2端部が各々、前記端子台の異なる第1側面および第2側面から突出した複数の端子ピンと、前記第1端部を覆うように配置されて、前記モータケースの前記軸線方向の他方側に向けて開口する開口部を前記端子台とともに塞ぐカバーと、前記端子台および前記カバーを前記軸線方向の他方側から覆うように設けられて前記モータケースの側面を覆い、前記第2端部が突出する壁面を備えた封止樹脂体と、を有し、前記カバーは、前記第1側面に対向して前記モータケースの開口縁が当接する胴部と、前記胴部から突出して前記端子台に前記軸線方向の他方側から被さる樹脂流入防止用の突出部と、を有し、前記突出部は、前記端面に重なる第1板部と、前記第1板部から前記軸線方向の一方側に突出して前記複数の溝の各々の内部に嵌った複数の第2板部と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明において、カバーは、端子台に軸線方向の他方側から被さる樹脂流入防止用の突出部を有し、突出部は、端子台の端面に重なる第1板部と、第1板部から軸線方向の一方側に突出して複数の溝の各々の内部に嵌った複数の第2板部とを有している。このため、樹脂モールドによって封止樹脂体を形成する際、溝を介して第1端部が位置するカバーの
内側に樹脂が流入しにくい。
【0008】
本発明において、前記カバーは、前記胴部において前記モータケースの端部が当接する位置より径方向内側で前記軸線方向の一方側に突出して前記モータケースの内周面に径方向内側から当接する第1凸部を有する態様を採用することができる。かかる態様によれば、モータケースの開口部を塞ぐようにカバーを配置するのが容易である。
【0009】
本発明において、前記端子台は、前記内周面に径方向内側から当接する円弧状の段部を備え、前記第1凸部は、前記段部の周方向途切れ部分に嵌った状態で前記内周面に径方向内側から当接している態様を採用することができる。
【0010】
本発明において、前記胴部において前記端子台と対向する面には、前記第1端部が内側に位置する凹部が形成されている態様を採用することができる。本発明において、前記凹部には、前記複数の端子ピンのうち、前記第2方向で隣り合う端子ピンの間を仕切る仕切り壁が設けられている態様を採用することができる。
【0011】
本発明において、前記凹部には、前記複数の端子ピンのうち、前記第2方向で隣り合う端子ピンの間を仕切る仕切り壁が設けられている態様を採用することができる。
【0012】
本発明において、前記カバーは、前記突出部から前記軸線方向の一方側に離間する位置で前記胴部から突出して前記端子台の前記軸線方向の一方側の受け面に被さる第2凸部を有している態様を採用することができる。かかる態様によれば、カバーを軸線方向で位置決めすることができる。
【0013】
本発明において、前記第2凸部は、前記第2方向で離間する2ヶ所に形成され、前記端子台は、前記第2凸部が各々、前記第2方向の逆側から当接する第2受け面を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、第2凸部を利用して、端子台に対するカバーの周方向の位置決めを行うことができる。
【0014】
本発明において、前記複数の端子ピンは各々、前記複数の溝に保持されている部分から前記第1端部まで直線的に延在しており、前記第2凸部の前記軸線方向の他方側の面は、前記胴部から前記軸線方向の一方側に傾いて前記第1受け面に向けて延在する傾斜面を備え、前記複数の第2板部の前記軸線方向の一方側の面は各々、前記胴部から前記軸線方向の一方側に傾いて前記溝内まで延在する第1面を備えている態様を採用することができる。端子ピンが途中部分から第1端部まで直線的に延在している場合、カバーを取り付ける際、第1端部を避けるように、第2板部が端子台と重なる位置で第1板部から軸線方向に突出した構造とする必要があるが、その場合、カバーを成形した際、通常の金型では第1板部と第2凸部との間から抜けない。しかる本発明では、第2凸部の軸線方向の他方側の面、および第2板部の軸線方向の一方側の面に傾斜面を設けたため、通常の金型でも、第1板部と第2凸部との間から抜けるので、高価な金型を用いる必要がない。
【0015】
本発明において、前記第1面は、前記傾斜面より前記胴部から離間する位置で延在しており、前記複数の第2板部の前記軸線方向の一方側の面は各々、前記第1面に対して前記胴部とは反対側で前記軸線方向に対して直交する方向に延在する第2面を有している態様を採用することができる。かかる態様によれば、樹脂モールドによって封止樹脂体を形成する際、溝を介して第1端部が位置する側に樹脂が流入することをより確実に抑制することができる。
【0016】
本発明において、前記第1側面には、前記カバーに向けて突出した位置決め用の第3凸部が設けられ、前記カバーには、前記第3凸部に対して周方向の一方側および他方側から
当接する位置決め部が設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、カバーの周方向の位置決めを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明において、カバーは、端子台に軸線方向の他方側から被さる樹脂流入防止用の突出部を有し、突出部は、端子台の端面に重なる第1板部と、第1板部から軸線方向の一方側に突出して複数の溝の各々の内部に嵌った複数の第2板部とを有している。このため、樹脂モールドによって封止樹脂体を形成する際、溝を介して第1端部が位置する側に樹脂が流入しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明を適用したモータの斜視図である。
図1に示すモータの分解斜視図である。
図1に示すモータの断面図である。
図2に示す端子台等を軸線方向の他方側からみた説明図である。
図4に示す端子台等を端子ピンに沿って切断した断面図である。
図2に示すカバーを端子台の第1側面側に取り付けた状態の斜視図である。
図6に示す状態からカバーを外した状態の斜視図である。
図2に示すカバーの斜視図である。
図2に示すカバーの側面図である。
図1に示すモータに用いられる端子ピンの変形例1の説明図である。
図1に示すモータに用いられる端子ピンの変形例2の説明図である。
図1に示すモータ1に用いられる端子ピンの変形例3の説明図である
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
【0020】
(モータの全体構成)
図1は、本発明を適用したモータ1の斜視図である。図2は、図1に示すモータ1の分解斜視図である。図3は、図1に示すモータ1の断面図である。図1に示すモータ1は、ステッピングモータであり、図2および図3等を参照して以下に説明するように、モータケース10、ステータ20、ロータ30、ボビン40、カバー60、および封止樹脂体70等からなる。モータ1は、例えば、ガソリンエンジンの混合気流量調整弁(取付対象部材)の駆動源等に使用されるもので、取付状態において高い気密性が要求されるものである。従って、モータ1は、密閉型モータとして構成されている。
【0021】
モータケース10は、鉄等の磁性金属によって円筒状に形成されており、軸線L方向に円筒状に延在する周壁11と、周壁11の軸線L方向の一方側Laの開口を閉塞するように形成された端板部12とを有している。モータケース10は、周壁11の軸線L方向の他方側Lbが開口部111になっており、開口縁には径方向外側に張り出したフランジ部13が形成されている。
【0022】
ステータ20は、モータケース10内に配置された筒状体であって、コイル21と、ボビン40と、ヨーク23(外ステータコア)と、ヨーク24(内ステータコア)とを備えている。ヨーク23、24は、金属製の円環状板材であって、内周縁には円周方向に等間隔をおいて軸線L方向に屈曲された複数の極歯25が形成されている。ヨーク23、24は、各々の極歯25が円周方向で交互に配列するように対向配置され、ヨーク23、24が対となって2組、軸線L方向に配置されている。
【0023】
ボビン40は、ヨーク23、24を合成樹脂41によってモールドした樹脂成形品であ
り、ヨーク23、24を金型内にインサートした状態で金型内内でインサート射出成形することによって構成される。合成樹脂41は、ヨーク23、24の外周部232、242、および極歯25の内周面を除く部分を覆っており、ヨーク23、24の円環部233、243に重なる部分(フランジ部41)の各間には、コイル21が巻回されるスペースが構成されている。このように構成したステータ20は、ヨーク23、24の外周部232、242がモータケース10の周壁11に部分的に接するように配置されている。
【0024】
ボビン40の軸線L方向の他方側Lbの端部には、端子台45が一体に形成されており、端子台45には、モータケース10の軸線L方向の他方側Lbの端部(フランジ部13)が当接している。端子台45には、軸線L方向と直交する第1方向Xに延在する複数本の端子ピン80が、軸線L方向および第1方向Xに直交する第2方向Yに並列するように保持されている。端子ピン80の一方端である第1端部81は、端子台45の第1方向Xの一方の側面である第1側面451から突出している。第1端部81は、コイル線接続用の端子であり、コイル21を構成するコイル線の端部(図示せず)が溶接やハンダ等によって接続された状態で、ボビン40に固定されたカバー60によって覆われている。この状態で、モータケース10の開口部111は、端子台45およびカバー60によって塞がれている。端子ピン80の他方端である第2端部82は、端子台45の第1側面451と異なる側面452から突出した外部接続用の端子である。本形態において、第1端部81は、第1方向Xの他方の側面である第2側面452から突出し、外部との電気的な接続に用いられる。
【0025】
端子台45において軸線L方向の一方側Laに位置する部分には、軸線L方向の他方側Lbに凹んだ軸受用穴部46が形成されている。軸受用穴部46の内側には筒状の軸受部材96が配置されており、軸受部材96は、回転軸31の外周面を支持している。軸受用穴部46の底部では、金属製の球体950からなるスラスト支持部95が支持されており、後述する回転軸31の軸線L方向の他方側Lbの端部310を軸線L方向の他方側Lbから支持している。
【0026】
ロータ30は、軸線L方向に延在する回転軸31と、回転軸31の外周面に固定された円筒状の永久磁石32とを備えており、永久磁石32の外周面には、周方向にN極とS極とが交互に着磁されている。ステータ20の極歯25は、永久磁石32に径方向外側で対向している。
【0027】
モータケース10の端板部12には、穴120が形成されており、回転軸31は、一部が穴120から軸線L方向の一方側Laに向けて突出している。本形態において、回転軸31のうち、モータケース10の端板部12から突出する部分には、螺旋溝(図示せず)が形成された出力軸39が形成されている。従って、出力軸39の回転によって、弁体等を直線駆動することができる。
【0028】
モータケース10の端板部12に形成された穴120には、軸受92が保持されている。軸受92は、回転軸31の外周面を回転可能に支持する筒部921と、筒部921の軸線L方向の他方側Lbの端部から径方向外側に向けて拡がった拡径部922とを有しており、拡径部922は、端板部12に対して軸線L方向の他方側Lbから当接した状態で固定されている。
【0029】
このように構成したモータ1では、モータケース10の開口部111が、ボビン40に一体形成された端子台45、およびカバー60によって塞がれ、この状態で、端子台45、カバー60、およびモータケース10の軸線L方向の端部は、封止樹脂体70によって覆われている。封止樹脂体70は、端子台45およびカバー60を軸線L方向の他方側Lbを覆う底部73と、端子台45、カバー60およびモータケース10を側面から覆う筒
部72とを有している。
【0030】
封止樹脂体70の壁面76からは端子ピン80の第2端部82が突出している。封止樹脂体70には、端子ピン80が配置されている部分の周り(壁面76の周り)を囲むように筒状のコネクタハウジング78が設けられており、コネクタハウジング78にコネクタ(図示せず)を挿入して、端子ピン80とコネクタの端子との電気的な接続が行われる。本形態において、コネクタは防水コネクタである。
【0031】
封止樹脂体70は、筒部72においてモータケース10の軸線L方向の一方側Laを向く面が、混合気流量調整弁に取り付けるためのフランジ面77となっている。フランジ面77は、モータケース10の軸方向に直交する平面によって形成されており、モータケース10を例えば混合気流量調整弁の開口部に挿入し、この開口部の周縁の平面状の取付面に密着させることで、Oリング等のシール部材を介して気密を保持するようになっている。
【0032】
封止樹脂体70は、組立工程の最終段階において、端子台45、カバー60、およびモータケース10の軸線L方向の端部を覆うように形成した樹脂部分71であり、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂からなる。本形態において、樹脂部分71は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂からなる。封止樹脂体70は、モータケース10の開口部111等を完全に封止した状態でモータケース10と強固に固定されている。この状態で、モータケース10は、軸線L方向の他方側Lbに位置する部分を除く大部分が露出された状態にある。従って、コイル21で発生した熱を金属製のモータケース10を介して外部に効率よく逃がすことができる。それ故、コイル21の絶縁被膜が溶けることに起因する絶縁不良や、各部材の熱変形、永久磁石32の熱減磁等を抑制することができる。また、樹脂で覆う部分が少なくなることから、小径化、軽量化、および低コスト化を図ることができる。さらに、封止樹脂体70を成形する際、封止樹脂体70のうち、モータケース10の周りを覆う部分がモータケース10に押し付けられるので、フランジ面77等を精度よく形成することができる。従って、フランジ面77を基準にモータ1を精度よく組み付けることができる。
【0033】
(端子ピン80および端子台45等の構成)
図4は、図2に示す端子台45等を軸線L方向の他方側Lbからみた説明図であり、出力軸39の図示を省略してある。図4に示すように、端子ピン80は、金属製の角棒であり、本形態において、端子ピン80は断面四角形である。端子ピン80は、第1方向Xに直線的に延在している。端子ピン80には、延在方向の途中位置の2ヶ所に潰し部88、89が形成されている。潰し部88、89はプレス加工によって形成される。
【0034】
端子台45には、軸線L方向の一方側Laに略円形の蓋部453が設けられ、軸線L方向の他方側Lbに端子保持部455が設けられている。蓋部453の軸線L方向の一方側Laの面は、モータケース10の開口縁(フランジ部13)の一部が当接する第1端面453aになっている。
【0035】
端子台45の軸線L方向の他方側の第2端面450(端子保持部455の軸線L方向の他方側の第2端面450)には、第1方向Xに延在して端子ピン80を内側に保持する複数の溝456が第2方向Yに並列している。溝456は、第1側面451および第2側面452まで延在している。第2端面450では、溝456によって第2方向Yで挟まれた部分に溝状の凹部450a、450bが形成されている。端子ピン80の潰し部88、89のうち、潰し部88は溝456の内側に位置し、潰し部89は、第2側面452から突出した位置にある。本形態では、端子ピン80のうち、溝456の内側に位置する部分に潰し部88が形成されているので、潰し加工の際に部分的に張り出した部分が溝456の
内面に食い込む。従って、端子ピン80を溝456に圧入することにより、端子ピン80を溝456に適正に仮固定することができる。
【0036】
(カバー60および第1側面451等の構成)
図5は、図4に示す端子台45等を端子ピン80に沿って切断した断面図である。図6は、図2に示すカバー60を端子台45の第1側面451側に取り付けた状態の斜視図である。図7は、図6に示す状態からカバー60を外した状態の斜視図である。図8は、図2に示すカバー60の斜視図である。図9は、図2に示すカバー60の側面図である。
【0037】
図5および図6に示すように、端子台45には、蓋部453の第1端面453aから軸線L方向の一方側Laに突出した段部454が形成されており、段部454は、蓋部453より径方向内側に形成されている。段部454の外周面454aは、軸線L方向からみたとき、モータケース10の周壁11の内周面と同一の曲率半径を有する円弧状になっており、モータケース10の周壁11の内周面に径方向内側から当接する。段部454は周方向で途切れており、段部454の途切れ部分の周方向の両側に位置する端部454bは、第1側面451からカバー60に向けて突出している。
【0038】
端子台45の第1側面451には、段部454の端部454bの間にカバー60に向けて突出した第4凸部459が形成されている。本形態において、第4凸部459は、第2方向Yで離間する2ヶ所に形成されている。
【0039】
蓋部453の第1端面453aにおいて、軸線L方向で段部454と部分的に重なる位置には、第1端面453aより軸線L方向より他方側Lbで、軸線L方向の一方側Laに向いた第1受け面457aが第2方向Yで離間する2ヶ所に形成されている。従って、第1受け面457aと段部454との間は、第1側面451で開口する凹部457になっている。凹部457において、第2方向Yに向く面は第2受け面457bになっており、第2方向で離間する2ヶ所に形成された第2受け面457bは、周方向において互いに逆向きである。
【0040】
図6、図8および図9において、カバー60は、樹脂成形品であり、端子台45の第1側面451に対向する胴部61と、胴部61の軸線L方向の他方側Lbの端部から端子台45に向けて突出した樹脂流入防止用の突出部63と、胴部61の周方向の両端部の各々で、胴部61の軸線L方向の一方側Laの端部から端子台45に向けて突出した第2凸部64とを有している。また、カバー60は、胴部61の軸線L方向の一方側Laの端部から軸線L方向の一方側Laに突出した第1凸部62を有している。
【0041】
第1凸部62は、第1側面451と反対側の外周面621が、胴部61の第1側面451と反対側の外面611より径方向内側でモータケース10の開口縁に沿って円弧状に延在しており、軸線L方向からみたとき、段部454の外周面454aと同一の曲率半径を有する円弧面になっている。第1凸部62と胴部61との間には、モータケース10のフランジ部13のうち、端子台45の第1端面453aに当接する部分以外の部分が当接する支持面610になっている。本形態において、第1凸部62は、胴部61の周方向の一部に形成されている。本形態において、第1凸部62は、胴部61の周方向の中央に形成されている。
【0042】
第1凸部62には、第1側面451と対向する面に凹部69が形成されており、凹部69において周方向で対向する内壁691、692は、端子台45の第4凸部459に周方向の一方側および他方側から当接してカバー60の周方向の位置を規定する位置決め部690になっている。
【0043】
突出部63は、胴部61の軸線L方向の他方側Lbの端部から端子台45に向けて突出して端子台45の第2端面450に被る第1板部66と、第1板部66から軸線L方向の一方側Laに第2方向Yで並列するように突出した複数の第2板部67とを有しており、複数の第2板部67は各々、溝456の各々の内部に嵌って溝456内の端子ピン80に被さる。従って、封止樹脂体70を成形する際、樹脂が端子ピン80の周りを伝ってカバー60の内側に流入することを防止することができる。
【0044】
胴部61において端子台45と対向する面には、第1端部81が内側に位置する凹部65が形成されている。本形態において、凹部65は、仕切り壁68によって、複数の端子ピン80の第1端部81を受け入れる小さな凹部650に仕切られている。
【0045】
複数の端子ピン80は各々、溝456内に位置する部分84から第1端部81まで直線的に延在している。第2凸部64の軸線L方向の他方側Lbの面640は、胴部61から軸線L方向の一方側Laに傾いて第1受け面457aに向けて延在する傾斜面641を備えている。従って、第1受け面457aも、面640と同様に傾いた傾斜面になっている。また、複数の第2板部67において、軸線L方向の一方側Laの面670は、胴部61から軸線L方向の一方側に傾いて溝456内まで延在する第1面671を備えている。本形態において、第2板部67の第1面671は、第2凸部64の傾斜面641より胴部61から離間する位置で延在しており、複数の第2板部67の面670は各々、第1面671に対して胴部61とは反対側で軸線L方向に対して直交する方向に延在する第2面672になっており、第2面672が溝456内の端子ピン80に被さっている。
【0046】
このように構成したカバー60を第1凸部62がモータケース10の開口部111の内側に入るように端子台45の側に押し込むと、第2凸部64が凹部457の内側に嵌る一方、突出部63の第1板部66が第2端面450に軸線L方向の他方側Lbから重なる。この状態で、第1凸部62は、段部454の端部454bの間(段部454の周方向の途切れ部分)に嵌り、円板部を構成する。また、胴部61の支持面610と、端子台45の蓋部453の第1端面453aとが同一の平面を構成する。
【0047】
その際、第2凸部64は、凹部457の内側に嵌り、第1受け面457aに軸線L方向の一方側Laから重なり、第2受け面457bに周方向の両側から重なる。また、端子台45の2つの第4凸部459がカバー60の凹部69に嵌る。従って、カバー60は、周方向および軸線L方向において端子台45に位置決めされる。また、第1凸部62および段部454は、モータケース10の開口部111から内側に嵌って、周壁11に径方向内側から当接する。また、モータケース10の開口縁(フランジ部13)は、カバー60の支持面610、および第1端面453aに当接し、モータケース10の開口部111は、カバー60および端子台45によって塞がれる。
【0048】
この状態で、複数の端子ピン80の各々の第1端部81は、図5に示すように、凹部650の内側に位置する。但し、第1端部81は、凹部650の内壁651に当接しない。
【0049】
また、カバー60の突出部63の第1板部66が第2端面450に軸線L方向の他方側Lbから重なった際、第2板部67は、溝456内の端子ピン80を覆った状態となる。この状態では、カバー60の突出部63は、端子ピン80の途中部分から第1端部81の側を覆い、端子ピン80の他の部分(途中部分から第2端部82の側)は、カバー60から露出した状態にある。従って、樹脂モールドにより封止樹脂体70を形成した際、端子ピン80のち、カバー60で覆われた部分と第2端部82とを除く部分が封止樹脂体70で覆われる。その際、端子ピン80に形成した潰し部88、89がいずれも、カバー60から露出した位置にあるため、潰し部88、89が形成されている部分は封止樹脂体70で覆われる。
【0050】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1では、カバー60の樹脂流入防止用の突出部63は、端子台45の第2端面450のうち、第1端部81側に位置する部分に被さる。このため、端子ピン80の第2端部82は、溝456を通って端子台45から突出するので、第2端部82を突出させる穴等をカバー60に設ける必要がない。従って、カバー60の構成を簡素化することができる。また、カバー60を取り付ける作業を効率よく行うことができる。また、複数の端子ピン80は各々、溝456内に位置する部分のうち、突出部63から露出する部分が封止樹脂体70で封止されるため、端子ピン80の周りから第1端部81が配置されている空間(カバー60の内部)に水分が侵入しにくい。
(【0051】以降は省略されています)

関連特許

日本電産サンキョー株式会社
モータ
日本電産サンキョー株式会社
モータ
日本電産サンキョー株式会社
モータ
日本電産サンキョー株式会社
モータ
日本電産サンキョー株式会社
撮像装置
日本電産サンキョー株式会社
光学装置
日本電産サンキョー株式会社
エンコーダ
日本電産サンキョー株式会社
エンコーダ
日本電産サンキョー株式会社
カードリーダ
日本電産サンキョー株式会社
便座昇降装置
日本電産サンキョー株式会社
便座昇降装置
日本電産サンキョー株式会社
便座昇降装置
日本電産サンキョー株式会社
便座昇降装置
日本電産サンキョー株式会社
情報読取装置
日本電産サンキョー株式会社
アクチュエータ
日本電産サンキョー株式会社
レンズユニット
日本電産サンキョー株式会社
レンズユニット
日本電産サンキョー株式会社
アクチュエータ
日本電産サンキョー株式会社
レンズ成形金型
日本電産サンキョー株式会社
アクチュエータ
日本電産サンキョー株式会社
アクチュエータ
日本電産サンキョー株式会社
モータユニット
日本電産サンキョー株式会社
アクチュエータの製造方法
日本電産サンキョー株式会社
情報読取装置とその制御方法