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公開番号2019176980
公報種別公開特許公報(A)
公開日20191017
出願番号2018068279
出願日20180330
発明の名称マイクロニードル
出願人凸版印刷株式会社
代理人特許業務法人 小笠原特許事務所
主分類A61M 37/00 20060101AFI20190920BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用感のあるマイクロニードルを提供する。
【解決手段】第1の面および第2の面を備える基板と、基板の第1の面に形成された突起部とを含むマイクロニードルであって、基板を第2の面から第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、音が発生する。また、基板が第1の面から第2の面に向かって凹状に湾曲し、基板を第2の面から第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、第2の面から第1の面に向かって凹状に湾曲するように変化し、音が発生してもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の面および第2の面を備える基板と、
前記基板の第1の面に形成された突起部とを含むマイクロニードルであって、
前記基板を前記第2の面から前記第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、音が発生する、マイクロニードル。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記基板が前記第1の面から前記第2の面に向かって凹状に湾曲し、
前記基板を前記第2の面から前記第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、前記第2の面から前記第1の面に向かって凹状に湾曲するように変化し、音が発生する、請求項1記載のマイクロニードル。
【請求項3】
前記基板の前記第2の面が板状の支持部材に接続されており、
前記支持部材は、前記基板との接続面から前記接続面の反対面に向かって凹状に湾曲し、
前記支持部材を前記接続面の反対面から前記接続面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、前記接続面の反対面から前記接続面に向かって凹状に湾曲するように変化し、音が発生する、請求項1記載のマイクロニードル。
【請求項4】
前記基板の第2の面が構造体に接続されており、
前記構造体は、内部に密閉された空洞を有しており、
前記構造体を前記第2の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、前記構造体の前記密閉された空洞を形成する壁面が破壊されることにより音が発生する、請求項1記載のマイクロニードル。
【請求項5】
前記基板の第1の面が構造体に接続されており、
前記構造体は、内部に密閉された空洞を有しており、
前記構造体を前記第1の面によって所定以上の大きさの力で押圧した際に、前記構造体の前記密閉された空洞を形成する壁面が破壊されることにより音が発生する、請求項1記載のマイクロニードル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス、光学部材、創薬、化粧品、美容用途等に用いるマイクロニードルに関する。皮膚に穿刺するマイクロニードルに関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
薬剤を人体に投与する方法としては、経口投与、注射器による皮膚真皮層または静脈への穿刺、皮膚表面への軟膏剤の塗布による局部真皮層への投与、皮膚表面への貼付け方法による局部真皮層への投与、などの方法が挙げられる(特許文献1参照)。
【0003】
この中で、貼り付けまたはアプリケーターを用いて穿刺する方法によって体内に薬剤を投与する器具として、近年、複数の微小な針である突起部を備えたマイクロニードルの開発が進められてきた。マイクロニードルの材料には穿刺によって針形状体の一部が折れて体内に残留しても悪影響がないように、生体内で溶解または残留しても無害なものが選択されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/058162号
特開2006−334419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マイクロニードルは、微小な針を皮膚に穿刺する。そのため、使用者にとっては、使用感に乏しいという課題があった。本発明は、使用感のあるマイクロニードルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための発明の一局面としては、第1の面および第2の面を備える基板と、基板の第1の面に形成された突起部とを含むマイクロニードルであって、基板を第2の面から第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、音が発生する、マイクロニードルである。
【0007】
また、基板が第1の面から第2の面に向かって凹状に湾曲し、基板を第2の面から第1の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、第2の面から第1の面に向かって凹状に湾曲するように変化し、音が発生してもよい。
【0008】
また、基板の第2の面が板状の支持部材に接続されており、支持部材は、基板との接続面から接続面の反対面に向かって凹状に湾曲し、支持部材を接続面の反対面から接続面に向かって押圧した際に、接続面の反対面から接続面に向かって凹状に湾曲するように変化し、音が発生してもよい。
【0009】
また、基板の第2の面が構造体に接続されており、構造体は、内部に密閉された空洞を有しており、構造体を第2の面に向かって所定以上の大きさの力で押圧した際に、構造体の密閉された空洞を形成する壁面が破壊されることにより音が発生してもよい。
【0010】
また、基板の第1の面が構造体に接続されており、構造体は、内部に密閉された空洞を有しており、構造体を第1の面によって所定以上の大きさの力で押圧した際に、構造体の密閉された空洞を形成する壁面が破壊されることにより音が発生してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、使用感のあるマイクロニードルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の第1の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図
本発明の第1の実施形態に係るマイクロニードルの使用説明図
本発明の第2の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図
本発明の第2の実施形態に係るマイクロニードルの使用説明図
本発明の第3の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図
本発明の第3の実施形態に係るマイクロニードルの使用説明図
本発明の第4の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図
本発明の第4の実施形態に係るマイクロニードルの使用説明図
本発明の第5の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図
本発明の第5の実施形態に係るマイクロニードルの使用説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のマイクロニードルについて説明する。本発明のマイクロニードルは、典型的には、皮膚に穿刺するために用いられ、第1の面および第2の面を備える基板と、基板の第1の面に形成された突起部とを含むマイクロニードルであって、基板を第2の面から第1の面に向かって押圧した際に、音が発生することを特徴とするマイクロニードルである。なお、本発明のマイクロニードルは以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0014】
[第1の実施形態]
図1に本発明の第1の実施形態に係るマイクロニードル1の斜視図を示した。マイクロニードル1は、第1の面11Aおよび第2の面11Bを備える基板11と、第1の面11Aに形成された突起部12とを含む。突起部12は、1本でも良いし、複数本でもよい。そして、基板11は、使用前の状態において、第1の面11Aから第2の面11Bに向かって凹状に湾曲している。
【0015】
図2にマイクロニードル1の使用説明図を示した。マイクロニードル1は、使用に際して、初めに、突起部12が皮膚Sに対向するように配置される(図2の(A)、図2の(B))。そして、基板の第2の面11Bを指Fで皮膚Sに向かって所定以上の大きさの力で押圧すると、基板11が第1の面11Aから第2の面11Bに向かって凹状に湾曲した状態から第2の面11Bから第1の面11Aに向かって凹状に湾曲した状態(以下、凸状ともいう)へ変化(反転)し、あわせて、基板11の第1の面11Aにある突起部12が皮膚に穿刺される(図2の(C))。マイクロニードル1は、基板11の第2の面11Bを押圧すると、荷重が所定の値を超えたときに基板11が凹状から凸状に反転する。そして反転の際に、基板11が反転することにより、例えば「パチッ」といった音が発生する。これにより、使用者はマイクロニードル1の使用感を得ることができる。また、マイクロニードル1は、荷重が所定の値を超えたときに基板11が凹状から凸状に反転するため、突起部12を皮膚に穿刺する際の穿刺荷重を所定の荷重とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺をコントロール可能なものとすることができる。
【0016】
なお、本発明において「音が発生する」の「音」とは、人が感じることができる5Hz以上20000Hz以下の範囲内の周波数であり、5デシベル以上80デシベル以下の範囲内であればよい。
【0017】
[第2の実施形態]
図3に本発明の第2の実施形態に係るマイクロニードル2の斜視図を示した。マイクロニードル2は、第1の面11Aおよび第2の面11Bを備える基板11と、第1の面11Aに形成された突起部12と、板状の支持部材13とを含む。突起部12は、1本でも良いし、複数本でもよい。そして、基板11の第2の面11Bは、支持部材13と接続している。支持部材13は、使用前の状態において、基板11が接続された面から接続された面の反対面に向かって凹状に湾曲している。
【0018】
図4にマイクロニードル2の使用説明図を示した。マイクロニードル2は、使用に際して、初めに、突起部12が皮膚Sに対向するように配置される(図4の(A)、図4の(B))。そして、支持部材13を指Fで皮膚Sに向かって所定以上の大きさの力で押圧すると、支持部材13が、基板11が接続された面から接続された面の反対面に向かって凹状に湾曲した状態から基板11が接続された面の反対面から接続された面に向かって凹状に湾曲した状態(凸状)に変化(反転)し、あわせて、基板11の第1の面11Aにある突起部12が皮膚に穿刺される(図4の(C))。マイクロニードル2は、支持部材13を押圧すると、荷重が所定の値を超えたときに支持部材13が凹状から凸状に反転する。そして反転の際に、支持部材13が反転することにより、例えば「パチッ」といった音が発生する。これにより、使用者はマイクロニードル2の使用感を得ることができる。また、マイクロニードル2は、荷重が所定の値を超えたときに支持部材13が凹状から凸状に反転するため、突起部12を皮膚Sに穿刺する際の穿刺荷重を所定の荷重とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺をコントロール可能なものとすることができる。
【0019】
[第3の実施形態]
図5に本発明の第3の実施形態に係るマイクロニードルの斜視図を示した。マイクロニードル3は、第1の面11Aおよび第2の面11Bを備える基板11と、第1の面11Aに形成された突起部12と、構造体14とを含む。突起部12は、1本でも良いし、複数本でもよい。そして、基板11の第2の面11Bは、構造体14と接続している。構造体14は、使用前の状態において、内部に密閉された空洞を有している。
【0020】
図6にマイクロニードル2の使用説明図を示した。マイクロニードル2は、使用に際して、初めに、突起部12が皮膚Sに対向するように配置される(図6の(A)、図6の(B))。そして、構造体14を指Fで皮膚Sに向かって所定以上の大きさの力で押圧すると、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊され、あわせて、基板11の第1の面11Aにある突起部12が皮膚Sに穿刺される(図6の(C))。マイクロニードル2は、構造体14を押圧すると、荷重が所定の値を超えたときに、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊される。そして破壊の際に、壁面が破壊されることにより、例えば「パンッ」といった音が発生する。これにより、使用者はマイクロニードル3の使用感を得ることができる。また、マイクロニードル3は、荷重が所定の値を超えたときに構造体14が破壊されるため、突起部12を皮膚Sに穿刺する際の穿刺荷重を所定の荷重とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺をコントロール可能なものとすることができる。
【0021】
[第4の実施形態]
図7に本発明の第4の実施形態に係るマイクロニードル4の斜視図を示した。マイクロニードル4は、第1の面11Aおよび第2の面11Bを備える基板11と、第1の面11Aに形成された突起部12と、構造体14と、変形部材15と、板状部材16とを含む。突起部12は、1本でも良いし、複数本でもよい。そして、基板11の第2の面11Bは、構造体14と接続している。構造体14は、使用前の状態において、は内部に密閉された空洞を有している。さらに、構造体14は、基板11との接続面と反対側の面に板状部材16を備える。また、基板11の第1の面11A上には、突起部12の周縁に円筒状の変形部材15を備える。
【0022】
図8にマイクロニードル4の使用説明図を示した。マイクロニードル4は、使用に際して、初めに、突起部12が皮膚Sに対向するように配置される(図8の(A)、図8の(B))。そして、板状部材16を指Fで皮膚Sに向かって所定以上の大きさの力で押圧すると、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊され、あわせて、基板11の第1の面11Aにある突起部12が皮膚に穿刺される(図8の(C))。この際、変形部材15は押圧力により変形(座屈)する。マイクロニードル4は、板状部材16を押圧すると、荷重が所定の値を超えたときに、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊される。そして破壊の際に、壁面が破壊されることにより、例えば「パンッ」といった音が発生する。これにより、使用者はマイクロニードル4の使用感を得ることができる。また、マイクロニードル4は、荷重が所定の値を超えたときに構造体14が破壊されるため、突起部12を皮膚Sに穿刺する際の穿刺荷重を所定の荷重とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺をコントロール可能なものとすることができる。
【0023】
また、構造体14の基板11との接続面と反対側の面に設けられる板状部材16は、構造体14の押圧を補助するものである。また、基板11の第1の面11Aに設けられる変形部材15は、マイクロニードル4の皮膚への配置を補助するものである。変形部材15は、マイクロニードル4を皮膚に配置した際に、押圧前に突起部12が皮膚Sに穿刺されるのを防ぐ。
【0024】
[第5の実施形態]
図9に本発明の第5の実施形態に係るマイクロニードル5の斜視図を示した。マイクロニードル5は、第1の面11Aおよび第2の面11Bを備える基板11と、第1の面11Aに形成された突起部12と、構造体14とを備える。突起部は、1本でも良いし、複数本でもよい。そして、基板11の第1の面11Aは、突起部12と重ならないように構造体14と接続している。構造体14は、使用前の状態において、内部に密閉された空洞を有している。
【0025】
図10にマイクロニードル5の使用説明図を示した。マイクロニードル5は、使用に際して、初めに、突起部12が皮膚Sに対向するように配置される(図10の(A)、図10の(B))。そして、基板11を指Fで皮膚Sに向かって所定以上の大きさの力で押圧すると、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊され、あわせて、基板11の第1の面11Aにある突起部12が皮膚に穿刺される(図8の(C))。マイクロニードル5は、基板11を押圧すると、荷重が所定の値を超えたときに、構造体14の密閉された空洞を形成する壁面が破壊される。そして破壊の際に、壁面が破壊されることにより、例えば「パンッ」といった音が発生する。これにより、使用者はマイクロニードル5の使用感を得ることができる。また、本発明のマイクロニードル5は、荷重が所定の値を超えたときに構造体14が破壊されるため、突起部12を皮膚Sに穿刺する際の穿刺荷重を所定の荷重とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺をコントロール可能なものとすることができる。
【0026】
また、構造体14は、マイクロニードル5を皮膚Sに配置した際に、押圧前に突起部12が皮膚Sに穿刺されるのを防ぐ。
【0027】
[マイクロニードルの構成]
マイクロニードル1〜5に用いられる材料については、生体適合性を有する材料から形成されることが好ましい。マイクロニードル1〜5を構成する材料としては、例えば、シリコンや、ステンレス鋼、チタン、あるいはマンガン等の金属や、医療用シリコーン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカーボネート、あるいは環状オレフィンコポリマー等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、マイクロニードル1〜5は、皮膚が有する水分によって溶解する材料、すなわち、水溶性材料から構成されていてもよい。水溶性材料としては、水溶性高分子や多糖類を用いることができる。水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、オリゴキトサンが挙げられる。また、多糖類としては、トレハロースやマルトースが挙げられる。水溶性材料から形成された突起部12は、皮膚に刺された後、皮内で溶解する。なお、基板11と突起部12とは、互いに同一の材料から形成されてもよいし、互いに異なる材料から形成されてもよい。
【0028】
また、マイクロニードル1に用いる基板11としては、基板11の第2の面11Bを押圧し、荷重が所定の値を超えたときに基板11を凹状から凸状に反転させる必要があるため、上述の材料から適宜選択される。
【0029】
マイクロニードル1〜5の突起部12は、皮膚に穿刺される領域である。突起部12は、穿刺することが可能であれば、その形状は、円錐形状であってもよいし、角錐形状であってもよい。また、突起部12は、例えば、円柱形状や角柱形状のように、先端が尖っていない形状であってもよい。また、突起部12は、例えば、円柱に円錐が積層された形状のように、2以上の立体が結合した形状であってもよい。また、突起部12の側壁には、括れや段差が形成されていてもよいし、溝や孔が形成されていてもよい。
【0030】
マイクロニードル1〜5の突起部の高さHは、基板11の厚さ方向、すなわち、基板11の第1の面11Aと直交する方向における、第1の面11Aから突起部12の先端までの長さである。突起部12の高さHは、10μm以上3000μm以下であることが好ましい。
【0031】
突起部12の幅Dは、基板11の第1の面11Aに沿った方向、すなわち、第1の面11Aと平行な方向における突起部12の長さの最大値である。例えば、突起部12が正四角錐形状や正四角柱形状を有するとき、基板11の第1の面11Aにて、突起部12の底部によって区画された正方形における対角線の長さが、突起部12の幅Dである。また、例えば、突起部12が円錐形状や円柱形状を有するとき、突起部12の底部によって区画された円の直径が、突起部12の幅Dである。突起部12の幅Dは、1μm以上1mm以下であることが好ましい。突起部12の幅Dに対する高さHの比であるアスペクト比A(A=H/D)は、1以上10以下であることが好ましい。
【0032】
マイクロニードル1〜5が備える突起部12の数は、1以上であれば特に限定されない。マイクロニードル1〜5が複数の突起部12を備える場合、複数の突起部12は、基板11の第1の面11Aに規則的に並んでいてもよいし、不規則に並んでいてもよい。例えば、複数の突起部12は、格子状や同心円状に配列される。
【0033】
[支持部材の構成]
支持部材13は、使用前の状態において、凹状であり、凸形状側(基板11の接続されている面の反対面)から凹形状側(基板11の接続されている側の面)に押圧した際に凹状形状から凸状形状に反転し音が発生する。支持部材13の材料としては、アルミニウムやステンレスの金属シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の熱可塑性樹脂シートを使用することができる。なお、金属からなる支持部材13を用いるほうが、音がクリアなため好ましい。
【0034】
[構造体の構成]
構造体14は内部に密閉された空洞を有しており、また、所定以上の押圧により空洞を形成する壁面が破裂し、破裂音が出る必要がある。このような構造体14としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなる袋状物を例示することができる。例えば、構造体14の構成として、2枚のポリエチレンシートから成り、一方のシートを成型した円柱状の突起の中に空気を閉じ込めた構造体を例示することができる。
【0035】
[変形部材の構成]
変形部材15は、押圧に対し変形する部材である。例えば、ポリウレタンからなるスポンジ状物等を例示することができる。なお、変形部材15の厚さは、基板11から突起部12先端までの突起部高さよりも大きいことが好ましい。
【0036】
[板状部材の構成]
板状部材16しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリル酸等の熱可塑性樹脂からなるシート状物を例示することができる。
【0037】
なお、マイクロニードル1〜5は指で押圧されるマイクロニードルであることが好ましい。指で押圧するマイクロニードルは、使用感に乏しく、また、穿刺毎にマイクロニードルの皮膚への穿刺状態が異なりやすい。マイクロニードル1〜5を用いることにより、使用者はマイクロニードルの使用感を得ることができる。また、マイクロニードルを皮膚に穿刺する際の穿刺スピードを一定以上とすることができ、突起部12の皮膚への穿刺を確実なものとすることができる。
【実施例】
【0038】
<実施例1>
精密機械加工によってシリコン基板を加工し、円錐形状の突起部が、6列6行のマトリクス状に36本配列されているマイクロニードルの原版を形成した。次に、上記原版の表面に、メッキ法によりニッケル膜を成膜した。そして、90℃に加熱した重量パーセント濃度30%の水酸化カリウム水溶液を用いたウェットエッチングにより原版を除去し、原版の凹凸が反転された、ニッケルから成る凹版を作製した。
【0039】
次に、ヒドロキシプロピルセルロースを水に溶解し、重量パーセント濃度が5%であるヒドロキシプロピルセルロース水溶液を調整した。上述の凹版にヒドロキシプロピルセルロース水溶液を充填し、90℃に設定したホットプレートを用いて凹版とともに凹版に充填されたヒドロキシプロピルセルロース水溶液を加熱して、充填物を乾燥固化させた。固化した成形物を凹版から剥離したのち、成形物を円形に打ち抜いた。以上により基板上に高さ200μmの突起部を備える成形物を得た。
【0040】
また、ステンレス製の支持部材を用意した。支持部材は、一方の面が凹部形状であり、他方の面が凸部形状である。凸部側から凹部側に指で押圧した際に、凹凸形状が反転し、その際に「パコッ」という音が発生する。
【0041】
基板上に突起部を備える成形物を接着剤により、支持部材の凹部に接着させ、本発明のマイクロニードルを得た。
【0042】
人工皮膚を用意し、得られたマイクロニードルを突起部と人工皮膚が対向するように配置し、支持部材を凸部側から指で押圧した。押圧した際に、凹凸形状が反転し、その際に「パコッ」という音が発生することを確認した。また、穿刺後の人工皮膚を確認したところ、36本の穿刺痕が確認された。
【0043】
<実施例2>
精密機械加工によってシリコン基板を加工し、円錐形状の突起部が、6列6行のマトリクス状に36本配列されているマイクロニードルの原版を形成した。次に、上記原版の表面に、メッキ法によりニッケル膜を成膜した。そして、90℃に加熱した重量パーセント濃度30%の水酸化カリウム水溶液を用いたウェットエッチングにより原版を除去し、原版の凹凸が反転された、ニッケルから成る凹版を作製した。
【0044】
次に、ヒドロキシプロピルセルロースを水に溶解し、重量パーセント濃度が5%であるヒドロキシプロピルセルロース水溶液を調整した。上述の凹版にヒドロキシプロピルセルロース水溶液を充填し、90℃に設定したホットプレートを用いて凹版とともに凹版に充填されたヒドロキシプロピルセルロース水溶液を加熱して、充填物を乾燥固化させた。固化した成形物を凹版から剥離したのち、成形物を円形に打ち抜いた。以上により基板上に高さ200μmの突起部を備える成形物を得た。
【0045】
また、ポリエチレンシートから成り、一方のシートを成型した円柱状の突起の中に空気を閉じ込めた構造体を用意した。構造体は、指で押圧した際に破裂し、その際に「パチッ」という音が発生する。また、基板と略同形状のアクリルシートを板状部材として用意した。
【0046】
構造体の円柱の上面と底面を板状部材で固定し、底面の板状部材と成形物の基板の突起部形成面側と反対側の面を接着剤で固定し、本発明のマイクロニードルを得た。
【0047】
人工皮膚を用意し、得られたマイクロニードルを突起部と人工皮膚が対向するように配置し、支持部材を凸部側から指で押圧した構造物が破裂し、その際に「パチッ」という音が発生することを確認した。また、穿刺後の人工皮膚を確認したところ、36本の穿刺痕が確認された。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、マイクロニードルに用いることができる。
【符号の説明】
【0049】
1、2、3、4、5 マイクロニードル
11 基板
11A 第1の面
12A 第2の面
12 突起部
13 支持部材
14 構造体
15 変形部材
16 板状部材

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