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公開番号2019155310
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190919
出願番号2018048318
出願日20180315
発明の名称ドクターチャンバーコーター
出願人日鉄日新製鋼株式会社
代理人アクシス国際特許業務法人
主分類B05C 1/08 20060101AFI20190823BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ドクターチャンバーの内部及びロール体の洗浄をより確実に行うことができるドクターチャンバーコーターを提供する。
【解決手段】本発明によるドクターチャンバーコーターは、開口部2bを有するドクターチャンバー2と、周面が開口部2bを通してドクターチャンバー2の内部に臨むように配置されたロール体3とを備え、ドクターチャンバー2には、ドクターチャンバー2の内部に洗浄液を吹き付ける複数のチャンバー内洗浄ノズル202と、ドクターチャンバー2の内部からロール体3に洗浄液を吹き付ける複数のロール洗浄ノズル203とが取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲約 590 文字を表示【請求項1】
開口部を有するドクターチャンバーと、
周面が前記開口部を通して前記ドクターチャンバーの内部に臨むように配置されたロール体と
を備え、
前記ドクターチャンバーには、
前記ドクターチャンバーの内部に洗浄液を吹き付ける複数のチャンバー内洗浄ノズルと、
前記ドクターチャンバーの内部から前記ロール体に洗浄液を吹き付ける複数のロール洗浄ノズルと
が取り付けられている、
ドクターチャンバーコーター。
【請求項2】
前記複数のチャンバー内洗浄ノズル及び前記複数のロール洗浄ノズルは、前記ドクターチャンバーの上部に取り付けられているとともに、前記ドクターチャンバーの幅方向に互いにずらして配置されている、
請求項1記載のドクターチャンバーコーター。
【請求項3】
前記ドクターチャンバーには、前記ドクターチャンバーの内部に塗工液を供給する供給路と、前記ドクターチャンバーの内部から前記塗工液を排出する排出路とが接続されており、
前記複数のチャンバー内洗浄ノズル及び前記複数のロール洗浄ノズルから洗浄液が吹き出される前に、前記供給路、前記ドクターチャンバーの内部及び前記排出路に洗浄液が循環される、
請求項1又は請求項2に記載のドクターチャンバーコーター。

発明の詳細な説明約 5,600 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、被塗工物に塗工液を塗工するドクターチャンバーコーターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来用いられていたこの種のドクターチャンバーコーターとしては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来構成では、ドクターチャンバーの内部空間に塗工液を供給するとともに、ロール体の周面に付着した塗工液を被塗工物に塗工している。
【0003】
特許文献1には、ロール体(印刷版胴)を交換する際に、内部空間に塗工液を供給する供給路、内部空間及び内部空間から塗工液を排出する排出路に洗浄液を通し、ドクターチャンバーの内部及びロール体を洗浄することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8−58069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来のドクターチャンバーコーターでは、供給路、内部空間及び排出路に洗浄液を通しているので、ドクターチャンバーの内部及びロール体の洗浄をある程度は実現できる。しかしながら、例えば色が異なる塗料に変更する等、洗浄の前後で塗工液が混ざることを確実に回避する必要がある場合には、ドクターチャンバーの内部及びロール体の洗浄をより確実に行う必要がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドクターチャンバーの内部及びロール体の洗浄をより確実に行うことができるドクターチャンバーコーターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るドクターチャンバーコーターは、開口部を有するドクターチャンバーと、周面が開口部を通してドクターチャンバーの内部に臨むように配置されたロール体とを備え、ドクターチャンバーには、ドクターチャンバーの内部に洗浄液を吹き付ける複数のチャンバー内洗浄ノズルと、ドクターチャンバーの内部からロール体に洗浄液を吹き付ける複数のロール洗浄ノズルとが取り付けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のドクターチャンバーコーターによれば、複数のチャンバー内洗浄ノズルからドクターチャンバーの内部に洗浄液が吹き付けられるとともに、複数のロール洗浄ノズルからロール体に洗浄液が吹き付けられるので、ドクターチャンバーの内部及びロール体の洗浄をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態1によるドクターチャンバーコーターを示す構成図である。
図1のドクターチャンバーの背面図である。
図1のチャンバー内洗浄ノズルを示す側面図である。
図3のチャンバー内洗浄ノズルを示す正面図である。
図1のロール洗浄ノズルを示す側面図である。
図5のロール洗浄ノズルを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるドクターチャンバーコーターを示す構成図であり、図2の線A−Aに沿うドクターチャンバーコーターの断面図である。図2は、図1のドクターチャンバー2の背面図である。
【0011】
図1及び図2に示すドクターチャンバーコーター1は、例えば紙、プラスチック又は金属等の素材からなる帯状の被塗工物に塗工液を塗工するための設備である。塗工液としては、例えばインク、塗料及び化成処理液等を挙げることができる。
【0012】
図1に特に表れているように、ドクターチャンバーコーター1は、ドクターチャンバー2と、ロール体3とを有している。
【0013】
ドクターチャンバー2は、内部に塗工液2aが溜められる容器体である。ドクターチャンバー2の前部には、開口部2bが形成されている。ロール体3は、周面が開口部2bを通してドクターチャンバー2の内部に臨むように配置されている。ロール体3が回転駆動されることで、ドクターチャンバー2内の塗工液2aがロール体3の周面に順次付着する。ロール体3の周面に付着した塗工液2aが被塗工物に塗工される。ロール体3と被塗工物との間に他のロールが介在されてもよいし、ロール体3から被塗工物に直接的に塗工液2aの塗工が行われてもよい。
【0014】
ドクターチャンバー2には、チャンバー本体20、上流側ドクターブレード21及び下流側ドクターブレード22が含まれている。
【0015】
チャンバー本体20は、断面略C字状の部材である。上流側ドクターブレード21は、ロール体3の回転方向に係る開口部2bの上流側に配置された長手状部材である。同様に、下流側ドクターブレード22は、ロール体3の回転方向に係る開口部2bの下流側に配置された長手状部材である。ドクターチャンバー2の開口部2bは、上流側ドクターブレード21及び下流側ドクターブレード22の先端間の空隙によって定義できる。
【0016】
上流側ドクターブレード21及び下流側ドクターブレード22の先端は、ロール体3の周面に突き当てられている。各ブレード21,22の先端がロール体3の周面に突き当てられていることで、チャンバー本体20の内部は周囲が全体として囲われた空間とされている。図示しないが、ロール体3の周面には凹部が形成されている。下流側ドクターブレード22は、凹部内の塗工液2aを残すように、ロール体3の周面に付着した塗工液2aを掻きとる。これにより、一定量の塗工液2aがロール体3の周面に残るようにされている。
【0017】
チャンバー本体20には、供給路200、一対の排出路201、複数のチャンバー内洗浄ノズル202及び複数のロール洗浄ノズル203が設けられている。
【0018】
図2に特に表れているように、本実施の形態の供給路200は、チャンバー本体20の幅方向20w(ロール体3の軸方向)に係る一端下部に配置されている。また、本実施の形態の排出路201は、チャンバー本体20の幅方向20wに係る他端上部に配置されている。供給路200からチャンバー本体20の内部に塗工液2aが供給され、チャンバー本体20の内部で排出路201の高さまで溜まった塗工液2aが排出路201から排出される。すなわち、本実施の形態の供給路200及び排出路201は、チャンバー本体20の幅方向20wに係る一端下部から他端上部に向かう塗工液2aの襷掛け流路(斜めの流れ)をチャンバー本体20の内部に形成する。図2において二点鎖線で示すように、チャンバー本体20の幅方向20wに係る供給路200及び排出路201の位置が逆転されていてもよい。また、図2において実線(又は二点鎖線)で示す供給路200と、二点鎖線(又は実線)で示す排出路201とを組み合わせて使用してもよい。
【0019】
ここで、例えば色の異なる塗料に変更する等の場合に、例えば供給路200に接続されたポンプを逆駆動する等の方法によりドクターチャンバー2の内部から塗工液2aを抜いた後に、ドクターチャンバー2の内部を洗浄する必要がある。チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203は、ドクターチャンバー2の内部を洗浄するための構成である。
【0020】
図2に加えて図3及び図4を用い、チャンバー内洗浄ノズル202について説明する。図3は、図1のチャンバー内洗浄ノズル202を示す側面図であり、チャンバー内洗浄ノズル202から洗浄液が吹き出されている状態を示している。図4は、図3のチャンバー内洗浄ノズル202を示す正面図である。
【0021】
図2に示すように、複数のチャンバー内洗浄ノズル202は、ドクターチャンバー2の幅方向2wに互いに間隔を置いてドクターチャンバー2(チャンバー本体20)の上部に取り付けられている。各チャンバー内洗浄ノズル202は、ドクターチャンバー2の上部から下部に向けてドクターチャンバー2の内部に洗浄液を吹き付けるように設けられている。各チャンバー内洗浄ノズル202からドクターチャンバー2の内部に洗浄液を吹き付けられることで、ドクターチャンバー2の内部が洗浄される。
【0022】
各チャンバー内洗浄ノズル202の洗浄液の噴射角は、例えば40°等、各チャンバー内洗浄ノズル202の洗浄液がドクターチャンバー2の上部で互いに重ならず、かつ各チャンバー内洗浄ノズル202の洗浄液がドクターチャンバー2の下部で互いに重なるように設定される。各チャンバー内洗浄ノズル202からの洗浄液の噴射流量は、例えば0.2L/min以上かつ0.6L/min以下等、ドクターチャンバー2の内部の洗浄に必要かつ十分な量に設定される。
【0023】
次に、図2に加えて図5及び図6を用い、ロール洗浄ノズル203について説明する。図5は、図1のロール洗浄ノズル203を示す側面図であり、ロール洗浄ノズル203から洗浄液が吹き出されている状態を示している。図6は、図5のロール洗浄ノズル203を示す正面図である。
【0024】
図2に示すように、複数のロール洗浄ノズル203は、ドクターチャンバー2の幅方向2wに互いに間隔を置いてドクターチャンバー2(チャンバー本体20)の上部に取り付けられている。各ロール洗浄ノズル203は、ドクターチャンバー2の上部から斜め下方に向けてロール体3に洗浄液を吹き付けるように設けられている。各ロール洗浄ノズル203からロール体3に洗浄液を吹き付けられることで、ロール体3の周面が洗浄される。
【0025】
各ロール洗浄ノズル203の洗浄液の噴射角は、例えば80°等、各ロール洗浄ノズル203の洗浄液がそれらロール洗浄ノズル203の近傍で互いに重ならず、かつ各ロール洗浄ノズル203の洗浄液がロール体3の周面で互いに重なるように設定される。各ロール洗浄ノズル203からの洗浄液の噴射流量は、例えば0.2L/min以上かつ0.6L/min以下等、ロール体3の周面の洗浄に必要かつ十分な量に設定される。
【0026】
図2に特に表れているように、チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203は、ドクターチャンバー2の上部に取り付けられているとともに、ドクターチャンバー2の幅方向2wに互いにずらして配置されている。これにより、チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203から同時に洗浄液を吹き出しても、それらチャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203からの洗浄液が互いに干渉することを回避することができる。
【0027】
チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203からの洗浄液によるドクターチャンバー2の内部の洗浄の前に、供給路200、ドクターチャンバー2の内部及び排出路201に洗浄液を循環させて、ドクターチャンバー2の内部の粗洗浄を行うこともできる。この粗洗浄を行う場合、チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203から吹き出される洗浄液は、ドクターチャンバー2の内部の仕上げ洗浄のためのものであり、循環に用いられた洗浄液とは別の新液が用いられる。仕上げ洗浄の前に洗浄液の循環による粗洗浄が行われることで、洗浄液の使用量を抑えることができる。
【0028】
このようなドクターチャンバーコーター1では、複数のチャンバー内洗浄ノズル202からドクターチャンバー2の内部に洗浄液が吹き付けられるとともに、複数のロール洗浄ノズル203からロール体3に洗浄液が吹き付けられるので、ドクターチャンバー2の内部及びロール体3の洗浄をより確実に行うことができる。
【0029】
また、複数のチャンバー内洗浄ノズル202及び複数のロール洗浄ノズル203は、ドクターチャンバー2の上部に取り付けられているとともに、ドクターチャンバー2の幅方向2wに互いにずらして配置されているので、チャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203から同時に洗浄液を吹き出しても、それらチャンバー内洗浄ノズル202及びロール洗浄ノズル203からの洗浄液が互いに干渉することを回避することができる。これにより、ドクターチャンバー2の内部及びロール体3の洗浄をより確実に行うことができる。
【0030】
さらに、複数のチャンバー内洗浄ノズル202及び複数のロール洗浄ノズル203から洗浄液が吹き出される前に、供給路200、ドクターチャンバー2の内部及び排出路201に洗浄液が循環されるので、洗浄液の使用量を抑えることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ドクターチャンバーコーター
2 ドクターチャンバー
3 ロール体
200 供給路
201 排出路
202 チャンバー内洗浄ノズル
203 ロール洗浄ノズル

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