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公開番号2019149253
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190905
出願番号2018032234
出願日20180226
発明の名称コネクタ
出願人京セラ株式会社
代理人特許業務法人酒井国際特許事務所
主分類H01R 13/64 20060101AFI20190809BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】アクチュエータが正しく閉まっているか否かを検査で容易に判定できるコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタは、ケーブルに面する表面である第1主面、及び第1主面とは反対側の表面である背面を備えるインシュレータと、ケーブルと基板とを電気的に接続するコンタクトと、基板に平行な回転軸を中心に回転できるアクチュエータと、を備える。アクチュエータは、回転軸に対して交差する板状の側壁を備える。側壁は、前記アクチュエータが前記ケーブルに近付く方向に回転させられた時に前記第1主面に面する表面である第2主面を備える基部と、基部から突出する認識部と、を備える。第2主面に対して直交する方向における、回転軸から認識部の先端までの距離は、回転軸から背面までの距離よりも大きい。
【選択図】図7
特許請求の範囲約 1,100 文字を表示【請求項1】
ケーブルに面する表面である第1主面、及び前記第1主面とは反対側の表面である背面を備えるインシュレータと、
前記ケーブルと基板とを電気的に接続するコンタクトと、
前記基板に平行な回転軸を中心に回転できるアクチュエータと、
を備え、
前記アクチュエータは、前記回転軸に対して交差する板状の側壁を備え、
前記側壁は、前記アクチュエータが前記ケーブルに近付く方向に回転させられた時に前記第1主面に面する表面である第2主面を備える基部と、前記基部から突出する認識部と、を備え、
前記第2主面に対して直交する方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸から前記背面までの距離よりも大きい
コネクタ。
【請求項2】
前記回転軸に対して直交し且つ前記第2主面と平行な方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸に対して直交し且つ前記背面と平行な方向における、前記回転軸から前記インシュレータの上面までの距離とは異なる
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記回転軸に対して直交し且つ前記第2主面と平行な方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸に対して直交し且つ前記背面と平行な方向における、前記回転軸から前記インシュレータの上面までの距離よりも大きい
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記認識部は、前記第2主面に対して直交する方向において前記回転軸から最も遠い表面である第1端面と、前記第1端面の端部に位置する第1稜線と、を備える
請求項1から3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記認識部は、前記インシュレータとは反対側の表面であって平面状である上面を備える
請求項1から4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記インシュレータは、前記背面から最も遠い表面である前面を備え、
前記基部は、前記回転軸に対して前記第2主面とは反対側に位置する表面である第2端面を備え、
前記第2主面に対して直交する方向における、前記回転軸から前記第2端面までの距離は、前記回転軸から前記前面までの距離よりも大きい
請求項1から5のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記基部は、前記第2端面の端部に位置する第2稜線を備える
請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記基部は、前記第2端面に繋がる曲面を備え、
前記回転軸と平行な方向から見て、前記曲面は、前記回転軸を中心とした円弧を描く
請求項6又は7に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明約 13,000 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit:FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)等(以下、ケーブルという)を基板に接続するためにコネクタが用いられる。特許文献1にはコネクタの一例が記載されている。特許文献1のコネクタにおいては、ハウジングに対して回転できるカバー部材がケーブルの耳部を覆うことによって、ケーブルがハウジングから抜け出ることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014−26765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、カバー部材と耳部との干渉等によってカバー部材が正しく閉まらないことがある。正しく閉まっていないカバー部材は、製品検査等で検出する必要がある。このため、カバー部材が正しく閉まっているか否かを検査で容易に判定できるコネクタが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様のコネクタは、ケーブルに面する表面である第1主面、及び前記第1主面とは反対側の表面である背面を備えるインシュレータと、前記ケーブルと基板とを電気的に接続するコンタクトと、前記基板に平行な回転軸を中心に回転できるアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータは、前記回転軸に対して交差する板状の側壁を備え、前記側壁は、前記アクチュエータが前記ケーブルに近付く方向に回転させられた時に前記第1主面に面する表面である第2主面を備える基部と、前記基部から突出する認識部と、を備え、前記第2主面に対して直交する方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸から前記背面までの距離よりも大きい。
【0006】
前記回転軸に対して直交し且つ前記第2主面と平行な方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸に対して直交し且つ前記背面と平行な方向における、前記回転軸から前記インシュレータの上面までの距離とは異なってもよい。
【0007】
前記回転軸に対して直交し且つ前記第2主面と平行な方向における、前記回転軸から前記認識部の先端までの距離は、前記回転軸に対して直交し且つ前記背面と平行な方向における、前記回転軸から前記インシュレータの上面までの距離よりも大きくてもよい。
【0008】
前記認識部は、前記第2主面に対して直交する方向において前記回転軸から最も遠い表面である第1端面と、前記第1端面の端部に位置する第1稜線と、を備えてもよい。
【0009】
前記認識部は、前記インシュレータとは反対側の表面であって平面状である上面を備えてもよい。
【0010】
前記インシュレータは、前記背面から最も遠い表面である前面を備え、前記基部は、前記回転軸に対して前記第2主面とは反対側に位置する表面である第2端面を備え、前記第2主面に対して直交する方向における、前記回転軸から前記第2端面までの距離は、前記回転軸から前記前面までの距離よりも大きくてもよい。
【0011】
前記基部は、前記第2端面の端部に位置する第2稜線を備えてもよい。
【0012】
前記基部は、前記第2端面に繋がる曲面を備え、前記回転軸と平行な方向から見て、前記曲面は、前記回転軸を中心とした円弧を描いてもよい。
【発明の効果】
【0013】
コネクタにおいては、アクチュエータが正しく閉まっていれば、平面視で認識部がインシュレータから突出する。一方、アクチュエータが正しく閉まっていなければ、平面視で認識部がインシュレータから突出しないか、認識部の突出量が小さくなる。したがって、コネクタによれば、アクチュエータが正しく閉まっているか否かを検査で容易に判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1は、実施形態のコネクタ及びケーブルの斜視図である。
図2は、実施形態のコネクタの斜視図である。
図3は、実施形態のコネクタ及びケーブルの斜視図である。
図4は、実施形態のコネクタの斜視図である。
図5は、実施形態のコネクタ及びケーブルの左側面図である。
図6は、実施形態のコネクタ及びケーブルの平面図である。
図7は、図6のA−A断面図である。
図8は、アクチュエータが正しく閉じられている状態の側壁の平面図である。
図9は、アクチュエータが正しく閉じられていない状態の側壁の平面図である。
図10は、図9のB−B断面図である。
図11は、変形例のコネクタの斜視図である。
図12は、変形例のコネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示のコネクタの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態により発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0016】
(実施形態)
図1は、実施形態のコネクタ及びケーブルの斜視図である。図2は、実施形態のコネクタの斜視図である。図3は、実施形態のコネクタ及びケーブルの斜視図である。図4は、実施形態のコネクタの斜視図である。
【0017】
図1に示すように、実施形態のコネクタ1は、ケーブル8と基板9とを接続するための装置である。コネクタ1は、基板9に固定される。ケーブル8は、フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit:FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)等である。ケーブル8は、可撓性を有する薄い板状のケーブルである。基板9は、プリント基板であり、複数の電子部品を備える。
【0018】
以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。Z軸は、基板9に対して直交する。X軸は、コネクタ1の長手方向に平行である。Y軸は、X軸及びZ軸の両方に対して直交する。X軸に沿う方向はX方向と記載され、Y軸に沿う方向はY方向と記載され、Z軸に沿う方向はZ方向と記載される。Z方向のうち、基板9からコネクタ1に向かう方向を+Z方向とする。Y方向のうち、ケーブル8から後述するインシュレータ2に向かう方向を+Y方向とする。+Z方向を上として+Y方向を見た場合の右方向を+X方向とする。
【0019】
図2に示すように、複数のコンタクト4と、インシュレータ2と、アクチュエータ3と、を備える。複数のコンタクト4は、インシュレータ2に保持される。複数のコンタクト4は、X方向に所定の間隔を空けて並べられる。コンタクト4は、基板9に固定される。コンタクト4は、ケーブル8を把持する。コンタクト4は、基板9とケーブル8とを電気的に接続する。
【0020】
図5は、実施形態のコネクタ及びケーブルの左側面図である。図6は、実施形態のコネクタ及びケーブルの平面図である。図7は、図6のA−A断面図である。
【0021】
図4に示すように、インシュレータ2は、2つの端壁21と、後壁23と、を備える。端壁21は、X軸に対して直交する板状である。後壁23は、Y軸に対して直交する板状である。2つの端壁21は、後壁23によって接続されている。
【0022】
図7に示すように、後壁23は、上面23aと、第1主面23cと、背面23bと、前面23fと、を備える。上面23aは、Z軸に対して直交し且つ+Z方向を向く表面である。第1主面23cは、Y軸に対して直交し且つ−Y方向を向く表面である。第1主面23cは、ケーブル8に面する表面である。背面23bは、Y軸に対して直交し且つ+Y方向を向く表面である。背面23bは、第1主面23cとは反対側の表面である。前面23fは、Y軸に対して直交し且つ−Y方向を向く表面である。前面23fは、背面23bから最も遠い表面である。また、図4及び図7に示すように、後壁23は、2つの凹部235を備える。凹部235は、上面23aに設けられた溝である。
【0023】
アクチュエータ3は、インシュレータ2に取り付けられる。アクチュエータ3は、インシュレータ2に対して回転できる。アクチュエータ3は、図5に示す回転軸Rを中心に回転する。回転軸Rは、X軸と平行である。すなわち、回転軸Rは、基板9と平行である。
【0024】
図2に示すように、アクチュエータ3は、2つの側壁31と、第1プレート33と、第2プレート34と、を備える。側壁31は、X軸に対して直交する板状である。第1プレート33は、側壁31に対して直交する板状である。第2プレート34は、側壁31及び第1プレート33に対して直交する板状である。2つの側壁31は、第1プレート33及び第2プレート34によって接続されている。第1プレート33及び第2プレート34によって、アクチュエータ3の強度が向上する。
【0025】
Z方向から見て、2つの側壁31は、コンタクト4からずれた位置に配置されている。すなわち、2つの側壁31は、平面視でコンタクト4に重ならない。+X方向側の側壁31は、複数のコンタクト4のうち+X方向側の端部に位置するコンタクト4に対して、+X方向に位置する。−X方向側の側壁31は、複数のコンタクト4のうち−X方向側の端部に位置するコンタクト4に対して、−X方向に位置する。
【0026】
図5及び図7に示すように、側壁31は、基部311と、シャフト319と、認識部313と、凸部315と、を備える。図7に示すように、基部311は、上面311aと、第2主面311cと、第2端面311bと、曲面311dと、第2稜線311eと、を備える。第2主面311cは、アクチュエータ3がケーブル8に近付く方向に回転させられた時に第1主面23cに面する表面である。第2端面311bは、第2主面311cとは反対側に位置する表面である。第2端面311bは、第2主面311cと平行である。曲面311dは、第2端面311b及び上面311aを繋ぐ。X方向から見て、曲面311dは、回転軸Rを中心とした円弧を描く。第2稜線311eは、曲面311dと第2端面311bとが交差する位置に形成される。すなわち、第2稜線311eは、曲面311dの端部及び第2端面311bの端部に位置する。
【0027】
以下の説明において、第2主面311cが第1主面23cに平行である状態は、第1状態と記載される。第2主面311cが第1主面23cに対して直交する状態は、第2状態と記載される。図1、図2及び図5から図7は、第1状態を示す。第1状態は、アクチュエータ3が閉じた状態ともいえる。図3及び図4は、第2状態を示す。第2状態は、アクチュエータ3が開いた状態ともいえる。第2状態では、ケーブル8をインシュレータ2とアクチュエータ3との間に挿入することが可能である。ケーブル8がインシュレータ2とアクチュエータ3との間に挿入された後、アクチュエータ3がケーブル8に近付く方向へ回転させられる。アクチュエータ3が所定の位置まで回転すると、インシュレータ2に設けられたロック機構によってアクチュエータ3が位置決めされる。
【0028】
図7に示すように、第1状態で、基部311の上面311aは、Z軸に対して直交し且つ+Z方向を向く。第1状態で、基部311の第2主面311cは、Y軸に対して直交し且つ+Y方向を向く。第1状態で、第2主面311cは、ケーブル8の耳部81に面する。第1状態で、基部311の第2端面311bは、Y軸に対して直交し且つ−Y方向を向く。第1状態で、第2稜線311eは、側壁31のうち−Y方向の端部に位置する。
【0029】
図7に示すように、距離L5は、距離L6よりも大きい。距離L5は、第2主面311cに対して直交する方向(図7に示す第1状態でY方向)における、回転軸Rから第2端面311bまでの距離である。距離L6は、回転軸Rから前面23fまでの距離である。
【0030】
図6に示すように、シャフト319は、基部311からX方向に突出する。シャフト319は、インシュレータ2の端壁21に取り付けられる。アクチュエータ3は、シャフト319を中心に回転する。回転軸Rは、シャフト319をX軸に対して直交する平面で切った断面の中心を通る直線である。
【0031】
図7に示すように、認識部313は、基部311から、第2主面311cに対して直交する方向に突出する。図7に示すように、第1状態で、認識部313は、基部311から+Y方向に突出する。第1状態で、認識部313は、インシュレータ2の第1主面23cに対して+Y方向に位置し、凹部235に嵌まる。第1状態で、認識部313は、インシュレータ2の背面23bから+Y方向に突出する。
【0032】
図7に示すように、認識部313は、上面313aと、第1端面313bと、第1稜線313eと、を備える。上面313aは、インシュレータ2の後壁23とは反対側の表面であって、平面状である。上面313aは、基部311の上面311aと繋がっている。第1端面313bは、第2主面311cに対して直交する方向で回転軸Rから最も遠い表面である。上面313aと第1端面313bとがなす角度は、90°である。第1稜線313eは、上面313aと第1端面313bとが交差する位置に形成される。すなわち、第1稜線313eは、上面313aの端部及び第1端面313bの端部に位置する。第2端面311bから第1端面313bまでの距離(第1状態での側壁31のY方向の長さ)は、インシュレータ2の端壁21のY方向の長さよりも大きい。第2端面311bから第1端面313bまでの距離は、できるだけ大きい方が望ましい。
【0033】
図7に示すように、第1状態で、上面313aは、Z軸に対して直交し且つ+Z方向を向く。第1状態で、第1端面313bは、Y軸に対して直交し且つ+Y方向を向く。第1状態で、第1稜線313eは、側壁31のうち+Y方向の端部に位置する。
【0034】
図7に示すように、距離L1は、距離L2よりも大きい。距離L1は、第2主面311cに対して直交する方向(図7に示す第1状態でY方向)における、回転軸Rから認識部313の先端(第1端面313b)までの距離である。距離L2は、回転軸Rから背面23bまでの距離である。
【0035】
図7に示すように、認識部313の上面313aは、インシュレータ2の上面23aに対してZ方向にずれている。図7に示すように、距離L3は、距離L4よりも大きい。距離L3は、回転軸Rに対して直交し且つ第2主面311cと平行な方向(図7に示す第1状態でZ方向)における回転軸Rから認識部313の先端(上面313a)までの距離である。距離L4は、回転軸Rに対して直交し且つ背面23bと平行な方向(図7に示す第1状態でZ方向)における、回転軸Rから後壁23の上面23aまでの距離である。
【0036】
図7に示すように、凸部315は、基部311から、第2主面311cに対して直交する方向に突出する。第1状態で、凸部315は、インシュレータ2の第1主面23cに対して−Y方向に位置し、且つ凹部235に対して−Z方向に位置する。第1状態で、凸部315は、第1主面23cに隙間を空けて対向する。第1状態で、凸部315は、ケーブル8の耳部81の+Z方向側を覆う。これにより、ケーブル8が抜け止めされる。
【0037】
図2に示すように、第1プレート33は、一方の側壁31から他方の側壁31に亘る部材である。第1プレート33は、第2主面311cに対して直交する板状である。第1状態で、第1プレート33は、Z軸に対して直交する板状である。図6に示すように、第1プレート33は、は、切欠き331を備える。切欠き331は、第1状態においてZ方向でコンタクト4の少なくとも1つに重なる。これにより、Z方向からコンタクト4の実装状態を確認することが可能となる。
【0038】
第2プレート34は、一方の側壁31から他方の側壁31に亘る部材である。第2プレート34は、第1プレート33に対して直交する板状である。第1状態で、第2プレート34は、Y軸に対して直交する板状である。第1プレート33及び第2プレート34によってアクチュエータ3の強度が向上する。
【0039】
図8は、アクチュエータが正しく閉じられている状態の側壁の平面図である。図9は、アクチュエータが正しく閉じられていない状態の側壁の平面図である。図10は、図9のB−B断面図である。図1及び図5から図8は、アクチュエータ3が正しく閉じられている状態を示す。アクチュエータ3が正しく閉じられている状態とは、図7に示すように、側壁31の凸部315がケーブル8の耳部81よりも+Z方向に位置する状態である。アクチュエータ3が正しく閉じられていない状態とは、図10に示すように、凸部315が耳部81の−Y方向に乗り上げた状態である。
【0040】
ケーブル8が正しい位置に配置された場合、図7に示すように、側壁31の凸部315がケーブル8の耳部81よりも+Z方向に位置する。この場合、第2主面311cが第1主面23cと平行になる。このため、図8に示すように、認識部313が、インシュレータ2の背面23bよりも+Y方向に突出する。
【0041】
一方、ケーブル8が正しい位置に配置されなかった場合、側壁31の凸部315がケーブル8の耳部81と干渉する。すなわち、凸部315が耳部81の−Y方向に乗り上げる。この場合、第2主面311cが第1主面23cと平行にならない。このため、例えば図9に示すように、認識部313が、インシュレータ2の背面23bから突出しない。又は、認識部313が背面23bよりも+Y方向に突出したとしても、図8の場合と比較して突出量が小さくなる。
【0042】
ケーブル8が接続されたコネクタ1に対して、ケーブル8が正しく接続されているか否かを判定する製品検査が行われる。コネクタ1は、検査装置によって自動的に検査される。検査装置は、例えば自動光学検査装置(Automated Optical Inspection:AOI)である。検査装置は、+Z方向側からコネクタ1をカメラでスキャンする。
【0043】
検査装置は、認識部313の位置に基づいて、ケーブル8が正しく接続されているか否かを判定する。例えば、検査装置は、図8及び図9に示すように所定の基準線S1に対する認識部313の第1稜線313eの位置を検出する。基準線S1は、例えばインシュレータ2の背面23bに重なる直線である。図8に示すように第1稜線313eが基準線S1よりも+Y方向側に位置する場合に、検査装置は、ケーブル8が正しく接続されていると判定する。図9に示すように第1稜線313eが基準線S1よりも−Y方向側に位置する場合に、検査装置は、ケーブル8が正しく接続されていないと判定する。
【0044】
なお、基準線S1は、必ずしも背面23bに重なる直線でなくてもよい。基準線S1の位置は、特に限定されない。また、検査装置は、基準線S1に対する認識部313の突出量を検出してもよい。検査装置は、図8及び図9に示すような任意の領域A1において認識部313が占める面積に基づいて、ケーブル8が正しく接続されているか否かを判定してもよい。
【0045】
検査装置は、基部311の位置に基づいて、ケーブル8が正しく接続されているか否かを判定する。例えば、検査装置は、図8及び図9に示すように所定の基準線S2に対する基部311の第2稜線311eの位置を検出する。図8に示すように第2稜線311eが基準線S1よりも+Y方向側に位置する場合に、検査装置は、ケーブル8が正しく接続されていると判定する。図9に示すように第2稜線311eが基準線S2よりも−Y方向側に位置する場合に、検査装置は、ケーブル8が正しく接続されていないと判定する。
【0046】
なお、基準線S2の位置は、特に限定されない。また、検査装置は、基準線S2に対する基部311の突出量を検出してもよい。検査装置は、図8及び図9に示すような任意の領域A2において基部311が占める面積に基づいて、ケーブル8が正しく接続されているか否かを判定してもよい。
【0047】
インシュレータ2は、必ずしも凹部235を備えていなくてもよい。ただし、認識部313が所定の位置からX方向にずれにくくなる点で、インシュレータ2が凹部235を備える方が望ましい。認識部313が凹部235によって位置決めされることによって、検査装置の判定精度が向上する。
【0048】
アクチュエータ3の基部311において、第2端面311bは、第2主面311cと平行でなくてもよい。第2端面311bが上面311aに対してなす角度が90°以下であればよい。認識部313において、上面313aと第1端面313bとがなす角度は、90°でなくてもよく、90°以下であればよい。
【0049】
2つの側壁31は、平面視でコンタクト4と重なっていてもよい。ただし、コンタクト4の実装状態を確認しやすくなる点で、2つの側壁31が平面視でコンタクト4と重なっていない方が望ましい。
【0050】
コネクタ1は、アクチュエータ3をインシュレータ2から遠ざかる方向に押す弾性部材を備えていてもよい。弾性部材は、例えば金属で形成されたバネである。
【0051】
以上で説明したように、コネクタ1は、インシュレータ2と、コンタクト4と、アクチュエータ3と、を備える。インシュレータ2は、ケーブル8に面する表面である第1主面23c、及び第1主面23cとは反対側の表面である背面23bを備える。コンタクト4は、ケーブル8と基板9とを電気的に接続する。アクチュエータ3は、基板9と平行な回転軸Rを中心に回転できる。アクチュエータ3は、回転軸Rに対して交差する板状の側壁31を備える。側壁31は、アクチュエータ3がケーブル8に近付く方向に回転させられた時に第1主面23cに面する表面である第2主面311cを備える基部311と、基部311から突出する認識部313と、を備える。第2主面311cに対して直交する方向における、回転軸Rから認識部313の先端(第1端面313b)までの距離L1は、回転軸Rから背面23bまでの距離L2よりも大きい。
【0052】
これにより、アクチュエータ3が正しく閉まっていれば、平面視で認識部313がインシュレータ2から突出する。一方、アクチュエータ3が正しく閉まっていなければ、平面視で認識部313がインシュレータ2から突出しないか、認識部313の突出量が小さくなる。したがって、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かを検査で容易に判定できる。
【0053】
コネクタ1において、回転軸Rに対して直交し且つ第2主面311cと平行な方向における、回転軸Rから認識部313の先端(上面313a)までの距離L3は、回転軸Rに対して直交し且つ背面23bと平行な方向における、回転軸Rからインシュレータ2の上面23aまでの距離L4とは異なる。これにより、検査装置のカメラのピントを認識部313に合わせ且つインシュレータ2の上面23aからずらすことが可能となる。このため、検査装置がインシュレータ2の上面23aを認識部313と誤認識することが抑制される。
【0054】
コネクタ1において、回転軸Rに対して直交し且つ第2主面311cと平行な方向における、回転軸Rから認識部313の先端(上面313a)までの距離L3は、回転軸Rに対して直交し且つ背面23bと平行な方向における、回転軸Rからインシュレータ2の上面23aまでの距離L4よりも大きい。これにより、回転軸Rから認識部313までの距離が大きくなる。このため、アクチュエータ3が正しく閉まっていない場合の認識部313の位置ずれが大きくなりやすい。したがって、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査がより容易になる。
【0055】
コネクタ1において、認識部313は、第2主面311cに対して直交する方向において回転軸Rから最も遠い表面である第1端面313bと、第1端面313bの端部に位置する第1稜線313eと、を備える。これにより、平面視において認識部313の先端の位置が明確になる。このため、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査がより容易になる。
【0056】
コネクタ1において、認識部313は、インシュレータ2とは反対側の表面であって平面状である上面313aを備える。これにより、検査装置から照射される光の認識部313での反射が一様になりやすい。このため、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査がより容易になる。
【0057】
コネクタ1において、インシュレータ2は、背面23bから最も遠い表面である前面23fを備える。基部311は、回転軸Rに対して第2主面311cとは反対側に位置する表面である第2端面311bを備える。第2主面311cに対して直交する方向における、回転軸Rから第2端面311bまでの距離L5は、回転軸Rから前面23fまでの距離L6よりも大きい。
【0058】
言い換えると、以下の通りである。コネクタ1は、インシュレータ2と、コンタクト4と、アクチュエータ3と、を備える。インシュレータ2は、ケーブル8に面する表面である第1主面23c、第1主面23cとは反対側の表面である背面23b、及び背面23bから最も遠い表面である前面23fを備える。コンタクト4は、ケーブル8と基板9とを電気的に接続する。アクチュエータ3は、基板9と平行な回転軸Rを中心に回転できる。アクチュエータ3は、回転軸Rに対して交差する板状の側壁31を備える。側壁31は、アクチュエータ3がケーブル8に近付く方向に回転させられた時に第1主面23cに面する表面である第2主面311cと、回転軸Rに対して第2主面311cとは反対側に位置する表面である第2端面311bと、を備える。第2主面311cに対して直交する方向における、回転軸Rから第2端面311bまでの距離L5は、回転軸Rから前面23fまでの距離L6よりも大きい。
【0059】
これにより、アクチュエータ3が正しく閉まっていれば、平面視で基部311がインシュレータ2から突出する。一方、アクチュエータ3が正しく閉まっていなければ、平面視で基部311がインシュレータ2から突出しないか、認識部313の突出量が小さくなる。したがって、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かを検査で容易に判定できる。
【0060】
コネクタ1において、基部311は、第2端面311bの端部に位置する第2稜線311eを備える。これにより、平面視において基部311の先端の位置が明確になる。このため、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査がより容易になる。
【0061】
コネクタ1において、基部311は、第2端面311bに繋がる曲面311dを備える。回転軸Rと平行な方向から見て、曲面311dは、回転軸Rを中心とした円弧を描く。これにより、アクチュエータ3の回転角度に関わらず、検査装置から照射される光の曲面311dでの反射が一定となる。したがって、コネクタ1によれば、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査がより容易になる。また、検査装置のカメラのピント位置は、一定であることが望ましい。例えばカメラが曲面311dの一部を撮影する場合、曲面311dが回転軸Rを中心とした円弧であることによって、アクチュエータ3がある程度傾いていてもカメラから撮影対象部分までの位置が一定となる。このため、カメラのピント位置が一定であっても、撮影した画像が鮮明になりやすい。したがって、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査精度が向上する。
【0062】
本開示の実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本開示の実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
【0063】
図11は、変形例のコネクタの斜視図である。図12は、変形例のコネクタの断面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0064】
図11及び図12に示すように、変形例のコネクタ1Aのアクチュエータ3Aは、上述した側壁31とは異なる形状を有する側壁31Aを備える。図12に示すように、側壁31Aの基部311Aは、曲面311dAを備える。曲面311dAは、第2端面311b及び上面311aを繋ぐ。基部311Aは、曲面311dAの端部に上述した第2稜線311eを備えない。すなわち、曲面311dAと第2端面311bとが滑らかに繋がっている。このように、基部311Aは、第2稜線311eを備えなくてもよい。このような場合であっても、アクチュエータ3が正しく閉まっているか否かの検査に基部311Aを用いることは可能である。
【符号の説明】
【0065】
1、1A コネクタ
2 インシュレータ
21 端壁
23 後壁
235 凹部
23a 上面
23b 背面
23c 第1主面
23f 前面
3、3A アクチュエータ
31、31A 側壁
311 基部
311a 上面
311b 第2端面
311c 第2主面
311d 曲面
311e 第2稜線
313 認識部
313a 上面
313b 第1端面
313e 第1稜線
315 凸部
319 シャフト
33 第1プレート
34 第2プレート
4 コンタクト
8 ケーブル
81 耳部
9 基板

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