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公開番号2019144076
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190829
出願番号2018027893
出願日20180220
発明の名称構造体
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類G01N 15/00 20060101AFI20190802BHJP(測定;試験)
要約【課題】組み立てが容易で、必要に応じて蓋を取り外しやすくする構造体を提供する。
【解決手段】透明電極42がコーティングされたガラス板からなる底板部材4及び蓋部材2の間に、型枠となる保持部材3を互いの前記透明電極が向き合うように挟み込んでいる構造体であって、保持部材の蓋部材側が刺激によって接着力が大きく低下する接着剤で接合されていることを特徴とする前記構造体。
【選択図】図2
特許請求の範囲約 390 文字を表示【請求項1】
透明電極がコーティングされたガラス板からなる底板部材及び蓋部材の間に、
型枠となる保持部材を互いの前記透明電極が向き合うように挟み込んでいる構造体であって、前記保持部材の前記蓋部材側が刺激によって接着力が大きく低下する接着剤で接合されていることを特徴とする前記構造体。
【請求項2】
前記保持部材がフィルムの積層体であることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記底板部材に、微小の穴が1500個〜150万個配置された絶縁膜を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造体。
【請求項4】
前記底板部材、前記蓋部材及び前記保持部材で形成される空間に微小粒子を含む液体を保持し、前記微小粒子を誘電泳動によって前記微小の穴に移動させることを特徴とする、請求項3に記載の構造体。

発明の詳細な説明約 3,100 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、取り外し可能な蓋体を有した構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
微小粒子を平板に展開し、対物レンズとエリアセンサによって撮影するイメージサイトメトリ方式において、微小粒子の撮影、解析、回収を行おうとする場合、平板や加工基板に展開した粒子がブラウン運動や対流によって動くことで、回収時に見失ってしまう問題があり、下基板や蓋に微粒子を捕捉する仕組み導入する工夫が取られる(例えば、特許文献1参照)。その微粒子捕捉構造体においては、蓋と捕捉の仕組みの役割を果たす上基板が欠かせない構成部材であり、この上基板は微粒子回収時には、取り外せることが必要であって、その工夫としては、例えば特許文献2に開示されている。しかし、特許文献2のような方式では、内部から溶液が漏れてしまうため、外側からホルダーで押さえつけ、密閉性を確保する必要があり、全体の外形寸法や重量が増加したり、組み立てに手間がかかるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012−013549号公報
特開2016−116485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、組み立てが容易で、必要に応じて蓋を取り外しやすくする構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、保持部材と蓋部材とを刺激によって接着力が大きく低下する接着剤で接合することで、必要に応じて蓋を取り外しやすくする微粒子捕捉構造体が作製可能であることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は
透明電極がコーティングされたガラス板からなる底板部材及び蓋部材の間に、
型枠となる保持部材を互いの前記透明電極が向き合うように挟み込んでいる構造体であって、前記保持部材の前記蓋部材側が刺激によって接着力が大きく低下する接着剤で接合されていることを特徴とする微粒子捕捉構造体である。
【0007】
本発明の構造体は、底板部材、蓋部材及び保持部材を底板部材、保持部材、蓋部材の順に重ね、それぞれの部材の間が接着剤で接合されている。底板部材と保持部材との間はどのような接着剤で接合されていても特に制限はないが、保持部材と蓋部材との間は刺激によって接着力が大きく低下する接着剤で接合されている必要がある。このような接着剤としては例えば、紫外線硬化型樹脂が挙げられる。
【0008】
底板部材及び蓋部材の材質としてはガラス、アクリル、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネートが挙げられる。また、底板部材及び蓋部材の形状は矩形、円形が挙げられ、その厚みは観察するレンズに対応する厚み(およそ0.12mm−1.5mm)、大きさは特に問わない。底板部材及び蓋部材の材質、形状、厚み、大きさはそれぞれ同じであっても、異なっていても問題ない。底板部材及び蓋部材は、透明電極がコーティングされている必要があるが、ここで使用される透明電極には酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛等が挙げられ、その厚みは電極として十分な厚み(およそ20nm−300nm)あれば問題ない。そのコーティング方法にはスパッタ法、真空蒸着法、化学気相成長法を用いることができる。
【0009】
また、底板部材には微小の穴がおよそ1500個〜150万個万個配置された絶縁膜を有していても良い(およそ10μm−100μmの微小の穴がその直径の1−10倍のピッチで2次元上に配置)。絶縁膜にはエポキシ樹脂、ポリケイ皮酸ビニルが挙げられ、その厚みは10μmあれば問題ない。そのコーティング方法にはスピンコーティングを用いることができる。また、微小の穴の配置方法は三角形、四角形、六角形がある。
【0010】
保持部材の材質としてポリエチレンテレフタラート、ポリエステルが挙げられるが、フィルムの積層体とすることが好ましい。フィルムの積層体の場合、底板部材と接する層としては、ポリエチレンテレフタラートが好ましく、蓋部材と接する層としては、ポリエチレンテレフタラートが好ましい。また、それぞれの層の厚みとしては、100μm程度であることが好ましいが、保持部材としての厚みが50μm−3mm程度であれば問題はない。大きさは、底板部材または蓋部材と同程度の大きさであれば問題なく、底板部材または蓋部材より大きくても小さくても問題ない。保持部材の形状は型枠になっていれば特に制限はないが、例えばロの字型、コの字型が挙げられる。
【0011】
本発明の構造体は、微粒子捕捉の用途に特に適している。すなわち、底板部材、蓋部材及び保持部材で形成される空間に微小粒子を含む液体を保持するのである。底板部材が前述した絶縁膜を有している場合は、微小粒子を誘電泳動によって微小の穴に移動させることで効率よく、微粒子を捕捉することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の構造体は、蓋を取り外したいときに容易に剥離可能である。また、手で張り合わせるだけと、容易に組み立てることができ、ラミネータによって張り合わせることができるため、大量に組み立てる場合に効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
実施例で用いた構造体の上面及び側面から見た断面図である。
実施例で用いた構造体の構成を示した図である。
【 実施例】
【0014】
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこの内容に限定されるものではない。
【0015】
図1および図2に示した構造及び構成の構造体を用いて、検証を行った。
微小粒子を含む溶液1は、底板部材4、蓋部材2と保持部材3との空間に保持される。
底板部材4には、1.1mmのガラス板43に透明電極42がコーティングされた上に、ブラウン運動や対流による動きを防止するための30μmの穴が約30万個配置された、厚さ40μmの絶縁膜41が形成されている。蓋部材2は、厚さ1.1mmのガラス板21に透明電極22がコーティングされている。保持部材3は、フィルムを積層して作製された。両面粘着剤が塗布された厚さ300μmのポリエステルフィルム32の蓋部材と接着する側に、紫外線剥離の接着剤が塗布されたフィルム31を貼り合わされ、底板部材と接着する側に側鎖接着ポリマーからなる接着剤が塗布されたフィルム33が張り合わされている。
【0016】
手作業で組み立てられた構造体に濃く着色された溶液を入れ、一日静置し、溶液の漏れを目視で確認したところ、漏れはなかった。また、組み立てられた液体保持構造体に10mW/cm

の紫外線光源を約10分間照射したのち蓋部材を剥がしたところ、容易に剥離できた。
【符号の説明】
【0017】
1. 微小粒子を含む溶液
2. 蓋部材
3. 保持部材
4. 底板部材
21.ガラス板
22.透明電極
31.紫外線剥離の接着剤が塗布されたフィルム
32.ポリエステルフィルム
33.接着剤が塗布されたフィルム
41.絶縁膜
42.透明電極
43.ガラス板

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