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公開番号2019142256
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190829
出願番号2018025573
出願日20180216
発明の名称車体構造
出願人スズキ株式会社
代理人特許業務法人日誠国際特許事務所
主分類B62D 21/00 20060101AFI20190802BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】排気浄化装置を備えた排気管を車体に効率よく設置できる車体構造を提供すること。
【解決手段】車体構造によれば、排気管30は、エンジン11からセンタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6を通過して後方に延びている。前後方向においてセンタクロスメンバ5とリヤクロスメンバ6との間には触媒コンバータ32が設置されており、センタクロスメンバ5は、車幅方向の中央部5cが車幅方向の左端部5aおよび右端部5bよりも下方に凹状に屈曲している。
【選択図】図1
特許請求の範囲約 1,600 文字を表示【請求項1】
車幅方向に離れて車両の前後方向に延び、内燃機関が支持される一対のサイドメンバと、車幅方向に延びて車両の前後方向に離隔して設置され、前記一対のサイドメンバを連結する複数のクロスメンバとを有し、前記一対のサイドメンバに対して車幅方向の内方に排気装置が設置された車体構造であって、
前記複数のクロスメンバは、前記内燃機関の後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が前記一対のサイドメンバに連結された第1のクロスメンバと、前記第1のクロスメンバの後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が前記一対のサイドメンバに連結された第2のクロスメンバとを含んで構成されており、
前記排気装置が、前記内燃機関から前記第1のクロスメンバおよび前記第2のクロスメンバを通過して後方に延び、前記内燃機関から排出される排気ガスを後方に排出する排気管と、前記排気管に設けられ、前記排気管を流れる排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを含んで構成されており、
車両の前後方向において前記第1のクロスメンバと前記第2のクロスメンバとの間に前記排気ガス浄化装置が設置されており、
前記第1のクロスメンバは、車幅方向の中央部が車幅方向の一端部および他端部よりも下方に凹状に屈曲していることを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記第2のクロスメンバは、車幅方向の一端部および他端部から後方に向かって屈曲する前側クロスメンバと、前記前側クロスメンバの後方に位置して車幅方向の一端部および他端部から前方に屈曲し、屈曲方向の先端部が前記前側クロスメンバの屈曲方向の先端部と前後方向に対向する後側クロスメンバとを含んで構成されており、車両の平面視においてX形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
【請求項3】
前記前側クロスメンバは、車幅方向の一端部から前記屈曲方向の先端部まで車幅方向の一方側に位置する第1の前側クロスメンバと、車幅方向の他端部から前記屈曲方向の先端部まで車幅方向の他方側に位置する第2の前側クロスメンバとを有し、
前記後側クロスメンバは、車幅方向の一端部から前記屈曲方向の先端部まで車幅方向の一方側に位置する第1の後側クロスメンバと、車幅方向の他端部から前記屈曲方向の先端部まで車幅方向の他方側に位置する第2の後側クロスメンバとを有し、
前記第1の前側クロスメンバは、前記第2の前側クロスメンバよりも高い位置に設置されており、
前記第1の後側クロスメンバは、前記第2の後側クロスメンバよりも高い位置に設置されており、
前記排気装置は、前記第1の前側クロスメンバおよび前記第1の後側クロスメンバの下方に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の車体構造。
【請求項4】
前記排気管に排気センサが設けられており、
前記排気センサは、車両の平面視において前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバと前記一対のサイドメンバの一方とに囲まれる空間に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
【請求項5】
前記排気管を前記後側クロスメンバまたは前記一対のサイドメンバの一方に弾性的に支持するマウント装置を有し、
前記マウント装置は、前記排気管に取付けられた排気管側ハンガと、前記後側クロスメンバまたは前記一対のサイドメンバの一方に取付けられた車体側ハンガと、前記排気管側ハンガと前記車体側ハンガと弾性的に連結する弾性体とを備えており、
前記マウント装置は、車両の平面視において前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバと前記一対のサイドメンバの一方とに囲まれる空間に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の車体構造。

発明の詳細な説明約 11,000 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、エンジンから排出される排気ガスを車両の後方に排出するための排気系部品が設置されている。排気系部品は、排気管と排気ガスを浄化する触媒コンバータとを備えている。排気系部品は、フロアパネルの下方に設置されており、内燃機関から車両の後方に延びている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015−48736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の排気系部品にあっては、排気系部品がフロアパネルの下方に設置されているので、排気系部品が地面とフロアパネルの間の狭い空間に設置されることになる。触媒コンバータは、排気管の径よりも大径に形成されているので、地面とフロアパネルの間の狭い空間に効率よく設置する必要がある。
【0005】
しかしながら、従来の排気系部品にあっては、大型の触媒コンバータを地面とフロアパネルの間の狭い空間に効率よく設置するための構成の記載がなく、大型化した触媒コンバータを車体に効率よく設置することが困難である。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、排気浄化装置を備えた排気管を車体に効率よく設置できる車体構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、車幅方向に離れて車両の前後方向に延び、内燃機関が支持される一対のサイドメンバと、車幅方向に延びて車両の前後方向に離隔して設置され、前記一対のサイドメンバを連結する複数のクロスメンバとを有し、前記一対のサイドメンバに対して車幅方向の内方に排気装置が設置された車体構造であって、前記複数のクロスメンバは、前記内燃機関の後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が前記一対のサイドメンバに連結された第1のクロスメンバと、前記第1のクロスメンバの後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が前記一対のサイドメンバに連結された第2のクロスメンバとを含んで構成されており、前記排気装置が、前記内燃機関から前記第1のクロスメンバおよび前記第2のクロスメンバを通過して後方に延び、前記内燃機関から排出される排気ガスを後方に排出する排気管と、前記排気管に設けられ、前記排気管を流れる排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを含んで構成されており、車両の前後方向において前記第1のクロスメンバと前記第2のクロスメンバとの間に前記排気ガス浄化装置が設置されており、前記第1のクロスメンバは、車幅方向の中央部が車幅方向の一端部および他端部よりも下方に凹状に屈曲していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このように上記の本発明によれば、排気浄化装置を備えた排気管を車体に効率よく設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施例に係る車体構造を備えた車両の平面図である。
図2は、左サイドメンバを取り外した状態の車両の左側面図である。
図3は、図1のIII−III方向矢視断面図であり、変速機は省略されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施例に係る車体構造は、車幅方向に離れて車両の前後方向に延び、内燃機関が支持される一対のサイドメンバと、車幅方向に延びて車両の前後方向に離隔して設置され、一対のサイドメンバを連結する複数のクロスメンバとを有し、一対のサイドメンバに対して車幅方向の内方に排気装置が設置された車体構造であって、複数のクロスメンバは、内燃機関の後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が一対のサイドメンバに連結された第1のクロスメンバと、第1のクロスメンバの後方に設置され、車幅方向の一端部および他端部が一対のサイドメンバに連結された第2のクロスメンバとを含んで構成されており、排気装置が、内燃機関から第1のクロスメンバおよび第2のクロスメンバを通過して後方に延び、内燃機関から排出される排気ガスを後方に排出する排気管と、排気管に設けられ、排気管を流れる排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを含んで構成されており、車両の前後方向において第1のクロスメンバと第2のクロスメンバとの間に排気ガス浄化装置が設置されており、第1のクロスメンバは、車幅方向の中央部が車幅方向の一端部および他端部よりも下方に凹状に屈曲している。
これにより、排気浄化装置を備えた排気管を車体に効率よく設置できる。
【実施例】
【0011】
以下、本発明の一実施例に係る車体構造について、図面を用いて説明する。
図1から図3は、本発明の一実施例に係る車体構造を示す図である。図1から図3において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
【0012】
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3を備えており、左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3は、車両1の幅方向(以下、単に車幅方向という)に離れた位置に設置され、車両1の前後方向に延びている。本実施例の左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3は、本発明の一対のサイドメンバを構成する。
【0013】
左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3は、フロントクロスメンバ4、センタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6によって連結されており、フロントクロスメンバ4、センタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6は、車幅方向に延びている。
【0014】
左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3の前端にはフロントバンパリーンホースメント7が取付けられている。フロントバンパリーンホースメント7は、車幅方向に延びており、ブラケット7A、7Bによってフロントクロスメンバ4に連結されている。
【0015】
センタクロスメンバ5は、フロントクロスメンバ4の後方に設置されており、リヤクロスメンバ6は、センタクロスメンバ5の後方に設置されている。図2において、左側サイドメンバ2、右側サイドメンバ3、フロントクロスメンバ4、センタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6は、フロアパネル8の下方に設置されている。
【0016】
フロアパネル8の前端にはダッシュパネル9が取付けられており、ダッシュパネル9は、フロアパネル8の前端から上方に延びている。車両1は、ダッシュパネル9を境にしてダッシュパネル9の前方のエンジンルーム1Aとダッシュパネル9の後方の車室1Bとに仕切られている。
【0017】
左側サイドメンバ2、右側サイドメンバ3、フロントクロスメンバ4、センタクロスメンバ5、リヤクロスメンバ6、フロントバンパリーンホースメント7、フロアパネル8およびダッシュパネル9は、車両1の車体を構成する。
【0018】
図1、図2において、車両1にはパワーユニット10が設けられている。パワーユニット10は、内燃機関であるエンジン11と、エンジン11の図示しないクランクシャフトの回転速度を変速して出力する変速機12とを有する。フロアパネル8にはフロアトンネル8Aが設けられており、変速機12は、フロアトンネル8Aの下方に設置されている。
【0019】
エンジン11は、クランクシャフトの回転中心軸11Cが車両1の前後方向に延びるように縦置きに設置されている。
【0020】
フロントクロスメンバ4およびセンタクロスメンバ5は、車幅方向に略直線上に延びており、エンジン11は、前後方向においてフロントクロスメンバ4とセンタクロスメンバ5との間で、かつ、車幅方向において左側サイドメンバ2と右側サイドメンバ3との間に設置されている。
【0021】
エンジン11は、図示しないマウント装置によって左側サイドメンバ2、右側サイドメンバ3およびフロントクロスメンバ4に弾性的に支持されている。
【0022】
図1において、リヤクロスメンバ6は、前側クロスメンバ21および後側クロスメンバ22を有し、前側クロスメンバ21および後側クロスメンバ22は、円形のパイプ材から構成されている。本実施例のセンタクロスメンバ5は、本発明の第1のクロスメンバを構成し、リヤクロスメンバ6は、本発明の第2のクロスメンバを構成する。
【0023】
前側クロスメンバ21は、前側左端部21aが左側サイドメンバ2に連結されているとともに、前側右端部21bが右側サイドメンバ3に連結されている。前側クロスメンバ21は、車両1の平面視において前側左端部21aおよび前側右端部21bから車幅方向の中央部に向かって斜め後方に延び、中央部が後方に屈曲している。本実施例の前側左端部21aは、本発明の前側クロスメンバの一端部を構成し、前側右端部21bは、本発明の前側クロスメンバの他端部を構成する。
【0024】
後側クロスメンバ22は、後側左端部22aが左側サイドメンバ2に連結されるとともに、後側右端部22bが右側サイドメンバ3に連結されている。後側クロスメンバ22は、車両1の平面視において後側左端部22aおよび後側右端部22bから車幅方向の中央部に向かって斜め前方に延び、中央部が前方に屈曲している。本実施例の後側左端部22aは、本発明の後側クロスメンバの一端部を構成し、後側右端部22bは、本発明の後側クロスメンバの他端部を構成する。
【0025】
車両1の平面視において、前側クロスメンバ21と後側クロスメンバ22とは、X形状になるように前側クロスメンバ21の屈曲方向の先端部21c(以下、屈曲先端部21cという)と後側クロスメンバ22の屈曲方向の先端部22c(以下、屈曲先端部22cという)とが車両1の前後方向に対向している。
【0026】
屈曲先端部21cおよび屈曲先端部22cにはマウント取付ブラケット23が溶接等によって取付けられており、マウント取付ブラケット23は、屈曲先端部21c、22cを跨がるようにして前側クロスメンバ21および後側クロスメンバ22に取付けられている。
【0027】
図2において、変速機12の後端にはマウントブラケット24が取付けられており、マウントブラケット24は、マウント部材25を介してマウント取付ブラケット23に弾性的に支持されている。マウント部材25は、図示しないマウントゴムを備えており、マウントゴムによって変速機12の振動を吸収する。
【0028】
図1において、前側クロスメンバ21は、前側左端部21aから屈曲先端部21cまで車幅方向の左側(一方側)に位置する前左側クロスメンバ21Aと、前側右端部21bから屈曲先端部21cまで車幅方向の右側(他方側)に位置する前右側クロスメンバ21Bとを有する。
【0029】
前左側クロスメンバ21Aは、前側左端部21aから屈曲先端部21cまで水平に延びている。前右側クロスメンバ21Bは、屈曲先端部21cから右側サイドメンバ3に向かって下方に傾斜する段差部21tと段差部21tの傾斜方向の下端部から右側サイドメンバ3に向かって水平に延びる水平部21sとを有する。
【0030】
これにより、前右側クロスメンバ21Bは、前左側クロスメンバ21Aよりも低い位置に設置されている。すなわち、前左側クロスメンバ21Aは、段差部21tの傾斜方向の上端部から左側サイドメンバ2に向かって水平に延びており、前右側クロスメンバ21Bよりも上方に位置している。
【0031】
図1、図3において、後側クロスメンバ22は、後側左端部22aから屈曲先端部22cまで車幅方向の左側(一方側)に位置する後左側クロスメンバ22Aと、後側右端部22bから屈曲先端部22cまで車幅方向の右側(他方側)に位置する後右側クロスメンバ22Bとを有する。
【0032】
後左側クロスメンバ22Aは、後側左端部22aから屈曲先端部22cまで水平に延びている。後右側クロスメンバ22Bは、屈曲先端部22cから右側サイドメンバ3に向かって下方に傾斜する段差部22tと段差部22tの傾斜方向の下端部から右側サイドメンバ3に向かって水平に延びる水平部22sとを有する。後右側クロスメンバ22Bは、ブラケット41によって右側サイドメンバ3に連結されている。
【0033】
これにより、後右側クロスメンバ22Bは、後左側クロスメンバ22Aよりも低い位置に設置されている。すなわち、後左側クロスメンバ22Aは、段差部22tの傾斜方向の上端部から左側サイドメンバ2に向かって水平に延びており、後右側クロスメンバ22Bよりも上方に位置している。
【0034】
本実施例の前左側クロスメンバ21Aは、本発明の第1の前側クロスメンバを構成し、前右側クロスメンバ21Bは、本発明の第2の前側クロスメンバを構成する。後左側クロスメンバ22Aは、本発明の第1の後側クロスメンバを構成し、後右側クロスメンバ22Bは、本発明の第2の後側クロスメンバを構成する。なお、前側クロスメンバ21は、車両1の後面視において後側クロスメンバ22と前後方向に並んでおり、車両1の後面視において全体的に後側クロスメンバ22の前方に隠れている。
【0035】
図1において、エンジン11には排気マニホールド11Aが設けられており、エンジン11から排出される排気ガスは、排気マニホールド11Aに排出される。図1、図2において、排気マニホールド11Aには排気管30の前端部が取付けられており、エンジン11から排出される排気ガスは、排気マニホールド11Aを通して排気管30に排出される。
【0036】
排気管30は、左側サイドメンバ2と右側サイドメンバ3に対して車幅方向の内方に設置されており、エンジン11からセンタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6を通過して後方に延びている。これにより、エンジン11から排出される排気ガスは、排気管30から車両1の後方に排出される。
【0037】
排気管30には触媒コンバータ32が設けられており、触媒コンバータ32は、例えば、排気中に含まれるHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)等の未燃成分をO
2
(酸素)と反応させ、CO

(二酸化炭素)、H

O(水)等に酸化して浄化する。本実施例の排気管30および触媒コンバータ32は、本発明の排気装置を構成し、触媒コンバータ32は、本発明の排気ガス浄化装置を構成する。
【0038】
排気管30の後部には排気音を消音するマフラ33が取付けられており、マフラ33は、後側クロスメンバ22の後方に設置されている。排気管30は、排気マニホールド11Aと触媒コンバータ32の前端部(上流部)とを連結する触媒前管部31Aと、触媒コンバータ32の後端部(下流部)とマフラ33を連結する触媒後管部31Bとを有する。
【0039】
図3に示すように、センタクロスメンバ5は、車幅方向の中央部5cが車幅方向の左端部5aおよび右端部5bよりも下方に凹状に屈曲しており、車幅方向の中央部5cは、左側サイドメンバ2および右側サイドメンバ3よりも低い位置に位置している。本実施例の左端部5aは、本発明の第1のクロスメンバの車幅方向の一端部を構成し、右端部5bは、本発明の第1のクロスメンバの車幅方向の他端部を構成する。
【0040】
図1において、排気管30は、回転中心軸11Cによりも左側サイドメンバ2に偏って設置されており、触媒コンバータ32は、前後方向においてセンタクロスメンバ5と前側クロスメンバ21の間に設置されている。
【0041】
排気管30は、触媒コンバータ32よりも前側において触媒前管部31Aがセンタクロスメンバ5の上方に位置しており、触媒コンバータ32よりも後方において触媒後管部31Bが前左側クロスメンバ21Aと後左側クロスメンバ22Aの下方に位置している(図3参照)。
【0042】
排気管30の触媒後管部31Bには排気センサ35が設けられており、排気センサ35は、排気ガス中の酸素濃度を検出する。排気センサ35は、車両1の平面視において前側クロスメンバ21と後側クロスメンバ22と左側サイドメンバ2とに囲まれる三角形状の空間34に設置されている。
【0043】
車両1にはマウント装置36が設置されており、排気管30は、マウント装置36によって後側クロスメンバ22に支持されている。
【0044】
マウント装置36は、排気管30に取付けられた排気管側ハンガ37と、後側クロスメンバ22の前後側クロスメンバ22Aに取付けられた車体側ハンガ38と、排気管側ハンガ37と車体側ハンガ38とを弾性的に連結するマウントゴム39とを備えている。
【0045】
マウントゴム39には図示しない開口部が2箇所、上側と下側とに開口しており、排気管側ハンガ37は、マウントゴム39の下側の開口部に挿通され、車体側ハンガ38は、マウントゴム39の上側の開口部に挿通されている。なお、マウントゴム39と排気管側ハンガ37および車体側ハンガ38との取付構造は、これに限定されるものではなく、他の取付構造であってもよい。
【0046】
マウント装置36は、車両の平面視において三角形状の空間34に設置されており、排気センサ35は、排気管側ハンガ37よりも前方に設置されている。本実施例のマウントゴム39は、本発明の弾性体を構成する。
【0047】
このように本実施例の車体構造によれば、排気管30が、エンジン11からセンタクロスメンバ5およびリヤクロスメンバ6を通過して後方に延びている。前後方向においてセンタクロスメンバ5とリヤクロスメンバ6との間には触媒コンバータ32が設置されており、センタクロスメンバ5は、車幅方向の中央部5cが車幅方向の左端部5aおよび右端部5bよりも下方に凹状に屈曲している。
【0048】
これにより、センタクロスメンバ5の上方に触媒コンバータ32を設置する空間を確保できる。このため、触媒コンバータ32が前後方向に大型化した場合であっても、触媒コンバータ32をセンタクロスメンバ5の上方に入り込むように配置することができる。したがって、センタクロスメンバ5を避けるために触媒コンバータ32を下方向にずらして配置することをせずに、センタクロスメンバ5と触媒コンバータ32との干渉を防止できるとともに、フロアパネル8と地面Eとの間の狭い空間に触媒コンバータ32を容易に設置できる。
【0049】
この結果、触媒コンバータ32と地面Eとの間に広い空間を確保することができ、大型の触媒コンバータ32が地面Eと接触することを容易に防止できる。このように本実施例の車体構造は、触媒コンバータ32を備えた排気管30を車体に効率よく設置できる。
【0050】
また、本実施例の車体構造によれば、リヤクロスメンバ6が、前側右端部21bおよび前側左端部21aから後方に向かって屈曲する前側クロスメンバ21を有する。
【0051】
さらに、リヤクロスメンバ6は、前側クロスメンバ21の後方に位置して後側左端部22aおよび後側右端部22bから前方に屈曲し、屈曲先端部22cが前側クロスメンバ21の屈曲先端部21cと前後方向に対向する後側クロスメンバ22を有し、センタクロスメンバ5は、車両1の平面視においてX形状に形成されている。
【0052】
これにより、前側クロスメンバ21の屈曲先端部21cを、前側右端部21bおよび前側左端部21aよりも後方に位置させることができ、前側クロスメンバ21の前方の空間を拡大できる。
【0053】
このため、触媒コンバータ32が大型化した場合であっても、触媒コンバータ32を前側クロスメンバ21の前方の空間に配置することができるとともに、触媒コンバータ32をフロアパネル8側に寄せて配置することができる。この結果、より大型な触媒コンバータ32をフロアパネル8と地面Eとの間の狭い空間に容易に設置することができる。
【0054】
また、本実施例の車体構造によれば、前側クロスメンバ21は、前側右端部21bから屈曲先端部21cまで右側に位置する前右側クロスメンバ21Bと、前側左端部21aから屈曲先端部21cまで左側に位置し、前右側クロスメンバ21Bよりも高い位置に設置される前左側クロスメンバ21Aとを有する。
【0055】
後側クロスメンバ22は、後側右端部22bから屈曲先端部22cまで右側に位置する後右側クロスメンバ22Bと、後側左端部22aから屈曲先端部22cまで左側に位置し、後右側クロスメンバ22Bよりも高い位置に設置される後左側クロスメンバ22Bとを有する。
【0056】
これにより、前左側クロスメンバ21Aと後右側クロスメンバ22Bとによって上下方向の空間を拡大させることができる。
【0057】
このため、排気管30を地面Eに対して上方に離して設置でき、触媒コンバータ32が上下方向に大型化した場合に、触媒コンバータ32と地面Eとの間の空間を広げることができる。この結果、大型の触媒コンバータ32を車両1に容易に設置できる。
【0058】
また、本実施例の車体構造によれば、排気管30に排気センサ35が設けられており、排気センサ35は、車両1の平面視において前側クロスメンバ21と後側クロスメンバ22と左側サイドメンバ2とに囲まれる三角形状の空間34に設置されている。
【0059】
これにより、触媒コンバータ32と排気センサ35とを異なる空間に設置できる。このため、センタクロスメンバ5と前側クロスメンバ21との間の空間に排気センサ35を配置せずに、排気センサ35の配置に必要だった空間を触媒コンバータ32の配置に有効に利用することができる。これにより、センタクロスメンバ5と前側クロスメンバ21との間において、触媒コンバータ32を配置できる空間を前後方向に拡大できる。この結果、触媒コンバータ32を大型化した場合でも、触媒コンバータ32を車両1に容易に設置できる。
【0060】
また、本実施例の車体構造によれば、排気管30を後側クロスメンバ22に弾性的に支持するマウント装置36を有する。
【0061】
マウント装置36は、排気管30に取付けられた排気管側ハンガ37と、後側クロスメンバ22に取付けられた車体側ハンガ38と、排気管側ハンガ37と車体側ハンガ38とを弾性的に連結するマウントゴム39とを備えており、マウント装置36は、車両1の平面視において前側クロスメンバ21と後側クロスメンバ22と左側サイドメンバ2とに囲まれる三角形状の空間34に設置されている。
【0062】
これにより、触媒コンバータ32とマウント装置36とを異なる空間に設置できる。このため、センタクロスメンバ5と前側クロスメンバ21との間の空間にマウント装置36を配置せずに、マウント装置36の配置に必要だった空間を触媒コンバータ32の配置に有効に利用することができる。この結果、センタクロスメンバ5と前側クロスメンバ21との間において、触媒コンバータ32を配置できる空間を前後方向に拡大できる。
【0063】
この結果、触媒コンバータ32を大型化した場合でも、触媒コンバータ32を車両1に容易に設置して、マウント装置36によって安定して後側クロスメンバ22に支持できる。
【0064】
また、マウント装置36と排気センサ35とを同一の空間34に設置したので、マウント装置36の近くに排気センサ35を設置できる。このため、排気管30の振動によって排気センサ35が振動することを抑制でき、排気センサ35による排気ガス中の酸素濃度の検出精度が低下することを防止できる。
【0065】
なお、本実施例の車体構造において、排気管30は、マウント装置36を介して後側クロスメンバ22に取付けられているが、排気管30は、マウント装置36を介して左側サイドメンバ2に取付けられてもよい。
【0066】
また、本実施の形態の車体構造は、触媒コンバータ32が大型化されていない場合であっても、触媒コンバータ32を車体に余裕を持たせて設置でき、排気管30と触媒コンバータ32からなる排気装置を車体に効率よく設置できる。
【0067】
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0068】
1...車両、2...左側サイドメンバ(サイドメンバ)、3...右側クロスメンバ(サイドメンバ)、5...センタクロスメンバ(第1のクロスメンバ)、5a...左端部(第1のクロスメンバの車幅方向の一端部)、5b...右端部(第1のクロスメンバの車幅方向の他端部)、6...リヤクロスメンバ(第2のクロスメンバ)、11...エンジン、21...前側クロスメンバ、21A...前左側クロスメンバ(第1の前側クロスメンバ)、21B...前右側クロスメンバ(第2の前側クロスメンバ)、21a...前側左端部(前側クロスメンバの一端部)、21b...前側右端部(前側クロスメンバの他端部)、21c ...屈曲先端部(前側クロスメンバの屈曲方向の先端部)、22...後側クロスメンバ、22A...後左側クロスメンバ(第1の後側クロスメンバ)、22B...後右側クロスメンバ(第2の後側クロスメンバ)、22a...後側左端部(後側クロスメンバの他端部)、22b...後側右端部(後側クロスメンバの他端部)、22c...屈曲先端部(後側クロスメンバの屈曲方向の先端部)、30...排気管(排気装置)、32...触媒コンバータ(排気装置)、34...空間、35...排気センサ、36...マウント装置、37...排気管側ハンガ、38...車体側ハンガ、39...マウントゴム(弾性体)

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