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公開番号2019129770
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190808
出願番号2018015523
出願日20180131
発明の名称管理機
出願人オカネツ工業株式会社
代理人個人
主分類A01B 13/02 20060101AFI20190712BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】
管理機において、畝立て作業時に必要とされる、耕耘部の後方に配された垂れ部を補強するための部品の点数を削減する。
【解決手段】
機体走行をするための走行部4と、土壌を耕耘可能な耕耘部5と、耕耘部5の後方に配されて弾性変形可能な板状部材である垂れ部10と、垂れ部10の後方に配された尾輪11bとを備え、垂れ部10は、上部を固定支持されたものとし、尾輪11bは、垂れ部10の下端10aよりも下方に配されて接地する接地姿勢と、垂れ部10の下端10aよりも上方に配されて接地しない非接地姿勢とに切替可能に設けられた管理機において、尾輪11bを、非接地姿勢において、垂れ部10の後面下部に後方から当接することで、畝立て時に垂れ部10を補強可能に構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲約 400 文字を表示【請求項1】
機体走行をするための走行部と、
土壌を耕耘可能な耕耘部と、
前記耕耘部の後方に配されて弾性変形可能な板状部材である垂れ部と、
前記垂れ部の後方に配された尾輪と、を備え、
前記垂れ部は上部を固定支持されたものであり、
前記尾輪は、前記垂れ部の下端よりも下方に配されて接地可能な接地姿勢と、前記垂れ部の下端よりも上方に配されて接地しない非接地姿勢とに切替可能に設けられた管理機において、
前記尾輪は、前記非接地姿勢において、前記垂れ部の後面下部に後方から当接することで、畝立て時に前記垂れ部を補強可能に構成されていることを特徴とする管理機。
【請求項2】
前記尾輪は、前記非接地姿勢において、前記垂れ部の後面下部に当接する当接姿勢と、当接しない非当接姿勢とに切替可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管理機。

発明の詳細な説明約 10,000 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、耕耘や畝立て作業用の機構を有する管理機の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
耕耘や畝立ての作業用の管理機における培土(畝立て)機構として、耕起ロータによって土を耕耘(中耕)し、その後部に垂下した弾性板状の垂れ部(「ゴム垂れ」等と呼ばれる)によって押圧することにより、培土(畝立て)するものが知られている。この垂れ部を特定の方法で補強することにより、成形される畝の形状を所望のもの、例えば台形状にすることができる。垂れ部の補強手段の例として、垂れ部の上端部を固定支持し、左右方向中央下部を金属板等の補強部材によって補強するものが知られており、かかる補強手段を採用した管理機として、特許文献1〜4に記載されたものが例示される。
【0003】
垂れ部と補強部材の構造は、特許文献1に記載された管理機では、上下方向に長尺な第一支持杵と、第一支持杵の下端部に設けられた左右に幅広な第二支持杵によって垂れ部が押さえられるものとしている。特許文献2に記載された管理機では、畝立て作業状態において、垂れ部(リヤカバー)の中央下部を板状のプレートが後方から押さえるよう構成したものとしている。特許文献3に記載された管理機では、丸棒を略U字状に折り曲げて形成した規制部により、垂れ部(カバー体)の揺動を規制するものとしている。特許文献4に記載された管理機では、垂れ部(板状部材)に、金属製の複数の板状の補強部材をボルト連結して構成したものとしている。このように、垂れ部を補強部材で補強することにより、耕起された土が垂れ部に押圧される際に、垂れ部の左右端部が弾性変形する一方で、各種の補強部材で中央部の変形を抑制することで、所望の形状の畝を成形することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5281662号公報
特許第5680919号公報
特許第5719533号公報
特許第5868280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1〜4に例示される管理機のように、補強部材を別途設けることにより垂れ部を補強する場合、特別の補強部材が必要となるため、部品点数が多くなってしまうという問題がある。特に、管理機には、通常の移動時に垂れ部の下端部が接地して損耗することを避けるための尾輪が設けられることがあり(例えば、特許文献1、2、4にはいずれも垂れ部後方に尾輪が設けられている。)、このような場合には補強部材と尾輪を設けるための部材が併存することとなって構造が複雑化してしまう。そこで、畝立て作業時における垂れ部を補強するための部品点数を削減可能とする管理機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の管理機は、機体走行をするための走行部と、土壌を耕耘可能な耕耘部と、前記耕耘部の後方に配されて弾性変形可能な板状部材である垂れ部と、前記垂れ部の後方に配された尾輪と、を備え、前記垂れ部は上部を固定支持されたものであり、前記尾輪は、前記垂れ部の下端よりも下方に配されて接地可能な接地姿勢と、前記垂れ部の下端よりも上方に配されて接地しない非接地姿勢とに切替可能に設けられた管理機において、前記尾輪は、前記非接地姿勢において、前記垂れ部の後面下部に後方から当接することで、畝立て時に前記垂れ部を補強可能に構成されていることを特徴としている。
【0007】
このように構成された管理機では、尾輪によって垂れ部の後面下部が後方から補強されるため、尾輪が畝立て時における垂れ部の補強部材を兼ねることとなり、畝立てのために垂れ部を補強するための特別の部材を必要としない。
【0008】
上記の構成において、前記尾輪は、前記非接地姿勢において、前記垂れ部の後面下部に当接する当接姿勢と、当接しない非当接姿勢とに切替可能に設けられているものとすると、尾輪が非接地姿勢でありながら垂れ部を補強する状態と補強しない状態に切替可能となるため、汎用性が高くなって好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、尾輪によって垂れ部の後面下部が後方から補強されるため、尾輪が畝立て時における垂れ部の補強部材を兼ねることとなり、特別な補強部材を設けるが必要なく、単純な構造としてコストに優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る管理機の畝立て姿勢時の左側面図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の(A)正面図、(B)背面図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の平面図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の前方斜視図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の後方斜視図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の後部を拡大した左側面図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の後部を拡大した背面図である。
上記管理機の畝立て姿勢時の後部を拡大した斜視図である。
上記管理機の移動姿勢時の後部を拡大した左側面図である。
上記管理機の耕耘姿勢時の後部を拡大した左側面図である。
上記管理機の尾輪の接地姿勢から当接姿勢への移行を示した動作図である。
上記管理機の尾輪の接地姿勢から非当接姿勢への移行を示した動作図である。
上記管理機のウェイト部分の拡大斜視図である。
上記ウェイトの(A)前方斜視図、(B)後方斜視図である。
上記管理機の排気部を拡大した(A)左側面図、(B)斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る管理機の実施形態を図面に基づき説明する。管理機1は、前方に駆動部2、駆動部2の後方上方に操縦部3、駆動部2の下方に走行部4、走行部4の後方に耕耘部5、耕耘部5の後方に培土部6、を備えて構成されている。管理機1は、駆動部2の駆動によって走行部4が起動して機体走行し、耕耘部5による耕耘、培土部6による培土(畝立て)が可能となるよう構成されている。後述するように、培土部6に関する各種姿勢(尾輪11bの接地姿勢、当接姿勢、非当接姿勢)の切り替えに応じて、管理機1は、通常の移動をする移動姿勢、畝立てをする畝立て姿勢、耕耘をする耕耘姿勢にそれぞれ切り替わるようになっている。
【0012】
駆動部2は、操縦部3の操作によって駆動するエンジン7と、エンジン7の駆動力を走行部4及び耕耘部5に変速して伝達するトランスミッション8を備えている。エンジン7を含む管理機1の前端部はフロントカバー7aによって覆蓋されている。また、エンジン7からトランスミッション8への動力伝達部は、ベルトカバー8aによって覆蓋されている。
【0013】
図15に示されるように、エンジン7の左後方には、マフラー7bが設けられており、マフラー7bはマフラーカバー7cによって覆蓋されている。マフラー7bの下方には、エンジン7からの排気をマフラー7bに向けて流出させるエルボー7dが設けられ、マフラー7bの後方には、マフラー7bを通した排気を外部に排出するための排気管7eが設けられている。そして、エルボー7dと排気管7eを左側面側から覆蓋するマフラー部分カバー7fが、ベルトカバー8aの上端部に取り付けられている。マフラー部分カバー7fには、排熱のための複数の通気孔7gと、排気管7eを挿通させるための排気孔7hが設けられている。マフラー部分カバー7fは、エルボー7dを覆蓋するカバーと排気管を覆蓋するカバーとが一体の構成としているが、分割したものとすることもできる。マフラー部分カバー7fを取り付けることにより、高温となるエルボー7dや排気管7eへの不慮の接触を回避可能となっている。
【0014】
フロントカバー7a上面には給油口7iが設けられており、給油口7iには給油キャップ7kが着脱自在に取り付けられている。また、図13、14に示されるように、管理機1の前端部にはウェイト9が取り付けられており、ウェイト9の左上前端部は切り欠かれて切欠部9aが形成されている。この切欠部9aには平面視で円形状の凹部9bが設けられているが、この凹部9bは、給油に際して取り外した給油キャップ7kを一時的に置いておくことができるよう配慮されたものである。
【0015】
操縦部3は、後方上方に向けてそれぞれ延出したハンドル3aと変速レバー3bを備えている。ハンドル3aは、管理機1の走行時に操作者が把持する把持部に相当する。変速レバー3bはトランスミッション8に連結されていて、操作に応じてトランスミッション8の変速比を変更するよう構成されている。
【0016】
走行部4は、トランスミッション8に連結されて左右方向に長尺な車軸4aと、車軸4aに連結された一対の車輪4bを備えている。エンジン7の駆動によってトランスミッション8に伝達された駆動力が、変速されて車軸4aに伝達されることで車輪4bが回転し、管理機1が走行する。
【0017】
耕耘部5は、トランスミッション8に連結されて左右方向に長尺な耕耘軸5aと、耕耘軸5aに連結された複数の耕耘爪5bと、耕耘爪5bを上方から覆蓋するロータリーカバー5cと、耕耘爪5bの後方に配された抵抗棒(尾ソリ)5dを備えている。エンジン7の駆動によってトランスミッション8に伝達された駆動力が、変速されて耕耘軸5aに伝達されることで耕耘爪5bが回転し、耕耘作業を実行可能となる。
【0018】
培土部6は、下端が地面に接地可能な垂れ部10と、垂れ部10の後方に配された尾輪部11を備えている。垂れ部10は、ゴム等の弾性変形可能な部材からなり、正面視で横長長方形状の板状部材である。また、垂れ部10は、上端部がロータリーカバー5cの後端に連結固定されて下方に垂れ下げられており、側面視で後方に向けて傾斜するよう配されている。垂れ部10は、耕耘部5によって耕耘された土によって、後方に押圧されて弾性変形する。そして、後述するが、管理機1が耕耘姿勢のときには、垂れ部10は尾輪11bによる補強を受けず、下部全体が後方に弾性変形する。一方、管理機1が畝立て姿勢のときには、垂れ部10は後面中央下部10bを尾輪11bの当接によって補強され、土による押圧で下部の左右端側が後方に弾性変形する一方で中央側は後方に弾性変形せず、背面視で垂れ部10が逆台形状となり、左右両側に土を寄せることができるようになっている。
【0019】
尾輪部11は、左右方向に長尺な尾輪軸11aと、尾輪軸11aの両端に連結された尾輪11bと、尾輪軸11aの左右方向中央部から径方向に向けて延出した接続管11cと、接続管11cの尾輪11bと反対側の端部に設けられた取付部11dを備えて構成されていて、取付部11dを介してロータリーカバー5cの背面側に設けられた尾輪連結部12に着脱可能に取り付けられている。尾輪部11は尾輪連結部12に複数の態様で取り付け可能であり、その取付態様によって、尾輪11bの外周部が垂れ部10の下端10aよりも下方に配されて接地する接地姿勢と、垂れ部10の下端10aよりも上方に配されて接地しない非接地姿勢とに切り替えられる。さらに、尾輪部11の取付態様によって、非接地姿勢の中で尾輪11bの外周部が垂れ部10の後面中央下部10bに当接する当接姿勢と、当接しない非当接姿勢とに切り替えられる。
【0020】
尾輪部11の取付部11dは、中空筒状の筒体11e、筒体11eの外周面にコ字状に設けられた取付ブラケット11fと、90度に折曲した棒状部材である取付軸11gを備えている。筒体11eは、後述する回動管15の外周に外嵌して摺動可能に設けられている。筒体11eと取付ブラケット11fにはそれぞれ、同軸上に挿通孔11h、11iが穿設されており、これら挿通孔11h、11iには、取付軸11gが挿通可能になっている。取付軸11gには、取付ブラケット11fと筒体11eとのあいだにバネ11kと、座金11mが配されていて、座金11mと筒体11eのあいだには、ピン11nが取付軸11gを貫通して取り付けられている。取付軸11gは筒体11eの挿通孔11hに抜き差し自在であるが、ピン11nが座金11mを支持し、座金11mが圧縮バネ11kを受けることで、抜け止めがなされているとともに、取付軸11gを筒体11eから引き抜こうとすると圧縮バネ11kによって抗力を受け、常時は取付軸11gが筒体11eに挿通された状態で維持されるようになっている。
【0021】
尾輪連結部12は、ロータリーカバー5cの背面側中央部に取り付けられた一対のブラケットである第一ブラケット13、第二ブラケット14備えている。第一、第二ブラケット13、14は互いに左右方向に対向する平板部13a、14aを有しており、これら平板部13a、14aのあいだに一端が挟まれるように、長尺な管状部材である回動管15が後半部を回動可能に軸支されている。回動管15を軸支する回動軸15aは、第一、第二ブラケット13、14の平板部13a、14aによって支持されている。回動管15には、回動中心である回動軸15a側から他端側に向けて、左右方向に貫通した固定孔15bと、前後方向に貫通した第一、第二調節孔15c、15dがこの順序で設けられている。第一調節孔15cは回動管15の中央近傍、第二調節孔15dは回動管15の端部近傍に設けられていて、第一、第二調節孔15c、15dには、いずれも尾輪部11の取付軸11gが挿通可能となっている。
【0022】
第一ブラケット13の平板部13aには、回動軸15aの下方に、尾輪部11の取付部11dと同様に、コ字状の取付ブラケット13b、圧縮バネ13c、座金13d、ピン13eが配されるとともに、90度に折曲した固定軸13fが具備されている。そして、第一ブラケット13及び第二ブラケット14の平板部13a、14aと取付ブラケット13bにはそれぞれ、左右方向同軸状に挿通孔13g、14b、13hが穿設されており、これら挿通孔13g、14b、13hには、固定軸13fが挿通可能になっている。固定軸13fは回動管15の固定孔15bに挿通可能になっており、固定軸13fが固定孔15bに挿通された状態では、回動管15が回動規制されることとなる。
【0023】
第一、第二ブラケット13、14の平板部13a、14aのあいだには、回動軸15aの前下方と上方に、それぞれ第一規制軸16、第二規制軸17が介設されており、第一、第二規制軸16、17に回動管15が後方から当接することにより、回動管15の回動範囲が規制されている。そして、回動管15が第一規制軸16に当接するときには、回動管15の固定孔15bが、第一、第二ブラケット13、14の平板部13a、14aの挿通孔13g、14bと軸方向同位置に位置するように設計されている。回動管15が第一規制軸16に当接する位置が回動下端、第二規制軸17に当接する位置が回動上端である。回動管15は、この回動下端から回動上端にかけて、端部が後方に延出した状態で回動するようになっている。
【0024】
第二ブラケット14の平板部14aにおける回動軸15aの前方部と回動管15には、組付時に右方向に突出した凸部14c、15eがそれぞれ設けられており、これら凸部14c、15eのあいだには、引張バネ18が介装されている。この引張バネ18によって、回動管15が後半部を回動するに際し、前方に付勢、すなわち、回動管15が回動範囲端部に移動するように付勢されている。
【0025】
上記構成の尾輪部11及び尾輪連結部12につき、尾輪部11の尾輪連結部12への取付態様を、図6〜11に基づき説明する。ここで、尾輪部11の筒体11eは、回動管15に外嵌して軸方向に摺動可能に配されている。そして、尾輪11bを接地姿勢とする場合には、回動管15を第一規制軸16に当接する回動下端位置に配して、固定孔15bに固定軸13fを挿通させ、尾輪部11の取付軸11gを、回動管15の第二調節孔15dに挿通させる。これによって、尾輪部11は下方に延出した回動管15の下端側に取り付けられることとなるが、この際に尾輪11bの外周部は、垂れ部10の下端10aより下方に位置するよう設定されている。よって、上記取付態様において尾輪11bは接地姿勢となり、管理機1は移動姿勢となり、垂れ部10を引きずることなく走行可能となる。
【0026】
次に、尾輪11bを当接姿勢とする場合には、上記の接地姿勢から、尾輪部11の取付軸11gを回動管15の第一調節孔15cに挿通するよう変更したものとすればよい。これによって、尾輪部11は接地姿勢よりも上方に取り付けられることとなるが、この際に尾輪11bの外周部は接地せず、垂れ部10の後面中央下部10bに後方から当接するよう設定されている。よって、上記取付態様においては尾輪11bが非接地姿勢かつ当接姿勢となり、垂れ部10の後面中央下部10bが後方から補強されることにより、垂れ部10の上端部は左右方向全体にわたって幅広に固定されている一方、下部は後面中央下部10b部分のみが補強されることとなる。この場合に管理機1は畝立て姿勢となり、畝立て作業時には垂れ部10の下部の左右端部が土に押圧されて弾性変形する一方、左右中央部は尾輪11bによって補強されて弾性変形が抑制される結果、左右方向中央部が低く、左右両側が高くなった逆台形状の空間を形成するようにして、畝立て作業が可能となる。
【0027】
一方、尾輪11bを非当接姿勢とする場合には、上記の接地姿勢又は当接姿勢から、回動管15の固定孔15bに固定軸13fを挿通させず、回動管15を第二規制軸17に当接する回動上端位置に配した状態にすればよい。これによって、尾輪連結部12に取り付けられた尾輪部11は、上方後方に位置することとなるため、尾輪11bの外周が接地せず、垂れ部10にも当接しないこととなる。よって、上記取付態様において尾輪11bは非接地姿勢かつ非当接姿勢となり、管理機1は耕耘姿勢となって、畝立てをしない通常の耕耘作業が可能となる。
【0028】
続いて、尾輪11bの接地姿勢、当接姿勢、非当接姿勢の各状態の切り替え方法について説明する。まず、接地姿勢から当接姿勢への切り替えについては、図11に示されるが、回動管15の第二調節孔15dに挿通された取付軸11gを引き抜き、そのまま尾輪部11の筒体11eを回動管15に沿って上方へ摺動移動させ、回動管15の第一調節孔15cと筒体11eの挿通孔11hの位置を一致させる。その後、取付軸11gを回動管15の第一調節孔15cと筒体11eの挿通孔11hに挿通させることで、当接姿勢への切り替えが完了する。当接姿勢から接地姿勢への切り替えについては、この逆の手順により、行うことができる。
【0029】
接地姿勢又は当接姿勢から非当接姿勢への切り替えについては、図12に示されるが、固定軸13fを回動管15の固定孔15bから引き抜き、そのままの状態で回動下端位置にある回動管15を、第二規制軸17に当接する回動上端位置まで回動させればよい。回動上端位置まで回動した回動管15は、前方への移動を第二規制軸17によって規制される一方、引張バネ18によって後方への移動も抑制されることとなり、安定した状態で回動上端位置に保持される。
【0030】
非当接姿勢から接地姿勢又は当接姿勢への切り替えについては、固定軸13fを引き抜いて回動管15が固定軸13fに当接しない状態にしたうえで、回動上端位置にある回動管15を第一規制軸16に当接する回動下端位置まで回動させ、固定軸13fを固定孔15bに挿通させればよい。
【0031】
以上のように、本実施形態に係る管理機1は、機体走行をするための走行部4と、土壌を耕耘可能な耕耘部5と、耕耘部5の後方に配されて弾性変形可能な板状部材である垂れ部10と、垂れ部10の後方に配された尾輪11bとを備えており、垂れ部10は上部をロータリーカバー5cに固定支持されたものであり、尾輪11bは、垂れ部10の下端10aよりも下方に配されて接地可能な接地姿勢と、垂れ部10の下端10aよりも上方に配されて接地しない非接地姿勢に切替可能に設けられている。この切り替えは、尾輪連結部12の回動管15の回動又は尾輪部11の回動管15への取付位置に応じてなされている。そして尾輪11bは、非接地姿勢において、垂れ部10の後面中央下部10bに後方から当接可能に構成されている。具体的には、回動管15を回動下端位置に配して尾輪部11を第一調節孔15cに取り付けることで尾輪11bが垂れ部10に当接するようになっている。
【0032】
このような構成の管理機1は、畝立て時に尾輪11bによって垂れ部10の後面中央下部10bが後方から補強されるため、尾輪11bが畝立て時における垂れ部10の補強部材を兼ねることとなって、特別な補強部材が必要なく構造が簡略化し、コストに優れる。
【0033】
また、尾輪11bは、非接地姿勢において、垂れ部10の後面中央下部10bに当接する当接姿勢と、当接しない非当接姿勢とに切替可能に設けられている。この切替は、回動管15の回動に応じたものとなっている。このような構成の管理機1は、尾輪11bが非接地姿勢でありながら垂れ部10を補強する状態と補強しない状態に切替可能となるため、耕耘時は前者、畝立て時は後者といった使い分けが可能であり、汎用性が高い。
【0034】
本発明に係る管理機は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の設計変更、部材等の追加・変更等をすることができる。例えば、尾輪11bを当接姿勢とした場合において、尾輪11bを垂れ部10に常に当接するよう設定してもよいし、常時は当接せずに近接するよう設定してもよい。尾輪11bを垂れ部10に当接せずに近接するように設定したときであっても、実際の畝立て作業時には耕耘された土によって垂れ部10の下端部が後方に押圧されて後退し、この後退によって尾輪11bが垂れ部10に当接するようにすれば、垂れ部10の後面中央下部10bを尾輪11bによって補強して畝立て作業をすることができる。
【0035】
また、上記実施形態では、尾輪11bの接地姿勢と当接姿勢は、尾輪連結部12への尾輪部11の取付位置の相違によって切り替えられるものとしており、その取付手段は回動管15の第一、第二調節孔15b、15cに尾輪部11の取付軸11gを選択的に挿通させるものとしているが、このような構成に限られず、例えば回動管15に外径方向への突起を長尺方向に設け、尾輪部11の筒体11e内周に突起を受ける凹部を設けることで、尾輪部11の尾輪連結部12への位置調節を可能としてもよい。
【0036】
さらに、形成したい畝の形状に応じて、尾輪11bが垂れ部10に当接する位置を調節可能としたものとしてもよい。例えば、畝の高さを抑えたいような場合には、尾輪11bの垂れ部10への当接位置が高くなる位置でも尾輪部11を尾輪連結部12に取付可能とすることで、所望の畝立てをすることができる。加えて、尾輪軸11aの長さを調節可能とすれば、畝の傾斜角度を調節することもできる。
【0037】
また、尾輪11bの垂れ部10への当接部分を左右方向に調節可能な構成とすることで、種々の畝形状に対応可能とすることもできる。例えば、回動管15を長さ方向で分割して連結したものとし、その連結部で尾輪部11側を左右方向に回動可能な構成とすれば、尾輪11bを垂れ部10の中央部のみならず、左側又は右側に当接させることができる。
【0038】
本実施の形態に係る管理機1には、培土部6を1つのみ設けているが、同様の構成の培土部を左右方向に並列させて複数設けたものとして、1度に複数の畝を形成可能としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、農業機械、特に畝立てを行うための管理機に係る分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 管理機
2 駆動部
3 操縦部
4 走行部
5 耕耘部
6 培土部
10 垂れ部
10a 下端
10b 後面中央下部
11 尾輪部
11b 尾輪
11d 取付部
12 尾輪連結部
15 回動管
15c 第一調節孔
15d 第二調節孔

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