TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2019129251
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190801
出願番号2018010527
出願日20180125
発明の名称整列板、ワイヤ整列装置及び固定方法
出願人三菱電機株式会社
代理人溝井国際特許業務法人
主分類H05K 3/34 20060101AFI20190708BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】コネクタの持つフレキシブルな複数のワイヤを、はんだ付け作業中も確実に基板に固定できる、整列板、ワイヤ整列装置を提供する。
【解決手段】ワイヤ整列装置10は、整列板20とコネクタ30とを備える。整列板20は、複数の貫通孔28が形成されている板状の板状部21と、板状部21から立ち上がる立ち上がり部22とを有する。コネクタ30は、被覆され柔軟性を有する複数の被覆ワイヤ31を有し、立ち上がり部22に固定されている。複数の被覆ワイヤ31のそれぞれの被覆ワイヤ31は、端部の被覆がはがされた状態で、その端部が貫通孔28に挿入されているとともに、端部は板状部21の裏面に突き出ている。
【選択図】図1
特許請求の範囲約 2,300 文字を表示【請求項1】
一方の面から前記一方の面の裏面である他方の面へ貫通する複数の貫通孔が形成されている板状の板状部と、
前記他方の面から前記一方の面に向かう方向に前記板状部から立ち上がり、被覆され柔軟性を有する複数の被覆ワイヤを有するコネクタが固定される立ち上がり部と
を備え、
前記複数の被覆ワイヤのそれぞれの被覆ワイヤは、
一方の端部の被覆がはがされた状態で前記一方の端部が前記一方の面から前記他方の面に向かう挿入方向に向けて前記貫通孔に挿入されるとともに、前記一方の端部の先端部が前記他方の面から前記挿入方向に向けて突き出るように挿入される整列板。
【請求項2】
前記整列板は、
前記挿入方向に向けて前記他方の面から突き出るそれぞれの前記先端部が挿入されるスルーホールを有する基板に取り付けるための、取り付け用孔が形成されている請求項1に記載の整列板。
【請求項3】
前記複数の貫通孔のそれぞれの貫通孔は、
前記他方の面の側にザグリが形成されているザグリ部を有する請求項1または請求項2に記載の整列板。
【請求項4】
前記複数の貫通孔のそれぞれの貫通孔は、
前記被覆ワイヤのうち被覆がはがされた部分のみが挿入可能である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の整列板。
【請求項5】
前記整列板は、
前記板状部のうち前記立ち上がり部が存在する第1の板状部と、前記板状部のうち前記複数の貫通孔が存在する第2の板状部との切り離しが可能であり、
前記取り付け用孔は、
前記第1の板状部に形成されている請求項2に記載の整列板。
【請求項6】
前記整列板は、
複数の溝を前記第2の板状部に有し、
前記複数の貫通孔は、
少なくともいずれかの前記溝に形成されており、
前記第2の板状部は、
前記複数の溝のそれぞれの溝で、切り離しが可能である請求項5に記載の整列板。
【請求項7】
一方の面から前記一方の面の裏面である他方の面へ貫通する複数の貫通孔が形成されている板状の板状部と、前記他方の面から前記一方の面に向かう方向に前記板状部から立ち上がる立ち上がり部とを有する整列板と、
被覆され柔軟性を有する複数の被覆ワイヤを有し、前記立ち上がり部に固定されたコネクタと
を備え、
前記複数の被覆ワイヤのそれぞれの被覆ワイヤは、
一方の端部の被覆がはがされた状態で、前記一方の端部が前記一方の面から前記他方の面に向かう挿入方向に向けて前記貫通孔に挿入されているとともに、前記一方の端部の先端部が前記他方の面から前記挿入方向に向けて突き出ているワイヤ整列装置。
【請求項8】
前記整列板は、
前記挿入方向に向けて前記他方の面から突き出ているそれぞれの前記先端部が挿入されるスルーホールを有する基板に取り付けるための、取り付け用孔が形成されている請求項7に記載のワイヤ整列装置。
【請求項9】
前記複数の貫通孔のそれぞれの貫通孔は、
前記他方の面の側にザグリ加工されたザグリ部を有する請求項7または請求項8に記載のワイヤ整列装置。
【請求項10】
前記複数の貫通孔のそれぞれの貫通孔は、
前記被覆ワイヤのうち被覆がはがされた部分のみが挿入可能な請求項7から請求項9のいずれか一項に記載のワイヤ整列装置。
【請求項11】
前記整列板は、
前記板状部のうち前記立ち上がり部が存在する第1の板状部と、前記板状部のうち前記複数の貫通孔が存在する第2の板状部とに切り離しが可能であり、
前記取り付け用孔は、
前記第1の板状部に形成されている請求項8に記載のワイヤ整列装置。
【請求項12】
前記整列板は、
複数の溝を前記第2の板状部に有し、
前記複数の貫通孔は、
少なくともいずれかの前記溝に形成されており、
前記第2の板状部は、
前記複数の溝のそれぞれの溝で、切り離し可能な請求項11に記載のワイヤ整列装置。
【請求項13】
請求項7に記載のワイヤ整列装置を基板に固定する固定方法であって、
前記整列板の前記他方の面から前記挿入方向に向けて突き出ているそれぞれの前記先端部が挿入されるスルーホールを有する基板の前記スルーホールに、それぞれの前記先端部を挿入する挿入工程と、
前記基板に前記ワイヤ整列装置を固定する固定工程と
を備える固定方法。
【請求項14】
前記固定方法は、さらに、
前記固定工程のあとに、前記基板の前記スルーホールと前記スルーホールに挿入されている前記先端部とをフローはんだ付けするはんだ付け工程を備える請求項13に記載の固定方法。
【請求項15】
前記整列板は、
前記板状部のうち前記立ち上がり部が存在する第1の板状部と、前記板状部のうち前記複数の貫通孔が存在する第2の板状部との切り離しが可能であるとともに、前記挿入方向に向けて前記他方の面から突き出ているそれぞれの前記先端部が挿入されるスルーホールを有する基板に、前記固定工程で固定するための取り付け用孔が前記第1の板状部に形成されており、
前記固定方法は、さらに、
前記フローはんだ付け工程のあとに、前記第1の板状部から前記第2の板状部を切り離す切り離し工程を備える請求項14に記載の固定方法。

発明の詳細な説明約 10,000 文字を表示【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタのワイヤを基板にはんだ付けするための、整列板、ワイヤ整列装置及び固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、多芯のコネクタを基板に電気的に接続するために、コネクタに接続されている柔軟性を有するワイヤを基板にはんだ付けする場合には、手作業で1ヶ所ずつのはんだ付けが行われていた。
【0003】
一方で、従来では(例えば特許文献1)、フレキシブルなワイヤでなく、ソリッドなリードが接続されている多芯のコネクタの場合、作業効率化のため、溶融はんだ槽を用いた一括はんだ付けが検討され、あらかじめ成形したリードを整列板を用いて基板に挿入し、一括はんだ付けする方法が適用されている。
【0004】
フレキシブルなワイヤのはんだ付け作業を効率化するため、上記のソリッドなリードに対する方法をフレキシブルなワイヤに適用することが考えられるが、はんだ付け作業中のワイヤの固定が困難であるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7−302653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、コネクタの持つフレキシブルな複数のワイヤを、はんだ付け作業中も確実に基板に固定できる、整列板、ワイヤ整列装置及び固定方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の整列板は、
一方の面から前記一方の面の裏面である他方の面へ貫通する複数の貫通孔が形成されている板状の板状部と、
前記他方の面から前記一方の面に向かう方向に前記板状部から立ち上がり、被覆され柔軟性を有する複数の被覆ワイヤを有するコネクタが固定される立ち上がり部と
を備え、
前記複数の被覆ワイヤのそれぞれの被覆ワイヤは、
一方の端部の被覆がはがされた状態で前記一方の端部が前記一方の面から前記他方の面に向かう挿入方向に向けて前記貫通孔に挿入されるとともに、前記一方の端部の先端部が前記他方の面から前記挿入方向に向けて突き出るように挿入される。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、コネクタの持つフレキシブルな複数のワイヤを、はんだ付け作業中も確実に基板に固定できる、整列板、ワイヤ整列装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1の図で、ワイヤ整列装置10の斜視図。
実施の形態1の図で、ワイヤ整列装置10の分解斜視図。
実施の形態1の図で、ワイヤ整列装置10を基板40に取り付けた状態を示す図。
実施の形態1の図で、整列板20の図2におけるX方向矢視。
実施の形態1の図で、図3のY方向矢視に相当する概略図。
実施の形態1の図で、図5のB−B断面に相当する図。
実施の形態1の図で、図5のC−C断面に相当する図。
実施の形態1の図で、図1のA−A断面に相当する図。
実施の形態1の図で、図8においてはんだ付けが終了した状態を示す図。
実施の形態1の図で、図9においてはんだ付けが終了した後に、整列板20が除去された状態を示す図。
実施の形態1の図で、固定方法1のフローチャート。
実施の形態1の図で、固定方法2のフローチャート。
実施の形態2の図で、ワイヤ整列装置10−1の斜視図。
実施の形態2の図で、ワイヤ整列装置10−1の分解斜視図。
実施の形態2の図で、図14のX方向矢視。
実施の形態2の図で、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定された状態における、図14のD−D断面の位置に相当する図。
実施の形態2の図で、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定されている場合の図14のE−E断面の位置に相当する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
***構成の説明***
図1〜図12を参照して、実施の形態1の整列板20、ワイヤ整列装置10及び基板へコネクタのワイヤをはんだ付けするための固定方法を説明する。
図1は、ワイヤ整列装置10の斜視図である。
図2は、ワイヤ整列装置10の分解斜視図である。
図3は、ワイヤ整列装置10を基板40に取り付けた状態を示す。なおねじ61とナット62は省略している。
図4は、整列板20の図2におけるX方向矢視である。
図5は、図3のY方向矢視に相当する概略図である。
図6は、図5のB−B断面である。
図7は、図5のC−C断面である。
図8は、図1のA−A断面に相当し、被覆ワイヤ31−1の貫通孔28の断面を示す図である。
図9は、図8において、はんだ付けが終了した状態を示す。
図10は、図9において、はんだ付けが終了した後に、第2の板状部21bを除去した状態を示す。
図11は、固定方法1のフローチャートである。
図12は、固定方法2のフローチャートである。
【0011】
図1、図2に示すように、ワイヤ整列装置10は、整列板20とコネクタ30とを備えている。整列板20は板状部21と、立ち上がり部22を有する。図4、図8に示すように、板状部21は、一方の面26から一方の面26の裏面である他方の面27へ貫通する複数の貫通孔28が形成されている。図8に示すように、貫通孔28には、コネクタ30の被覆ワイヤ31の先端部33が挿し込まれる。先端部33は被覆が除去されている。立ち上がり部22は、他方の面27から一方の面26に向かう方向に板状部21から立ち上がっている。コネクタ30は、被覆され柔軟性を有する複数の被覆ワイヤ31を有し、立ち上がり部22に固定される。コネクタ30の被覆ワイヤ31は柔軟性があり、人の手で容易に変形する程度の柔軟性がある。柔軟性を有する複数の被覆ワイヤ31とは、ソリッドなリードタイプではなく、フレキシブルな配線であるワイヤを意味する。フレキシブルなワイヤはレイアウトの自由度が高いので、限られたスペースに基板を設置して製品全体のサイズを小さくしたいという要求に対し、ソリッドなリードよりも有利である。コネクタ30は立ち上がり部22にねじ11とナット12によって固定される。サブアセンブリ品であるワイヤ整列装置10によって、複数の被覆ワイヤ31のそれぞれの先端部33を対応するスルーホール41に一気に挿入することができる。
【0012】
図8に示すように、複数の被覆ワイヤ31のそれぞれの被覆ワイヤ31は、一方の端部31aの被覆がはがされた状態で、一方の端部31aが一方の面26から他方の面27に向かう挿入方向35に向けて貫通孔28に挿入されている。被覆ワイヤ31のうち、被覆されている部分を被覆部32と呼ぶ。被覆ワイヤ31のうち、整列板20に挿入される側を一方の端部31aと呼び、コネクタ30の内部に接続している側を他方の端部と呼ぶ。一方の端部31aの先端部は被覆がはがされてワイヤがむき出しである。このワイヤがむき出しの部分を先端部33と呼ぶ。それぞれの被覆ワイヤ31は、一方の端部31aの先端部33が挿入方向35に向けて他方の面27から突き出ており、さらに基板40の基板はんだ面43からも突き出ている。
【0013】
図8に示すように、複数の貫通孔28のそれぞれの貫通孔28は、被覆ワイヤ31のうち被覆がはがされた部分である先端部33のみが挿入可能である。つまり、被覆部32の外径、貫通孔28の一方の面26側の内径及び先端部33の外径に関して、被覆部32の外径>貫通孔28の一方の面26側の内径>先端部33の外径、である。よって、被覆部32の端部は貫通孔28へ差し込むことはできない。このことにより、図9、図10に示すように、距離Lを第2の板状部21bの板厚tの寸法に、一定に確保することができる。
【0014】
図8に示すように、整列板20では、挿入方向35に向けて他方の面27からそれぞれの先端部33が突き出ている。図2に示すように、整列板20は、他方の面27から突き出ているそれぞれの先端部33が挿入されるスルーホール41を有する基板40に取り付けるための、取り付け用孔23が形成されている。整列板20は立ち上がり部22にコネクタ30が取り付けられた状態で、つまり、図1に示すサブアセンブリ品であるワイヤ整列装置10の状態で基板40に取り付けられる。この場合、図6に示すように、基板はんだ面43から挿し込まれたねじ61が取り付け用孔23を貫通して一方の面26が突き出ており、ねじ61とナット62によって、整列板20が基板40に取り付けられることでワイヤ整列装置10が基板40に取り付けられる。このように取り付け用孔23によってワイヤ整列装置10を基板40に固定できるので、先端部33をスルーホール41に確実に挿入できる。
【0015】
図8に示すように、複数の貫通孔28のそれぞれの貫通孔28は、他方の面27の側にザグリ加工されたザグリ部24を有する。ザグリ部24の孔径はスルーホール41の孔径よりも大きい。よって、図9に示すように、ランドから45度のフィレットができた場合でもはんだ44と第2の板状部21bとが干渉することがない。また、図9に示すように、ザグリ部24の挿入方向35の長さは、フィレットの挿入方向35の長さよりも長いので、この点からもはんだ44と第2の板状部21bとが干渉することがない。
【0016】
整列板20は、板状部21のうち立ち上がり部22が存在する第1の板状部21aと、板状部21のうち複数の貫通孔28が存在する第2の板状部21bとに切り離しが可能である。そして、取り付け用孔23は、第1の板状部21aに形成されている。具体的には、図2〜図4に示すように、整列板20には、断面がV字形状の整列板分離溝201が形成されている。図3の状態において、作業者が整列板分離溝201を折ることで、整列板20は、第1の板状部21aと第2の板状部21bとに分離できる。よって、整列板分離溝201によって、第1の板状部21aまたは第2の板状部21b、あるいは第1の板状部21a及び第2の板状部21bを基板40から容易に除去できる。なお、基板40は図5に示すように、実際にはベース部50の一部として形成される。基板40は、それぞれの被覆ワイヤ31の先端部33がスルーホール41にはんだ付けされた後、最終的にベース部50から切り出される。
図5及び図7に示すように、第2の板状部21bの下方のベース部50には、ベース部50の一部が部分的に切り欠かれた切欠き孔51が存在する。この切欠き孔51に指をいれることにより、作業者は第2の板状部21bの角をつかみやすくなり、容易に整列板分離溝201で整列板20を折ることができる。なお切欠き孔51に限らず、第2の板状部21bの下方において第2の板状部21bとベース部50との間に空間が存在する構成でもよい。
【0017】
以下に、ワイヤ整列装置10を基板40に固定する固定方法について、2種類の固定方法を説明する。一方を固定方法1と呼び他方を固定方法2と呼ぶ。固定方法1は、基板40に第2の板状部21bを残す方法である。固定方法2は、基板40に第1の板状部21aを残す方法である。まず固定方法1を説明する。
【0018】
<固定方法1>
図11は、固定方法1の工程を示すフローチャートである。固定方法1は、ステップS110、ステップS120、ステップS130及びステップS140からなる。
(1)ステップS110は、ワイヤ整列装置10の組み立て工程からはんだ付け工程までの工程である。ステップS110は、ステップS111〜ステップS114からなる。
(2)ステップS120は、第1の板状部21aを除去する肯定である。ステップS121〜ステップS123からなる。
(3)ステップS130は、自動洗浄工程である。
(4)ステップS140は、検査工程である。
【0019】
<ステップS110>
(1)ステップS111において、作業者は、整列板20の貫通孔28に、被覆ワイヤ31の先端部33を挿入する。作業者は、コネクタ30を立ち上がり部22に固定する。この状態でワイヤ整列装置10は、図1の状態である。図1では、被覆ワイヤ31のうち1本の被覆ワイヤ31−1を例として、一方の端部31a、被覆部32及び先端部33を示している。先端部33は貫通孔28に挿入されるので見えないため、破線で示している。被覆ワイヤ31−1以外の被覆ワイヤ31も同様である。
(2)ステップS112において、作業者は、整列板20の他方の面27から突き出ているそれぞれの被覆ワイヤ31の先端部33を、基板40の対応するスルーホール41に挿入する。対応するスルーホール41は予めわかっている。ステップS112は挿入工程である。
(3)ステップS113において、作業者は、ワイヤ整列装置10を基板40に固定する。図6に示すように、作業者は、例えばφ2のねじ61と、ナット62を用い、整列板20を基板40にトルクレンチのような工具で固定する。ステップS113は固定工程である。
(4)ステップS114において、作業者は、溶融したはんだが噴流するフロー槽にスルーホール41の下部を接触させ、図9に示すように、複数の先端部33を同時にはんだ付けする。ステップS114ははんだ付け工程である。
【0020】
<ステップS120>
(1)ステップS121において、作業者は、整列板20を基板40に固定しているねじ61とナット62を外す。この状態では、ワイヤ整列装置10は基板40からはずされて、図1の状態である。
(2)ステップS122において、作業者は、整列板20を、整列板分離溝201で割る。このとき、ワイヤ整列装置10は、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aと、貫通孔28に先端部33が挿入されている第2の板状部21bとに分離される。ステップS122は切り離し工程である。
(3)ステップS123において、作業者は、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aを除去する。具体的には、作業者は、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aから、ねじ11とナット12をはずして、コネクタ30を取り外して第1の板状部21aを除去する。この場合、基板40には図3において、固定されていない状態のコネクタ30の被覆ワイヤ31のそれぞれの先端部33が第2の板状部21bを介して対応するスルーホール41にはんだ付けされた状態である。つまり基板40に対して、第2の板状部21bは取り付けられている状態である。
【0021】
<ステップS130>
ステップS130において、自動洗浄装置によって、第2の板状部21bが取り付けられた状態の基板40が洗浄される。
【0022】
<ステップS140>
ステップS140において、第2の板状部21bが取り付けられた状態の基板40が検査される。
【0023】
***効果の説明***
固定方法1によれば以下の効果がある。
(1)はんだ付け作業が、ワイヤ整列装置10によって対応するスルーホール41に挿入されている状態のそれぞれの先端部33に対して、ほぼ同時に行うことができる。このため、はんだ付けの属人的なばらつきが排除されてはんだ付けの品質が安定する。
(2)また、従来では被覆ワイヤ31の一本、一本を手作業ではんだ付けしていたことに比べ、ワイヤ整列装置10によって、対応するスルーホール41に挿入されている状態のそれぞれの先端部33にはんだ付けが一気にできるので、はんだ付けの作業時間を削減できる。
(3)整列板20を分割したあとのコネクタ30はフリーの状態となるので、他の基板のコネクタに接続させることができる。また柔軟なワイヤであるので、コネクタ30を取り回しても、はんだ付け部分はストレスフリーである。
【0024】
次に固定方法2を説明する。
【0025】
<固定方法2>
図12は、固定方法1の工程を示すフローチャートである。固定方法2は、ステップS210、ステップS220、ステップS230、ステップS240及びステップS250からなる。
(1)ステップS210は、ステップS110と同じ工程である。
(2)ステップS220は、第2の板状部21bを除去する工程である。ステップS221、S222からなる。
(3)ステップS230は、S130と同じ自動洗浄工程である。
(4)ステップS240は、S140と検査工程である。
(5)ステップS250は、第1の板状部21aを除去する工程である。
【0026】
ステップS210はステップS110と同じ内容であるので説明は省略する。
【0027】
<ステップS220>
(1)ステップS221において、作業者は、整列板20を、整列板分離溝201で割る。このとき、ワイヤ整列装置10は、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aと、貫通孔28に先端部33が挿入されている第2の板状部21bとに分離される。この状態では、第1の板状部21aは、コネクタ30が固定された状態で、基板40に固定されている。ステップS221は切り離し工程である。
(2)ステップS222において、作業者は、第2の板状部21bをハサミあるいはカッターのような切断手段により除去する。第2の板状部21bの除去により、基板40の基板部品面42の側の先端部33の挿入部分が露出する。これは図10の状態である。
【0028】
<ステップS230>
露出したはんだ付け部のフラックスを洗浄装置で自動洗浄する。ステップS230において、自動洗浄装置によって、コネクタ30が固定された第1の板状部21aが取り付けらており、第2の板状部21bが除去された状態の基板40が洗浄される。ステップS230では、露出したはんだ付け箇所のフラックスが洗浄装置で自動洗浄される。
【0029】
<ステップS240>
ステップS240において、整列板20が除去された状態の基板40が検査される。
ステップS240の検査工程をステップS250の第1の板状部21aを除去する工程の前にすることで、検査作業時のハンドリング性が向上し、また、検査作業時において、はんだ付けされている箇所へのストレスが低減する。
【0030】
<ステップS250>
ステップS250において、作業者は、ステップS123と同様に、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aを基板40から除去する。
次に、ステップS123と同様に、作業者は、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aから、ねじ11とナット12をはずして、コネクタ30を取り外して第1の板状部21aを除去する。ステップS250が終了すると、基板40は整列板20が除去された状態である。
【0031】
***効果の説明***
固定方法2の効果は以下の通りである。
固定方法2の効果は、固定方法1の効果に加え、
(1)最終的に整列板20を除去しているので、基板部品面42の側から、はんだ付け箇所の外観検査を行うことができる効果がある。なお、整列板20を透明板とすれば、整列板20を除去することなく、基板部品面42の側からはんだ付け箇所の外観検査ができる。
(2)図9に示す第2の板状部21bの厚みtによって、図10に示すように、被覆ワイヤ31の被覆部32の終端部と、基板部品面42との距離Lが決まる。よって、第2の板状部21bによって、距離Lを一定にできる効果がある。第2の板状部21bを除去することで、距離Lの外観検査ができる。
(3)ステップS250で、コネクタ30が固定されている第1の板状部21aが外されているが、第1の板状部21aを残した状態とすれば、コネクタ30が基板40に固定状態のもとではんだ付け部が洗浄可能になり、腐食に対する信頼性が向上する。
【0032】
以上、実施の形態1の整列板20、ワイヤ整列装置10及び固定方法1,2によれば、コネクタ30の有するフレキシブルな複数のワイヤを、基板40に一気にはんだ付けできる。
【0033】
実施の形態2.
図13〜図17を参照して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、整列板20が貫通孔分離溝281を有する点にある。その他は、実施の形態1と同じである。貫通孔分離溝281とは、複数の貫通孔が形成されており、そこから分離できる溝である。貫通孔分離溝281の断面形状は、例えばV字形状である。実施の形態2では、貫通孔分離溝281を有する整列板20を整列板20−1とし、整列板20−1を有するワイヤ整列装置10をワイヤ整列装置10−1と記す。
【0034】
図13は、ワイヤ整列装置10−1の斜視図である。
図14は、ワイヤ整列装置10−1の分解斜視図である。
図14に示すように、整列板20−1は、複数の貫通孔分離溝281を第2の板状部21bに有する。図13では、3本の貫通孔分離溝281が形成されている。図14は、ワイヤ整列装置10−1の分解斜視図である。複数の貫通孔28は、少なくともいずれかの貫通孔分離溝281に形成される。図14では3本の貫通孔分離溝281のそれぞれに、破線291に示す範囲に複数の貫通孔28が形成されている。第2の板状部21bは、それぞれの貫通孔分離溝281で、切り離し可能である。
【0035】
図15は、図14のX方向矢視である。作業者が、図13のワイヤ整列装置10−1の状態において整列板分離溝201に沿って折ることで、整列板20−1は第1の板状部21aと第2の板状部21bとの2つに分離できる。
次に、作業者が、それぞれの貫通孔分離溝281に沿って折ることで、第1部分21b−1、第2部分21b−2、第3部分21b−3、第4部分21b−4の4つに分離できる。第2の板状部21bを4つに分離することで、複数の被覆ワイヤ31は貫通孔28の拘束から解放される。第2の板状部21bを第1部分21b−1から第4部分21b−4の4つに分離することは、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定されている状態でもできるし、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定されていない状態でもできる。
【0036】
図15に示すように、貫通孔分離溝281は断面がV字形状である。図16は、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定された状態における、図14のD−D断面の位置に相当する図である。
図16は、貫通孔分離溝281に形成された貫通孔28に、被覆ワイヤ31の先端部33が挿入されている状態を示す。
図17は、ワイヤ整列装置10−1が基板40に固定されている場合の図14のE−E断面の位置に相当する図である。図17は、貫通孔分離溝281の断面を示している。
【0037】
***効果の説明***
実施の形態2の整列板20−1は、複数の貫通孔分離溝281を備えたので、カッターあるいはハサミのような切断手段を使用することなく、第2の板状部21bを簡単に分離できる。
【符号の説明】
【0038】
10 ワイヤ整列装置、11 ねじ、12 ナット、20 整列板、201 整列板分離溝、21 板状部、21a 第1の板状部、21b 第2の板状部、22 立ち上がり部、23 取り付け用孔、24 ザグリ部、26 一方の面、27 他方の面、28 貫通孔、281 貫通孔分離溝、291 破線、30 コネクタ、31 被覆ワイヤ、31−1 被覆ワイヤ、31a 一方の端部、32 被覆部、33 先端部、35 挿入方向、40 基板、41 スルーホール、42 基板部品面、43 基板はんだ面、44 はんだ、50 ベース部、51 切欠き孔、61 ねじ、62 ナット。

関連特許

三菱電機株式会社
炊飯器
三菱電機株式会社
換気扇
三菱電機株式会社
給湯機
三菱電機株式会社
冷蔵庫
三菱電機株式会社
端子台
三菱電機株式会社
給湯機
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
放電回路
三菱電機株式会社
梱包装置
三菱電機株式会社
熱交換器
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
集積装置
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
照明装置
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
電気機器
三菱電機株式会社
給湯装置
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
撮像装置
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
照明器具
三菱電機株式会社
照明装置
三菱電機株式会社
加熱調理器