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公開番号2019124383
公報種別公開特許公報(A)
公開日20190725
出願番号2018003970
出願日20180115
発明の名称スチーム式加湿器
出願人シャープ株式会社
代理人特許業務法人あーく特許事務所
主分類F24F 6/18 20060101AFI20190704BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】スケール除去のための洗浄が容易となるスチーム式加湿器を提供する。
【解決手段】加湿器1の内部は、分離壁103によって上部室10Aと下部室10Bとに分離されている。分離壁103の下面側にはIHコイル11が配置され、分離壁103の上面側には磁性体材料から形成され、加熱される水をいれる蒸発皿13が配置されている。このため、蒸発皿13自体を発熱体とし、IH(Induction Heating)によって蒸発皿13内の水を加熱することができる。蒸発皿13は、加湿器1に対して着脱可能とされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲約 910 文字を表示【請求項1】
水を加熱して水蒸気を発生させるスチーム式加湿器であって、
IHコイルと、
磁性体材料から形成され、加熱される水を入れる蒸発皿とを備えており、
前記蒸発皿は、前記スチーム式加湿器に対して着脱可能であることを特徴とするスチーム式加湿器。
【請求項2】
請求項1に記載のスチーム式加湿器であって、
前記スチーム式加湿器の筐体の内部に送風ファンを有しており、
前記送風ファンは、前記IHコイルの冷却と、スチーム式加湿器から放出される水蒸気の温度低下との両方に兼用されることを特徴とするスチーム式加湿器。
【請求項3】
請求項2に記載のスチーム式加湿器であって、
イオンを発生させるイオン発生器を備えており、
前記送風ファンによる送風は、前記イオン発生器により生成されたイオンの放出にも使用されることを特徴とするスチーム式加湿器。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載のスチーム式加湿器であって、
前記スチーム式加湿器に対して着脱可能であり、前記蒸発皿に対して給水する給水タンクを備えており、
前記給水タンクが前記スチーム式加湿器に対して装着された時、前記給水タンクは前記蒸発皿の上方に位置することを特徴とするスチーム式加湿器。
【請求項5】
請求項4に記載のスチーム式加湿器であって、
前記給水タンクは、タンク本体とタンクキャップとからなり、前記給水タンクを前記スチーム式加湿器に装着する時には、前記タンクキャップを下に向けた状態で、前記タンクキャップが前記スチーム式加湿器の筐体の内部に完全に格納されるものであり、
前記タンクキャップは、その先端に前記タンク本体よりも径の細い管部を有していることを特徴とするスチーム式加湿器。
【請求項6】
請求項4または5に記載のスチーム式加湿器であって、
前記給水タンクは、前記蒸発皿の熱湯が前記給水タンク内に流れ込むことを防止する逆止弁を備えていることを特徴とするスチーム式加湿器。

発明の詳細な説明約 10,000 文字を表示【技術分野】
【0001】
本発明は、水を加熱して水蒸気を発生させるスチーム式加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
スチーム式加湿器は、通常、給水タンクの水を蒸発皿に供給し、蒸発皿に供給された水をヒータ等の加熱手段で加熱して水蒸気を発生させる。このようなスチーム式加湿器において、蒸発皿には水中に含まれる不純物(カルシウムやマグネシウム)がスケールとなって付着する。このため、蒸発皿に対し、付着したスケールを落とすための洗浄が必要となる。
【0003】
しかしながら、従来のスチーム式加湿器では、蒸発皿を加熱手段であるヒータに接触させて配置するため、蒸発皿は加湿器本体に一体的に取り付けられていた。このため、加湿器から蒸発皿のみを取り外して洗浄することが行えず、スケール除去のための洗浄がユーザにとって煩雑になるといった課題がある。
【0004】
特許文献1には、スケール除去のための洗浄を容易にするための構成が開示されている。特許文献1に開示された加湿器は、給水タンクから供給された水を加熱するための加熱タンクを備え、加熱タンクの外側に電磁誘導コイルを配置する一方、加熱タンク内部に磁性体材料からなる発熱体を配置している。すなわち、特許文献1の加湿器では、IH(Induction Heating)によって加熱タンク内の水を加熱するものであり、高温となる発熱体に主としてスケールが付着するようにしている。また、発熱体を加湿器本体に対して着脱可能とし、スケールが付着した発熱体を容易に洗浄できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000−346409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の加湿器の構成でも、蒸発皿の機能を有する加熱タンクの底部は、加湿器本体に一体的に形成された構造となっている。そして、主として発熱体にスケールが付着するようにしても、加熱タンク内部にスケールが付着することを完全に防止できるものではない。また、発熱体の表面に析出したスケールが剥がれ落ち、加熱タンクの底部に溜まることもある。このため、スケール除去のために加熱タンクの洗浄は必要であり、加熱タンクの取り外しができないことから、スケール除去のための洗浄がユーザにとって煩雑になるといった課題を完全に解決できるものではない。
【0007】
また、特許文献1の加湿器の構成では、加熱タンクの外側に配置される電磁誘導コイルと加熱タンク内部に配置される発熱体との距離が離れることになり、IHによる加熱効率が低下するといった問題もある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スケール除去のための洗浄が容易となるスチーム式加湿器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明のスチーム式加湿器は、水を加熱して水蒸気を発生させるスチーム式加湿器であって、IHコイルと、磁性体材料から形成され、加熱される水を入れる蒸発皿とを備えており、前記蒸発皿は、前記スチーム式加湿器に対して着脱可能であることを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、蒸発皿自体を発熱体とし、IH(Induction Heating)によって蒸発皿内の水を加熱することができる。このように、加熱手段にIHを用いることにより、IHコイルと蒸発皿とを近接させて高い加熱効率を確保しながらも、蒸発皿をスチーム式加湿器に対して着脱可能とすることができる。また、水中に含まれる不純物は、全て蒸発皿にスケールとなって付着する。蒸発皿はスチーム式加湿器から分離可能であるため、蒸発皿を丸洗いしたり水に浸け置き洗いするなどして、スケール除去のための洗浄が容易となる。
【0011】
また、上記スチーム式加湿器は、前記スチーム式加湿器の筐体の内部に送風ファンを有しており、前記送風ファンは、前記IHコイルの冷却と、スチーム式加湿器から放出される水蒸気の温度低下との両方に兼用される構成とすることができる。
【0012】
上記の構成によれば、一つの送風ファンを、IHコイルの冷却と水蒸気の温度低下との両方に兼用することができ、ファンの数が増加することによるコストアップを防止することができる。
【0013】
また、上記スチーム式加湿器は、イオンを発生させるイオン発生器を備えており、前記送風ファンによる送風は、前記イオン発生器により生成されたイオンの放出にも使用される構成とすることができる。
【0014】
上記の構成によれば、イオン発生器により生成されたイオンの放出にも同じ送風ファンを使用することで、ファンの数が増加することによるコストアップを防止することができる。また、イオン放出を行う場合には、良好なイオン放散効果を得るためにある程度の風量が必要となり、風量アップによって冷風感が生じる場合もあるが、上記送風ファンによる送風はIHコイルからの排熱等を含むため、風量アップによる冷風感を低減することができる。
【0015】
また、上記スチーム式加湿器は、前記スチーム式加湿器に対して着脱可能であり、前記蒸発皿に対して給水する給水タンクを備えており、前記給水タンクが前記スチーム式加湿器に対して装着された時、前記給水タンクは前記蒸発皿の上方に位置する構成とすることができる。
【0016】
上記の構成によれば、蒸発皿の上方に位置する給水タンクから蒸発皿に給水することで、給水タンクから蒸発皿の間において、蒸発皿の外縁よりも外方となる箇所に給水経路を別途設けることを必要としない。このため、蒸発皿を加湿器から着脱可能な構成としても、蒸発皿の外方に設けられる給水経路等での水漏れが発生することはなく、簡易な構成で水漏れを防止できる。また、給水タンクを蒸発皿の上方に位置させることで、加湿器スチーム式の小型化(低面積化)にも有利となる。
【0017】
また、上記スチーム式加湿器では、前記給水タンクは、タンク本体とタンクキャップとからなり、前記給水タンクを前記スチーム式加湿器に装着する時には、前記タンクキャップを下に向けた状態で、前記タンクキャップが前記スチーム式加湿器の筐体の内部に完全に格納されるものであり、前記タンクキャップは、その先端に前記タンク本体よりも径の細い管部を有している構成とすることができる。
【0018】
上記の構成によれば、スチーム式加湿器の内部空間において、蒸発皿の上方は空気流路の一部となるが、給水タンクに径の細い管部を設けることで、蒸発皿の上方に位置する給水タンクが空気の流れを阻害することを抑制できる。これにより、発生した水蒸気を効率良く排出でき、内部結露を防いで加湿量を増加させることができる。
【0019】
また、スチーム式加湿器の運転時、給水タンクの先端は蒸発皿で加熱された熱湯に浸されることになるが、熱湯に浸される給水タンクの先端を径の細い管部とすることで熱湯との接触面を最小限とすることができる。これにより、熱湯から給水タンクへの熱伝導によるエネルギーロスを抑制できる。さらに、給水タンクを加湿器から取り外した時に、熱湯に浸されていた給水タンクの先端を冷めやすくすることができる。
【0020】
また、上記スチーム式加湿器では、前記給水タンクは、前記蒸発皿の熱湯が前記給水タンク内に流れ込むことを防止する逆止弁を備えている構成とすることができる。
【0021】
上記の構成によれば、対流により蒸発皿の熱湯が給水タンク内に流れ込むことによるエネルギーロスを防止することができる。また、給水タンク内への熱湯の流れ込みを防止することで、給水タンクの温度上昇も防止できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のスチーム式加湿器は、加熱手段にIHを用いることにより、IHコイルと蒸発皿(発熱体)とを近接させて高い加熱効率を確保しながらも、蒸発皿をスチーム式加湿器に対して着脱可能とすることができる。これにより、スケールが付着する蒸発皿をスチーム式加湿器から分離し、蒸発皿を丸洗いしたり水に浸け置き洗いするなどして、スケール除去のための洗浄が容易となるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の一実施形態を示すものであり、加湿器の概略構成を示す図である。
図1の加湿器に用いられる給水タンクの分解図である。
給水タンクに逆止弁を設けた構造を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態1に係る加湿器1の概略構成を示す図である。加湿器1は、水を加熱して水蒸気を発生させるスチーム式加湿器であり、大略的には、筐体10、IHコイル11、送風ファン12、蒸発皿13、給水タンク14および制御部15を備えて構成されている。
【0025】
筐体10は、互いに分離可能な上部筐体部材101と下部筐体部材102とで構成され、これらの組み合わせにより加湿器1の外観を構成している。筐体10の内部は、分離壁103によって上部室10Aと下部室10Bとに分離されている。尚、分離壁103は、下部筐体部材102の天板でもある。但し、分離壁103は上部室10Aと下部室10Bとを完全に分離するものではなく、分離壁103の一部には上部室10Aと下部室10Bとを連通させる連通口104が設けられている。また、連通口104は、分離壁103の一端部付近に設けられる。
【0026】
下部室10Bには、下部筐体部材102の側面において、連通口104とほぼ反対側の端部に吸込口105が設けられている。これにより、下部室10Bの内部空間には、吸込口105から連通口104に向かう空気流路が形成される。また、下部室10Bには、上記空気流路に沿って、IHコイル11および送風ファン12が配置される。具体的には、IHコイル11は、分離壁103の中心付近において、下部室10Bの天面部(すなわち分離壁103の下面側)に取り付けられて配置されている。また、送風ファン12は、吸込口105の近傍に配置されており、吸込口105から取り入れた空気を筐体10(下部室10B)の内部に送りこむ。尚、加湿器1の内部の送風構造については、後述する実施の形態2において詳細に説明する。
【0027】
上部室10Aには、上部筐体部材101の上面において、連通口104とほぼ反対側の端部付近に吹出口106が設けられている。これにより、上部室10Aの内部空間には、連通口104から吹出口106に向かう空気流路が形成される。また、上部室10Aには、蒸発皿13および給水タンク14が配置される。具体的には、蒸発皿13は、分離壁103の中心付近において、上部室10Aの底面部(すなわち分離壁103の上面側)に着脱可能に配置される。加湿器1において、蒸発皿13は磁性体材料(例えば鉄やステンレス)によって形成されている。また、図1での図示は省略しているが、加湿器1には、蒸発皿13を装着した場合に蒸発皿13を所定箇所に位置決め固定するための位置決め手段が設けられている。
【0028】
給水タンク14は、上部室10Aの天板に設けられたから筐体10に対して着脱可能に装着される。また、筐体10に装着された給水タンク14は、蒸発皿13の上方(好ましくは直上)に位置し、給水タンク14から蒸発皿13には上方から給水できるようになっている。尚、給水タンク14から蒸発皿13への給水構造については、後述する実施の形態3において詳細に説明する。
【0029】
制御部15は、加湿器1の動作を制御するものであり、少なくとも、IHコイル11および送風ファン12の駆動制御を行う。無論、これら以外に、加湿器1をタイマー運転させる時のタイマー制御を行ったり、加湿器1に温度センサや湿度センサなどの各種センサを設け、これらのセンサ検知に基づく自動運転制御を行ったりすることも可能である。尚、制御部15の配置箇所は特に限定されるものではないが、制御対象であるIHコイル11および送風ファン12と同じく下部室10Bに配置されることが好ましい。図1の例では、制御部15は、下部室10Bの底面部に設けられている。また、制御部15は、水の侵入が遮断されるように、防水カバー151により覆われていることが好ましい。
【0030】
本実施の形態1に係る加湿器1では、分離壁103の下面側にIHコイル11が配置され、上面側に磁性体材料からなる蒸発皿13が配置される。このため、蒸発皿13自体を発熱体とし、IH(Induction Heating)によって蒸発皿13内の水を加熱することができる。このように、加熱手段にIHを用いることにより、IHコイル11と蒸発皿13とを近接させて高い加熱効率を確保しながらも、蒸発皿13を加湿器1に対して着脱可能とすることができる。尚、蒸発皿13を加湿器1から取り外すときには、上部筐体部材101を下部筐体部材102から取り外せば、分離壁103の上面が露出するため、蒸発皿13を容易に取り外すことができる。
【0031】
加湿器1では、蒸発皿13内の水を加熱して水蒸気を発生させることで、水中に含まれる不純物(カルシウムやマグネシウム)は、全て蒸発皿13にスケールとなって付着する。そして、蒸発皿13は加湿器1から分離可能であるため、蒸発皿13を丸洗いしたり水に浸け置き洗いするなどして、スケール除去のための洗浄が容易となる
〔実施の形態2〕
上述した加湿器1は加熱手段としてIHを用いているが、IHシステムでは、一般にコイル冷却用のファンが必要である。また、スチーム式加湿器では、高温の水蒸気が吹き出すことによってユーザが火傷することのないように、水蒸気の温度を低下させるためのファンが設けられていることも多い。本実施の形態2では、加湿器1における好適な送風構造について説明する。
【0032】
上述したように、加湿器1の筐体10の内部は上部室10Aと下部室10Bとに分離されており、かつ、上部室10Aと下部室10Bとは連通口104を通じて連通している。また、下部室10Bには吸込口105が、上部室10Aには吹出口106が、連通口104とほぼ反対側の端部(もしくは端部付近)に設けられている。このため、筐体10の内部には、上部室10Aと下部室10Bとを連通する空気流路が形成され、送風ファン12を駆動することによって、吸込口105→下部室10B→連通口104→上部室10A→吹出口106の順に空気が流れる。
【0033】
下部室10Bの空気流路では、IHコイル11の冷却を行うことができる。また、図1に示すように、制御部15が下部室10Bに配置される場合には、制御部15の冷却を行うことも可能である。IHコイル11および制御部15は、下部室10Bの天面部および底面部に設けられているため、空気流路における空気の流れを阻害することはない。
【0034】
上部室10Aの空気流路では、空気の流れは、連通口104から吹出口106に向かって斜め上方に生じる。この時、空気の流れは、上部室10Aの中央、すなわち蒸発皿13の上部を通過するため、蒸発皿13での加熱により発生した水蒸気と混ざる。これにより、吹出口106から放出される水蒸気の温度を低下させることができる。
【0035】
このように、加湿器1では、一つの送風ファン12を、IHコイル11の冷却と水蒸気の温度低下との両方に兼用することができ、ファンの数が増加することによるコストアップを防止することができる。
【0036】
また、加湿器1には、防臭や殺菌効果のあるイオンを発生させるイオン発生器16を備えてもよい。イオン発生器16を備える場合には、図1に示すように、イオン発生器16は下部室10Bの空気流路上に備えられることが好ましい。これにより、イオン発生器16により生成されたイオンの放出にも、送風ファン12による送風を利用することができる。このようなイオン放出を行う場合には、良好なイオン放散効果を得るためにある程度の風量が必要となり、風量アップによって冷風感が生じる場合もある。これに対し、加湿器1では、送風ファン12による送風はIHコイル11からの排熱等を含むため、風量アップによる冷風感を低減することができ、IHコイル11の排熱利用にも有効である。
【0037】
〔実施の形態3〕
上述した加湿器1は蒸発皿13を着脱可能な構成としているが、この場合、給水タンク14から蒸発皿13への給水において水漏れが発生しないような工夫を行うことも必要である。本実施の形態3では、加湿器1における好適な給水構造について説明する。
【0038】
加湿器1に用いられる給水タンク14は、図2に示すように、タンク本体141とタンクキャップ142とから構成されている。また、タンクキャップ142はタンク本体141に対して着脱可能であり、タンクキャップ142を外した状態でタンク本体141に水道水等を給水することができる。尚、タンク本体141の形状は特に限定されるものでなく、断面円形状であってもよく断面矩形状であってもよい。
【0039】
給水タンク14を加湿器1に装着する時には、タンクキャップ142を下に向けて、給水タンク14がタンク挿入口107に挿入される。尚、タンク挿入口107はタンク本体141に合わせた大きさとされており、給水タンク14の装着時、タンクキャップ142は筐体10の内部に完全に格納されるが、タンク本体141の一部は筐体10の外部に露出していてもよい。また、図1では図示を省略しているが、タンク挿入口107に挿入された給水タンク14は、位置決め手段によって所定の位置に位置決めされるようになっている。
【0040】
こうして給水タンク14が加湿器1に装着された時、給水タンク14は蒸発皿13の上方に位置し、タンクキャップ142の先端に設けられた給水弁143が蒸発皿13の底面に当接して押し上げられ、給水弁143は開弁状態となる。給水弁143が開弁すると、給水タンク14から蒸発皿13へ上方から給水が行われ、蒸発皿13ではタンクキャップ142の先端よりやや上に水位が維持される。このような給水弁143は周知の構成であるため、ここでは給水弁143の詳細な説明は省略する。
【0041】
このように、加湿器1では、蒸発皿13の上方に位置する給水タンク14から蒸発皿13に上方から給水するものであるため、給水タンク14から蒸発皿13の間で、蒸発皿13の外縁よりも外方となる箇所に給水経路を別途設けることを必要としない。このため、蒸発皿13を加湿器1から着脱可能としても、蒸発皿の外方に設けられる給水経路等での水漏れが発生することはない。尚、従来の加湿器では、給水タンクと蒸発皿とは給水経路で接続されており、該給水経路は蒸発皿の外縁よりも外方に設けられていたために、該給水経路での水漏れを防止する必要があった。そして、給水経路での水漏れを防止するために蒸発皿と給水経路とを継ぎ目の無い一体構造としていたことも、蒸発皿の分離を不可とする一因であった。
【0042】
加湿式1では、給水タンク14を蒸発皿13の上方に位置させたことで、給水タンク14と蒸発皿13との間に給水経路を別途設けず、給水タンク14から蒸発皿13へ直接給水を行う構成とすることも可能となっている。但し、本発明は、給水タンク14から蒸発皿13へ直接給水を行う構成に限定されるものではなく、給水タンク14と蒸発皿13との間に給水経路が設けられていても、この給水経路が蒸発皿13の外縁よりも内方に存在しているものであればよい。また、給水タンク14を蒸発皿13の上方(より好ましくは直上)に位置させることは、加湿器1の小型化(低面積化)にも有利な構成となる。
【0043】
また、タンクキャップ142は、タンク本体141との接続部以外は、タンク本体141よりも径の細い管部144とされており、管部144の先端(タンク本体141との接続部と反対側)に給水弁143が設けられている。また、給水タンク14が加湿器1に装着された時、管部144は上部室10Aの内部に完全に格納される長さとされている。
【0044】
このように、蒸発皿13の直上に位置する給水タンク14において、上部室10Aの内部に格納される部分には管部144が含まれる。上述したように、上部室10Aの内部空間は空気流路の一部となっているが、給水タンク14に管部144を設けることで、給水タンク14が空気の流れを阻害することを抑制できる。これにより、発生した水蒸気を吹出口106から効率良く排出でき、内部結露を防いで加湿量を増加させることができる。
【0045】
また、加湿器1の運転時、給水タンク14の先端は蒸発皿13で加熱された熱湯に浸されることになるが、熱湯に浸される給水タンク14の先端を径の細い管部144とすることで熱湯との接触面を最小限とすることができる。これにより、熱湯から給水タンク14への熱伝導によるエネルギーロスを抑制できる。
【0046】
また、給水タンク14において、上部室10Aの内部に格納される部分は高温の水蒸気に曝されて表面温度が高くなることが考えられる。これに対し、管部144は径が細い分比表面積が大きくなり、給水タンク14を加湿器1から取り外した時に冷めやすい。これにより、高温となった給水タンク14の表面にユーザが触って火傷することを回避できる。
【0047】
尚、管部144の長さL(図2参照)は、上記の観点から50〜200mmの範囲とすることが好ましい。
【0048】
給水タンク14が加湿器1に装着された時、給水弁143は開弁状態となっている。このため、対流によって蒸発皿13の熱湯が給水タンク14内に流れ込むとエネルギーロスが発生する。このエネルギーロスを防止するため、図3に示すように、タンクキャップ142には逆止弁145が設けられていてもよい。また、逆止弁145を設けて給水タンク14内への熱湯の流れ込みを防止することで、給水タンク14の温度上昇も防止でき、高温となった給水タンク14の表面にユーザが触って火傷することも回避できる。
【0049】
上記説明では、蒸発皿13を高さ寸法に対して幅寸法の大きい皿形状とし、IHコイル11を蒸発皿13の底面に対向するように配置しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、蒸発皿13を高さ寸法に対して幅寸法の小さい筒形状とし、IHコイル11を蒸発皿13の側面に対向するように配置してもよい。
【0050】
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0051】
1 加湿器(スチーム式加湿器)
10 筐体
10A 上部室
10B 下部室
101 上部筐体部材
102 下部筐体部材
103 分離壁
104 連通口
105 吸込口
106 吹出口
107 タンク挿入口
11 IHコイル
12 送風ファン
13 蒸発皿
14 給水タンク
141 タンク本体
142 タンクキャップ
143 給水弁
144 管部
145 逆止弁
15 制御部
16 イオン発生器

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