意匠ウォッチ

発行日2025-05-13
公報種別意匠公報(S)
登録番号1798318
登録日2025-05-01
意匠に係る物品経鼻胃管固定テープ
意匠分類J7-400(医療機械器具)
出願番号2024021765
出願日2024-10-19
意匠権者個人
代理人
意匠に係る物品の説明本物品は,経鼻胃管を鼻下で固定し,経鼻胃管の脱落・抜去を予防する固定テープである。この経鼻胃管固定テープは,皮膚に貼付する接着パーツと経鼻胃管を保持固定する左右二枚の被覆パーツにより構成される。接着パーツは底面全体が粘着仕様のコの字型で、開口部を眉間に向けて鼻を挟むように貼付し、反対側を鼻下に貼付する。被覆パーツは接着パーツの中央部から左右に分岐する片面粘着仕様で,経鼻胃管を保持固定する。
意匠の説明経鼻胃管固定テープの参考底面図では,接着パーツの粘着面を格子模様で表し、被覆パーツの粘着面を斜線模様で表す。接着パーツの格子模様部分が皮膚に貼付する粘着面である。被覆パーツの斜線模様部分が経鼻胃管を接着パーツに保持固定する粘着面である。経鼻胃管の固定方法(参考平面図)1・2・3・4・5において,経鼻胃管を本物品で固定する過程を示す。経鼻胃管の固定方法(参考平面図)1は本物品の上に経鼻胃管を置いた状態で、経鼻胃管の固定方法(参考平面図)2は左側の被覆パーツを経鼻胃管の上に引き出した状態である。経鼻胃管の固定方法(参考平面図)3は経鼻胃管を左側の被覆パーツで覆い、接着パーツに固定した状態である。経鼻胃管の固定方法(参考平面図)4は、右側の被覆パーツを折り返した状態である。経鼻胃管の固定方法(参考平面図)5は右側の被覆パーツを接着パーツに貼付し固定が完成した状態である。なお本図では、右側の被覆パーツは経鼻胃管の固定に用いていない。経鼻胃管固定テープの使用状態を示す参考図(右側装着)1は,右鼻孔に挿入された経鼻胃管を本物品で固定した状態である。本物品は鼻孔下の皮膚で経鼻胃管を固定するため、鼻孔辺縁に経鼻胃管が接触せず、圧迫による鼻潰瘍を起こさない。また経鼻胃管は鼻下で間隙なく密着固定されるため,経鼻胃管が皮膚からループ状に浮遊することもなく、手指の誤挿入による牽引性自己抜去も回避できる。なお、鼻孔下で経鼻胃管を固定するという点は意匠登録1695781と類似しているが、同意匠は経鼻胃管を右(左)側方から補強テープで鼻孔下に固定する一方、本物品では鼻孔下の中央部から出る被覆パーツで経鼻胃管を固定するという大きな差異がある。側方から補強テープで鼻孔下に固定すると、貼付距離が延長することでテープ固定がずれやすく経鼻胃管の保持力も低下しやすい。本物品は被覆パーツの基部に近い部分で経鼻胃管を固定でき、また経鼻胃管の方向に沿って被覆パーツを貼付するので、より簡便かつ正しい位置で経鼻胃管の固定ができ自己抜去予防の効果も高まる。経鼻胃管固定テープの使用状態を示す参考図(左側装着)2は,左鼻孔に挿入された経鼻胃管を本物品で固定した状態である。本物品は鼻の両側で使用できるため、右側用と左側用物品の準備・使い分けが不要で利便性に優れる。

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