意匠ウォッチ

発行日2024-06-19
公報種別意匠公報(S)
登録番号1773309
登録日2024-06-10
意匠に係る物品外ねじ仕切弁用弁体
意匠分類M2-5912(配線・配管用管、管継ぎ手、バルブ等)
出願番号2023025130
出願日2023-12-04
意匠権者前澤工業株式会社
代理人個人
意匠に係る物品の説明本物品は、上下水道等の管路に接続される外ねじ仕切弁に用いられる弁体である。外ねじ仕切弁は、使用方法を示す参考図1乃至同3に示すように、弁棒、流路を開閉する弁体及び操作機設置領域に設置される不図示の操作機を備える。操作機は手動式又は電動式の駆動源装置であり、操作されることによって弁棒を回動し、これにより、弁棒及び弁体が流路に直交する方向(以下、「上下方向」という。)に移動して流路を開閉する。操作機は弁棒の一端側に接続され、弁体は弁棒の他端側に接続される。同図1に示すように、弁体が流路を完全に閉じた全閉状態の場合、流路の上流側を流れる流体(不図示)は流路の下流側に向けて流れることができない。この場合、流路の上流側に存在する流体が弁体の主面を強く押し付け、その結果、弁体における弁体弁座が弁箱における弁箱弁座を強く押し付ける。したがって、操作機が操作されて弁体が上下方向に移動し、全閉状態の流路が開けられるとき、弁体弁座及び弁箱弁座の間に摩擦力が生じ、操作機に当該摩擦力に基づく操作トルク(負荷)がかかる。しかしながら、本物品を用いる外ねじ仕切弁は、使用方法及び各部名称を示す参考斜視図、各部名称を示すC-C’参考部分拡大図及び各部名称を示すF-F’参考部分拡大図にも示すように、弁体の主面を貫通し、弁体が介在する流路の上流側と下流側を導通する導通孔が弁体に設けられている。弁棒の他端側は、導通弁体、導通弁棒及びこまを備え、導通弁棒は一端に導通弁体を有し、他端にフランジ部を有する。こまは弁棒の他端に固定され、導通弁棒のフランジ部はこま及び弁棒の間に介在し、導通弁棒はこま及び弁棒に係合する。これにより、導通弁棒及び導通弁体は弁棒の上下方向における移動に従って移動し、導通弁体は導通孔を開閉する。そのため、使用方法を示す参考図1及び同図2のように、全閉状態の流路が開けられる場合、操作機が回動され、まず、弁体の位置は変わらず弁棒のみが上昇し、導通弁体が導通孔を開ける。次いで、こまが弁体と抵触して弁体を引き上げ、同図3のように流路が開けられる。導通孔が開けられてから流路が開けられるため、流路内が流体によって満たされて弁体の主面を押し付ける力が無くなり、操作機にかかる操作トルクを大幅に低減することができる。全閉状態の流路が開けられる場合について説明したが、開いている流路が閉められる場合についても同様に操作機にかかる操作トルクを大幅に低減することができる。
意匠の説明実線で表した部分は、意匠登録を受けようとする部分であり、一点鎖線は、意匠登録を受けようとする部分とその他の部分との境界のみを示す線である。右側面図は左側面図と対称につき省略する。弁棒が弁体に対して下降した状態の参考正面図、D-D’参考部分拡大図、弁棒が弁体から上昇した状態の参考正面図、G-G’参考部分拡大図及び使用方法を示す参考図3において、内部に隠れる導通弁棒及び導通弁体は破線で示している。使用方法を示す参考図3は、同図1及び同図2を側面方向から視た場合の参考図である。

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