意匠ウォッチ

発行日2023-04-25
公報種別意匠公報(S)
登録番号1742663
登録日2023-04-14
意匠に係る物品車いす
意匠分類J7-710(医療機械器具)
出願番号2022021463
出願日2022-09-13
意匠権者個人
代理人
意匠に係る物品の説明本願意匠に係る物件は座席が上下に大きく電動で昇降することを特徴とする電動車いすである。この車いすは歩行の困難な方が使用するもので、生活するにあたりベッドに移乗したり、床に降りたり、高い棚のものを取ったりと健常者に近い行動を可能としている。座席の昇降ストロークは車体の構造に工夫をして、70cmとほかに例がないほど長くすることができた。生活するうえで狭い部屋でも安全に使用できるよう車体下部の幅を50cmと狭くしているが座席幅は40cmあるのでゆったり座ることができる。しかしこの座席を床まで下げるには前輪と干渉する問題がある。その解決策として前輪は車体後部に回動支点を持つ1本のフレームで構成され座席が下がってきて前輪に干渉する前に前輪は外方向に自動で開き座席との干渉を防ぐ構造としている。前輪フレームは常にバネで閉じる方向に引き寄せられているが座席がある程度下がってくると座席下部の両側に設けたテーパーガイドが前輪フレームに設けたローラーに当たり座席が下がるにつれ前輪は段々外に開いてくるので、座席は前輪に干渉することもなく床まで下がることができる。足乗せ台は座席前方を支点とした平行リンクで構成されている。座席が下がってくると足乗せ台の下に設けたコロが床に当たり足乗せ台は自然に前方に伸びて行く。座席が一杯床まで下がると足乗せ台、レッグレスト、座席が連続した平面となるので、利用者は1人で床に滑り出たり、乗り込んだりが可能となる。このように本車いすは水平移動と上下移動ができる3次元の移動が可能な構造であるので介助者がいなくても1人で生活することが可能である。ひじ掛けは上方に跳ね上げる構造であり、利用者はベッドから横に移動して乗り込むことができ便利である。ひじ掛け内側の幅は調節可能であり体型に合わせて適正な位置に合わせることができる。これを狭い位置に調節すると跳ね上げるときに背もたれに当たってしまう。そのためにひじ掛けの回動軸を前方へ傾けることで、跳ね上げるときにはひじ掛けは外方向に開いて行き背もたれに当たることが無い。座席昇降スイッチはひじ掛けとジョイスティックとの間に設けているので操作は容易でありながら、外部の障害物に当たる恐れが無い。車体後部には充電用のコードがコードリールにて収納されているので、プラグを引き出しコンセントに挿すだけで内蔵された充電器でそのまま充電が可能である。
意匠の説明

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