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公開番号2024063767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2023181521
出願日2023-10-23
発明の名称耐油剤
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20240502BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】基材(例えば、繊維、紙)に耐油性を付与できる新規な耐油剤を提供する。
【解決手段】下記式:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024063767000037.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、Y-はカウンターアニオンであり、Xは直接結合又はn+m価の基であり、Rは炭素数6以上40以下の直鎖状または分岐鎖状の一価の炭化水素基であり、Zは炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、-N(R’)2(式中、R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、又はハロゲン原子であり、mは1以上10以下の整数であり、nは1以上3以下の整数であり、pは0以上5以下の整数である。]で表される化合物を含み、-X-Rnは-O-R及び-NHC(=O)-Rを含まない、耐油剤により、基材に耐油性を付与できる新規な耐油剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式:
TIFF
2024063767000033.tif
38
53
[式中、


はカウンターアニオンであり、
Xは直接結合又はn+m価の基であり、
Rは炭素数6以上40以下の直鎖状または分岐鎖状の一価の炭化水素基であり、
Zは炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、-N(R’)

(式中、R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、又はハロゲン原子であり、
mは1以上10以下の整数であり、
nは1以上3以下の整数であり、
pは0以上5以下の整数である。]
で表される化合物を含み、
-X-R

は-O-R及び-NHC(=O)-Rを含まない、耐油剤。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】


は、ハロゲン化物イオン、スルホン酸イオン、リン酸イオン、及びカルボン酸イオンからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の耐油剤。
【請求項3】
Xは、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、-N(-)

、2~4価の炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、2~4価の炭化水素芳香環、及び2~4価のヘテロ環
[式中、R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である。]
からなる群から選択される少なくとも一種以上で構成されるn+m価の基である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項4】
Rの炭素数が12以上である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項5】
前記化合物の融点が40℃以上である、又は融点が存在しない、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項6】
前記化合物のn-ヘキサデカン接触角が10°以上である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項7】
液状媒体を含み、
前記耐油剤の粘度が、前記化合物濃度14.8mg/mL、20℃において、5cP以上100cP以下である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項8】
水分散液である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項9】
紙用である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項10】
フッ素化合物を含まない、請求項1又は2に記載の耐油剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は耐油剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、各種基材に撥水性や撥油性等を付与できる材料や方法の研究が進められている。特許文献1は、ピリジニウム化合物とフッ素化合物とを組み合わせて用いることで、繊維基材に撥水性及び撥油性を付与する方法を開示している。特許文献1に記載の発明において、含フッ素化合物が必須成分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第3034925号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、基材(例えば、繊維、紙)に耐油性を付与できる新規な耐油剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
下記式:
TIFF
2024063767000001.tif
38
53
[式中、


はカウンターアニオンであり、
Xは直接結合又はn+m価の基であり、
Rは炭素数6以上40以下の直鎖状または分岐鎖状の一価の炭化水素基であり、
Zは炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、-N(R’)

(式中、R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、又はハロゲン原子であり、
mは1以上10以下の整数であり、
nは1以上3以下の整数であり、
pは0以上5以下の整数である。]
で表される化合物を含み、
-X-R

は-O-R及び-NHC(=O)-Rを含まない、耐油剤。
[項2]


は、ハロゲン化物イオン、スルホン酸イオン、リン酸イオン、及びカルボン酸イオンからなる群から選択される少なくとも一種である、項1に記載の耐油剤。
[項3]
Xは、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、-N(-)

、2~4価の炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、2~4価の炭化水素芳香環、及び2~4価のヘテロ環
[式中、R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基である。]
からなる群から選択される少なくとも一種以上で構成されるn+m価の基である、項1又は2に記載の耐油剤。
[項4]
Rの炭素数が12以上である、項1~3のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項5]
前記化合物の融点が40℃以上である、又は融点が存在しない、項1~4のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項6]
前記化合物のn-ヘキサデカン接触角が10°以上である、項1~5のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項7]
液状媒体を含み、
前記耐油剤の粘度が、前記化合物濃度14.8mg/mL、20℃において、5cP以上100cP以下である、項1~6のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項8]
水分散液である、項1~7のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項9]
紙用である、項1~8のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項10]
フッ素化合物を含まない、項1~9のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項11]
項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が付着した、又は項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が繊維の水酸基に修飾された、繊維製品。
[項12]
項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が付着した、又は項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が繊維の水酸基に修飾された、耐油紙。
[項13]
項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が付着した、又は項1~10のいずれか一項に記載の耐油剤における前記化合物が繊維の水酸基に修飾された、ガラス製品。
[項14]
食品包装材又は食品容器である、項12に記載の耐油紙。
[項15]
【発明の効果】
【0006】
本開示の耐油剤は、基材(例えば、繊維、紙)に耐油性を付与できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。環状基は鎖状の構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において、「各出現において独立して」、「互いにそれぞれ独立して」、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、各出現に独立して当該定義が適用される。
【0010】
本明細書において説明される化学構造は、当業者によって化学的に不可能または極めて不安定であると認識される化学構造を包含しないように理解されるべきである。
(【0011】以降は省略されています)

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