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公開番号2024063727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2023072183
出願日2023-04-26
発明の名称窓用フィルム、窓、車載窓、モビリティ
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20240502BHJP(光学)
要約【課題】 片側から視認した場合に、対面側の景色が自然な色味で視認できる着色窓用フィルムを提供する。
【解決手段】 着色層を有し、一方の面から測定される彩度と、他方の面から測定される彩度とが異なる窓用フィルム。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
着色層を有し、一方の面から測定される彩度と、他方の面から測定される彩度とが異なる窓用フィルム。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記一方の面から測定される彩度と、前記他方の面から測定される彩度との差であるΔC

が、3以上である、請求項1に記載の窓用フィルム。
【請求項3】
前記一方の面から測定される彩度と、前記他方の面から測定される彩度との少なくとも一方が10以下である、請求項1又は2に記載の窓用フィルム。
【請求項4】
前記着色層が、コレステリック液晶層、及び、誘電体多層膜よりなる群から選択される少なくとも1種の層である、請求項1又は2に記載の窓用フィルム。
【請求項5】
前記コレステリック液晶層、λ/4位相差板、及び、直線偏光板がこの順で配置される、請求項4に記載の窓用フィルム。
【請求項6】
少なくとも一方の面に、更に、偏光板が積層された、請求項1又は2に記載の窓用フィルム。
【請求項7】
総厚みが、50μm以下である、請求項1又は2に記載の窓用フィルム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の窓用フィルムと、窓用ガラスとを含む窓。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の窓用フィルムと、窓用ガラスとを含む車載窓。
【請求項10】
請求項9に記載の車載窓を搭載したモビリティ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窓用フィルムに関する。
また、本発明は、上記窓用フィルムを含む、窓及び車載窓に関する。更に、上記車載窓を有するモビリティにも関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車用の窓用フィルムとしては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1には、光制御フィルムであって、第1の主表面及び反対側の第2の主表面と、第1の主表面と第2の主表面との間に延在する光吸収材料と、第1の主表面と第2の主表面との間に少なくとも部分的に延在する複数の光学的に絶縁された光透過性空洞と、を備え、複数の空洞のそれぞれが、第1の主表面と一致する第1の開口と、第2の主表面に隣接する第2の開口と、第1の開口及び第2の開口の間に延在する少なくとも1つの側壁と、を備え、更に、第2の開口及び第2の主表面が、0.1マイクロメートルを超えるランド厚さを有する光吸収材料によって分離される、光制御フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2019-091055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが上記特許文献1に記載の光制御フィルム(窓用フィルム)について検討したところ、着色した色味が観察されるようにした場合、両側の面から着色した色味が観察され、いずれの面からも対面側の景色が自然な色味で視認できず、改善が望まれていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、一方の面の側から視認した際に着色した色味が視認され、他方の面の側から視認した場合に、対面側の景色が自然な色味で視認できる着色窓用フィルムを提供することである。
また、本発明は、上記着色窓用フィルムを含む、窓及び車載窓の提供も課題とする。更に、上記車載窓を有するモビリティの提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
〔1〕 着色層を有し、一方の面から測定される彩度と、他方の面から測定される彩度とが異なる窓用フィルム。
〔2〕 上記一方の面から測定される彩度と、上記他方の面から測定される彩度との差であるΔC

が、3以上である、〔1〕に記載の窓用フィルム。
〔3〕 上記一方の面から測定される彩度と、上記他方の面から測定される彩度との少なくとも一方が10以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の窓用フィルム。
〔4〕 上記着色層が、コレステリック液晶層、及び、誘電体多層膜よりなる群から選択される少なくとも1種の層である、〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の窓用フィルム。
〔5〕 上記コレステリック液晶層、λ/4位相差板、及び、直線偏光板がこの順で配置される、〔4〕に記載の窓用フィルム。
〔6〕 少なくとも一方の面に、更に、偏光板が積層された、〔1〕~〔5〕のいずれか1つに記載の窓用フィルム。
〔7〕 総厚みが、50μm以下である、〔1〕~〔6〕のいずれか1つに記載の窓用フィルム。
〔8〕 〔1〕~〔7〕のいずれか1つに記載の窓用フィルムと、窓用ガラスとを含む窓。
〔9〕 〔1〕~〔7〕のいずれか1つに記載の窓用フィルムと、窓用ガラスとを含む車載窓。
〔10〕 〔9〕に記載の車載窓を搭載したモビリティ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、一方の面の側から視認した際に着色した色味が視認され、他方の面の側から視認した場合に、対面側の景色が自然な色味で視認できる着色窓用フィルムを提供することである。
また、本発明によれば、上記窓用フィルムを含む、窓及び車載窓も提供できる。更に、本発明によれば、上記車載窓を有するモビリティも提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る窓用フィルムが施工された窓の一例を示す模式図である。
実施例で使用するパターンを示す図である。
実施例で使用するパターンを示す図である。
本発明の窓用フィルムを適用した窓用フィルムつき窓の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。本発明の実施形態について図面を参照して説明する場合、重複する構成要素及び符号については、説明を省略することがある。図面において同一の符号を用いて示す構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。図面における寸法の比率は、必ずしも実際の寸法の比率を表すものではない。
【0009】
本明細書における基(原子団)の表記について、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さないものと共に置換基を有するものをも包含する。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含する。
本明細書における「光」とは、活性光線又は放射線を意味する。
本明細書における「活性光線」又は「放射線」とは、例えば、水銀灯の輝線スペクトル、エキシマレーザーに代表される遠紫外線、極紫外線(EUV光:Extreme Ultraviolet)、X線、及び電子線(EB:Electron Beam)等を意味する。
本明細書における「露光」とは、特に断らない限り、水銀灯の輝線スペクトル、エキシマレーザーに代表される遠紫外線、極紫外線、X線、及びEUV光等による露光のみならず、電子線、及びイオンビーム等の粒子線による露光も含む。
本明細書において、「~」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
【0010】
本明細書において、(メタ)アクリレートはアクリレート及びメタクリレートを表し、(メタ)アクリルはアクリル及びメタクリルを表す。
本明細書において、樹脂成分の重量平均分子量(Mw)、樹脂成分の数平均分子量(Mn)、及び樹脂成分の分散度(分子量分布ともいう)(Mw/Mn)は、GPC(Gel Permeation Chromatography)装置(東ソー(株)製HLC-8120GPC)によるGPC測定(溶媒:テトラヒドロフラン、流量(サンプル注入量):10μL、カラム:東ソー(株)製TSK gel Multipore HXL-M、カラム温度:40℃、流速:1.0mL/分、検出器:示差屈折率検出器(Refractive Index Detector))によるポリスチレン換算値として定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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