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公開番号2024055348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162191
出願日2022-10-07
発明の名称回転電機
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 3/52 20060101AFI20240411BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】接続端子とコイルとの接続箇所を覆う封止材の漏れを防止ししつつ、コイルの損傷を防止でき、かつコイルの姿勢を安定させることができる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機は、複数のコイル6が巻回されたステータと、複数のコイル6の端末部6bに接続されるコイル接続端子23と、複数のコイル6の端末部6bとコイル接続端子23とが収納される端子収納インシュレータ21と、を備える。端子収納インシュレータ21は、端子収納インシュレータ21の内外を連通し、コイル6が挿通されるコイル挿通溝29が形成された外側壁21eと、外側壁21eの内側からコイル6の周囲の少なくとも一部及びコイル挿通溝29を覆う内カバー41と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数のコイルが巻回されたステータと、
前記複数のコイルの端末部に接続されるコイル接続端子と、
前記複数のコイルの端末部と前記コイル接続端子とが収納される端子収納部と、
を備え、
前記端子収納部は、
前記端子収納部の内外を連通し、前記コイルが挿通されるコイル挿通開口部が形成された壁部と、
前記壁部の内側から前記コイルの周囲の少なくとも一部及び前記コイル挿通開口部を覆う内カバーと、
を備える、
ことを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記端子収納部は、一面に開口部を有する箱状に形成されており、
前記コイル挿通開口部は、前記端子収納部の側壁に形成され、前記側壁の前記開口部から前記端子収納部の底壁の手前に至る間に延びたコイル挿通溝を含み、
前記内カバーは、前記コイルの周囲の少なくとも一部及び前記コイル挿通溝を覆っている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
請求項2に記載の回転電機において、
前記側壁の外側を覆う外カバーと、
前記内カバーにおける前記端子収納部の前記開口部側の端部と前記外カバーにおける前記端子収納部の前記開口部側の端部とを接続する端壁と、
を備え、
前記内カバーと前記外カバーとにより前記側壁を挟持している、
ことを特徴とする回転電機。
【請求項4】
請求項3に記載の回転電機において、
前記内カバー及び前記外カバーを、前記複数のコイルの数に応じて複数有し、
前記内カバー及び前記外カバーの少なくとも何れか一方を連結する連結壁をさらに備える、
ことを特徴とする回転電機。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転電機において、
前記端子収納部は、前記壁部の内側で、かつ前記コイル挿通開口部の周縁から突出するコイル保持壁をさらに備え、
前記内カバーは、前記コイル保持壁における突出方向の先端に配置されている、
ことを特徴とする回転電機。
【請求項6】
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の回転電機において、
前記側壁の外側を覆う外カバーを備え、
前記端子収納部は、少なくとも前記側壁の外側で、かつ前記コイル挿通溝の周縁を含む周囲に平坦に形成された平坦壁を有し、
前記外カバーは、前記平坦壁に重ね合わさるように平坦に形成されている、ことを特徴とする回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機は、複数のコイルが巻回されたステータと、ステータに対して回転自在に設けられたロータと、を有する。ステータは、コイルが巻回されるステータコアを有する。ステータコアは、ケース等に固定される円筒状のコア本体部と、コア本体部から径方向に突出するティース部と、を備える。ティース部に、複数のコイルが巻回される。ロータには、ステータと径方向で対向する面にマグネットが設けられている。
【0003】
このような構成のもと、コイルに電流を供給すると、ステータに所定の磁界が発生する。この磁界とロータのマグネットとの間に生じる磁気的な吸引力や反発力により、ロータが回転する。また、コイルに電流を供給せずに、ロータを回転させると、マグネットの磁束の変化によりコイルに電流が発生する。このように、回転電機には、モータとして使用する場合と、発電機として使用する場合の両方の使用方法がある。
【0004】
ところで近年、コイルにアルミ線を使用する場合がある。これにより、回転電機の軽量化、及び製造コストを低減できる。
ここで、例えばターミナル等の接続端子に、アルミ線をはんだにより接合するのは困難である。このため、接続端子に、抵抗溶接によってアルミ線を接合するさまざまな技術が提案されている。
なお、抵抗溶接は、被接合体の金属を重ね合わせ、溶接する箇所を電極で挟み、この電極によって被接合体に適当な加圧力を加えて被接合体に電流を供給する。すると、溶接部位の接触抵抗により発生するジュール熱でお互いが溶融接着される。
【0005】
例えば、抵抗溶接を行うためには、接続端子に対するコイルの位置決めが必要である。このため、接続端子の近傍に、接続端子に対するコイルの位置決めを行うための位置決め部を設けた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このものにおいて、位置決め部は、第1突起部及び第2突起部を有している。これら2つの突起部の間にコイルを圧入することにより、接続端子に対するコイルの姿勢を維持している。
また、接続端子とコイルとの接続箇所は、腐食等を防止するために封止材(保護樹脂)によって覆われる。この際、2つの突起部の間にコイルを圧入することにより、2つの突起部とコイルとの隙間から封止材が漏れ出てしまうことを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6597145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、位置決め部にコイルを圧入することにより、コイルが損傷してしまう可能性があった。コイルの圧入のみによって接続端子に対するコイルの姿勢を維持しようとしているので、経年劣化によりコイルの姿勢が不安定になる可能性があった。
【0008】
そこで、本発明は、接続端子とコイルとの接続箇所を覆う封止材の漏れを防止ししつつ、コイルの損傷を防止でき、かつコイルの姿勢を安定させることができる回転電機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様では、回転電機は、複数のコイルが巻回されたステータと、前記複数のコイルの端末部に接続されるコイル接続端子と、前記複数のコイルの端末部と前記コイル接続端子とが収納される端子収納部と、を備え、前記端子収納部は、前記端子収納部の内外を連通し、前記コイルが挿通されるコイル挿通開口部が形成された壁部と、前記壁部の内側から前記コイルの周囲の少なくとも一部及び前記コイル挿通開口部を覆う内カバーと、を備える。
【0010】
このように構成することで、壁部にコイルを圧入することなく、壁部と内カバーとによってコイルの位置決めを行うことができる。このため、コイルの損傷を防止でき、かつコイルの姿勢を安定させることができる。内カバーは、壁部の内側からコイルの周囲の少なくとも一部及びコイル挿通開口部を覆っている。このため、コイル接続端子とコイルとの接続箇所を封止材によって封止すべく端子収納部内に封止材を充填した場合であっても、端子収納部の内部からコイル挿通開口部を介して外部に封止材が漏れ出てしまうことを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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